藤原千秋の使ってわかった! 便利家事アイテム

愛用歴20年超! 食品に直接かけて除菌できるパストリーゼはお弁当作りに便利
2026年10月26日 08:04
愛用しすぎていて、レビューするのを失念していた品を、ときどき「ハッ」と思い出す。ドーバー洋酒貿易「パストリーゼ77」もそのひとつである。容量500mlの実売価格は850円前後。
おそらくコロナ禍における狂乱の消毒ブームを経た2026年的には、世の中的にも「今頃レビューする?!」というくらいに当たり前の道具なのではないかと思う。そう、あの頃、にわかに私たちはエタノールに飢えていた。思い余ってメタノールをスプレーしちゃう人まで現れた。
それまで普通にAmazonで買えていた「パストリーゼ77」も品切れが続き辛かった。「パストリーゼ77」が普通に購えるようになってやっと、世の中の安寧を感じた筆者なのだった。
さて一般名称の「消毒用エタノール」と聞いて各々イメージする商品は異なると思うのだが、世の中において、かなり多くの人が連想するのがこの「パストリーゼ77」なのではないだろうかと思う。そのくらいの代表格。発売から40年、筆者自身も使い始めて20数年になる。
他社の類似製品、一般的な医薬品、医薬部外品の「消毒用エタノール」とどこか違うところがあるのか? それは「食品にかけられる」点に尽きる。
「ドーバー パストリーゼ」とよく呼ばれる「ドーバー」とは洋酒メーカーのドーバー洋酒貿易株式会社のこと。「パストリーゼ77」は酒造用と同等の醸造用アルコールと純水を使った、食品に直接噴霧できるアルコール製剤だ。
普通の「消毒用エタノール」と同じように、ものの除菌や部屋、キッチン、ダイニングテーブルなどの掃除に使うことも可能。でもさらに、「食品」に使えるということは、例えば空のお弁当箱にスプレーして除菌したところにごはんとおかずを詰めたその上からでもスプレーできるのである。これは、なんという……潔癖症の味方!
個人的に毎年多量に使うシーンが「梅仕事」で、梅干しや梅酒、梅シロップを漬ける瓶や容器の消毒、洗った梅の表面に念のため噴霧するのにも極めて便利。
ところでたまに勘違いしている人を見かけるのだが、エタノールは濃度が高ければ高いほど除菌力も高まるわけではない。
水分を適度に含むことで微生物に作用しやすくなるため、市販の消毒用エタノールは一般に70〜80%程度の濃度に調整されている。
「パストリーゼ77」の77は、体積比でのアルコール濃度を表す。つまり除菌用途に適した濃度に調整され、さらに緑茶由来のカテキンを配合することによりアルコールが揮発したあとも菌の増殖を抑えるよう工夫されている。
もう一つ、「パストリーゼ77」で評価したいのが、ボトルのスタイリッシュさである。これは……なんなんだろう。これだけ文字が書いてあるとうるさく感じそうなものなのだが、すべてが不思議とうまく統べられてなんとも言えない品格を感じてしまう。
キッチンで使う際には、火気や引火にくれぐれも注意してほしい。願わくば、この商品が安定供給され続ける世の中であることを。



