家電レビュー

照明からの風が涼しい! サーキュライトは場所とらず毎日使える

天井の照明にサーキュレーターの機能をプラスした「サーキュライト引掛モデル(DSLH62NWH)」

今年になって「コレ便利かもしれない」と買ってみた扇風機があります。ドウシシャ(DOSHISHA)のサーキュライトシリーズです。天井に取り付ける扇風機/サーキュレーターとして使えて、同時に照明器具にもなる「風×光」をコンセプトとした製品群です。

天井の照明用シーリングやダクトレール(引掛シーリングプラグが必要)に取り付けが可能で、扇風機として使えます。このモデルをAmazonで当時5,200円で購入しました。仕事場の天井には照明用ダクトレールがあり、そこに扇風機があったら頭から風を浴びられて快適かも? そう思っての購入です。

消灯時もサーキュレーターとして使えます

購入後、照明用ダクトレールに引掛シーリングプラグを介して取り付けて使ってみたら、予想以上に実用的でした。涼しい〜♪ という感じ。

仕事場の天井にある照明用ダクトレールに取り付けました。ファンの向きは自由に調節可能で、仕事中に自分の頭に風が当たる角度に設定

仕事中などに「ちょっと暑いな」と思ったらリモコンでファンをオン。5分も風を浴びると暑さを感じなくなります。

それまでは充電式の卓上ファンで「ちょっと暑いな」を解消していましたが、卓上ファンは置き場が必要ですし、内蔵バッテリー駆動なので充電も必要。天井に取り付けたファンは置き場も充電も不要でとても手軽に使えます。また頭上からの風は、頭はもちろん上半身全体に当たって快適。その手軽さと快適さで、購入後は毎日使うようになりました。

正直なところ「もっと前から使っていればよかった!」と感じたサーキュライト。後述しますが、じつはその後すぐにサーキュライトシリーズの別モデルを購入し、それは寝室で使っています。

そこで、以下に購入したサーキュライトシリーズ2機種のレビューをお届けします。

コンパクトだけどしっかり風量「サーキュライト引掛モデル」

「サーキュライト引掛モデル(DSLH62NWH)」と付属のリモコン。照明用のシーリングに取り付けて使うタイプです

まずは「サーキュライト引掛モデル」から。照明色/引掛部違いで4機種あります。照明色としては昼白色と電球色があり、引掛部はE26(直径26mm電球ソケット)と照明用シーリングの2タイプがあります。筆者が購入した「サーキュライト引掛モデル(DSLH62NWH)」は、昼白色/照明シーリング用となっており、60W相当の照明として使えます。

今回は天井の照明用ダクトレールに、引掛シーリングプラグを介して装着しました。付属のリモコンで、ファンや照明のオン/オフと調整ができます。

ファンの反対側には照明用シーリングに引っ掛ける部分があります
筆者の場合は天井の照明用ダクトレールに取り付けたいので、このような引掛シーリングプラグを介して取り付けます
照明用ダクトレールに引掛シーリングプラグを装着
そこに「サーキュライト引掛モデル(DSLH62NWH)」を取り付けました
真横から見た様子。水平方向にも垂直方向にも約300度の範囲で向きを変えられます
垂直方向いっぱいに向きを変えた様子。この状態で水平方向に約300度回転させられますので、天井の下方ならほぼどこにでも風を送れます。ただし向きの角度調節は手動です
ファンの周囲はLED照明
最大で60W相当の照明に
付属のリモコンでファンや照明をオンオフします。ファンと照明は個別にオンオフや調節が可能。ファンの送風強さは3段階(弱/中/強)、照明の明るさは2段階(弱/強)で調節できます。リモコンを壁などに保管できるリモコンホルダーも付属しています。

ファンの風は、弱だと柔らかな風で送風音も静かです。中だとやや強い心地よい風で、これもわりと静音。強にするとファンのサイズから想像する風量より多い風が送られてきますが、そのぶん騒音もそこそこあります。

向きは自由に変えられますが、手動で変える必要があり、天井取り付けということで、頻繁に風の向きを変えたいような使い方には向きません。いつも着座するところへ向けての送風、という使い方になると思います。ザックリいって「ひとり用のファン」という使い勝手です。

照明の明るさは、天井照明としては暗め。たとえばリビング全体を照らすような用途には使えません。また照明を強にしても、机上をとりあえず照らすという感じなので、読書などにも向かないと思います。弱にすると雰囲気作りのための弱い照明という感じで、リラックスしたいときや音楽や動画を鑑賞するときの補助照明としてちょうどいいと思います。

天井照明としては用途が限られるという印象ですが、特定の場所に手軽に風を送るという用途にこのファンは非常に便利です。仕事机や勉強机に向けて天井から風を送るお一人様用ファン、あるいはキッチンなど「いつもの作業位置」へ風を送るためのパーソナルファンとしても便利だと思います。

風量が十分あり、照明としても実用的な「サーキュライトメガ」も購入

サーキュライトシリーズとして追加購入した「サーキュライトメガ(DSLH10MCWH)」。照明用シーリングに取り付けて使うタイプです

上記の「サーキュライト引掛モデル(DSLH62NWH)」がとても便利なので、寝室でもサーキュライトシリーズを使おうと思い、性能的にも機能的にもより充実している「サーキュライトメガ(DSLH10MCWH)」というモデルを購入しました。購入時はAmazonで1万319円でした。

より多機能なため、付属リモコンのボタン数も多いです。ファンは風量を5段階で調節でき、LED照明は3種の調色および5段階の調光が可能です。ファンやLED照明のオフタイマーも使えます。リモコンのチャンネルを変えることで、近い位置に2台の「サーキュライトメガ」があってもそれぞれ個別にリモコン操作できました。

左が「サーキュライトメガ」、右が前出の「サーキュライト引掛モデル」です。「サーキュライトメガ」は一回り大きくより大きな風量を出せるモデルです
ボタン数が多い「サーキュライトメガ」の付属リモコン。常夜灯も使用可能。リモコンを壁などに保管できるリモコンホルダーも付属しています
照明用ダクトレールに取り付けた様子

使用感は上々。ファンの風量も十分で、天井照明としての明るさも実用的です。

ファンの風量は5段階に調節できますが、1〜2段階目はやさしい風で非常に静かです。3段階目あたりからは音が大きくなり始め、風量も扇風機らしいものになってきます。それ以上にすると音はさらに大きくなりますが、最大風量だと「コンパクトなわりに大風量」という印象になります。

同じく水平および垂直に約300度の回転ができます。天井より下方ならほぼどこへでも風を送れました
ファンの外側はリング状のLED照明になっています。またLED照明とファン部分は独立した構造に

また照明の向きとファンの向きを個別に変えられる機構も実用的。真下を照らしつつ、人がいる方向に風を送るのも容易です。

さらにこの機種は、風を後方に送ることもできます。たとえば冬など、天井近くに暖かい空気がたまってしまっても、ファンを逆回転させて天井に風を送れば、人の体に風を当てずに室内の空気を循環させることができます。

ファンのみ照明とは別の方向に向けることができます。ファンの角度調整は5段階
照明で真下を照らしつつ、ファンの角度のみ変えて斜め下方へ風を送るということも

それからLED照明ですが、筆者的感覚では「最大の明るさにすれば4畳半くらいの部屋なら実用的な天井照明になる」と感じられました。5段階に調光でき、調色も昼光色/昼白色/電球色で切り替えられるので活用幅が広いです。たとえば仕事のときは昼光色で明るい設定にし、リラックスタイムは暗めの電球色にするなど、状況や好みに応じてLED照明を使えます。

LED照明は調色ができ、昼光色、昼白色、電球色の3種を切り替えられます。それぞれの色で5段階の調光もできます
常夜灯も使えます

このモデルも自動首振り機構はありませんので、基本的にはパーソナルファンでお一人様用となると思います。前出のモデルもそうですが、照明+サーキュレーターとしての活用も考えられます。ちなみにサーキュライトシリーズには自動首振りモデルもあります。

ともあれ、既に天井にあるシーリングや電球ソケットに、手軽に取り付けられて、ファンの機能を追加できるサーキュライトシリーズ。とても便利です。もっと前から使っていればよかった!

(※編集部注:今回紹介した2シリーズのほかにも、2024年6月からは声で操作できる新モデル「EZシリーズ 音声操作モデル」などが販売中)

現在、キッチンや洗面所にもサーキュライトシリーズを導入しようと計画しています。夏の風呂上がりの洗面所(脱衣所)はホントに暑いですし、ドライヤーを使うと汗だくになってしまいます。また、夏にキッチンで調理をしているとコンロの熱などで熱中症になりそう。サーキュライトシリーズでそれらの場所の照明器具にファン機能を追加すれば、きっと快適になるだろうなぁ……と考えています。

スタパ齋藤