家電レビュー
無印の炊飯器はすっきりデザインなのに低温調理までできちゃう
2024年6月21日 08:05
今回紹介するのは無印良品の「調理機能付き 炊飯器5.5合 MJ-RC5T」です。無印良品らしいシンプルなデザインの炊飯器ですが、機能は充実しています。
通常の白米炊飯だけではなく、炊飯メニューだけでも、「急ぎ炊き・冷凍ご飯・無洗米・少量炊き・省炊き・玄米・炊きこみ・雑穀米・おかゆ」を搭載。さらに、調理モードとして「煮込み・低温調理」まで搭載しています。これだけ機能が充実していて、お値段は9,990円なのも魅力! さっそく自宅で使ってみました。
ごはんはやや硬めの炊きあがり
「調理機能付き 炊飯器5.5合」は、マイコン式/680Wと高級炊飯器に比べると火力の弱さが気になりますが、さっそく炊飯してみたところ、おいしく炊きあがりました。印象としてはやや硬めで粒感のあるごはんです(銘柄はコシヒカリで、2合炊飯した場合)。
火力の高い「IH炊飯器」などに比べると、ごはんの香りやふっくら感、甘さが劣るのは確か。ただし、シンプルにごはんを炊く道具としては全く問題ないです。操作もシンプルで迷うこともありません。
本体上部には、運転時間や運転モードが表示されますが、白い本体に白い文字なのでやや見にくく感じました。
もうひとつ気になったのは5合炊いた時に、下の方のごはんが少し潰れ気味だったところ。実は炊飯器は、無印良品の製品に限らず、満量よりも中くらいの量のほうがおいしく炊けます。釜の中でごはんがしっかり撹拌されるからです。ごはんが炊きあがったらすぐにしゃもじで釜の下からごはんをすくい上げるようにして、ほぐしてあげるとごはんがよりふっくらと仕上がります。
そのほか、予約炊飯や「急ぎ炊き」にも対応しています。「急ぎ炊き」では、炊飯量にもよりますが、だいたい30分ほどでごはんを炊けるので、忙しい時にぴったりです。
思ったよりも本格的な低温調理機能
正直、そこまで期待していなかった低温調理機能ですが、意外にもしっかりしていて、とても使いやすかったです。温度は40〜80℃の間で1℃単位で、時間は40分〜120分の間で10分単位でそれぞれ設定できます。
低温調理の定番、サラダチキンを作ってみましたが、期待通りに柔らかく、ふっくらと仕上がりました。作り方は簡単! 砂糖、塩、酒で味付けをした鶏むね肉をジップロックなどの食品保存袋に入れて、しばらくおいたら、水を張った内釜に袋ごと入れます。あとは温度と時間をセットするだけです。
今回は65℃で、90分でセットしました。
低温調理は専用機器がないと難しいと思っていましたが、これが炊飯器でできるのは嬉しい! ただ、本体に調理レシピが付属していないのは少しさみしく感じました。
webサイト上だけでもいいので、レシピがあると「作ってみよう!」というモチベーションがあがるかも。
もう一品、今回初めてチャレンジしたのが鶏レバーの低温調理です。塩で洗って下処理をしたレバーを保存袋に入れて、65℃で40分加熱しました。鶏レバーって加熱すると硬くてパサパサになってしまうのですが、低温調理した鶏レバーはしっとり。低温調理ならではの食感が楽しめました。
煮込みモードは使いこなすのがちょっと難しいかも
もう一つ気になっていたのが「煮込み」機能ですが、こちらは使いこなすのがやや難しいと感じました。前述したとおり、専用のレシピなどもなく、取り扱い説明書にも詳しい説明はなく、調理時間は約120分との記載があるだけでした。
温度がどれくらいかもわからないので、何を作ろうか迷いましたが、ネットで炊飯器のレシピを色々検索して、「肉豆腐」を作ってみました。牛肉、豆腐、ネギ、しらたき、きのこに調味料を入れて、約20分加熱したら出来上がりです。
煮込み機能ではタイマー設定などはできないので、自分で時間を見ておく必要があります。できあがりは、しっかり熱は入っているものの、お肉が少し硬くなってしまいました。加熱時間や調理法など、もう少し改善の余地はありそうです。
価格もデザインも良い! 低温調理にチャレンジしたいならおすすめの1台
無印良品らしいシンプルなデザインながら、実は多機能でいろいろな調理が楽しめます。毎日の炊飯はもちろん、いろいろな料理にチャレンジしたい人におすすめです。特に低温調理は温度や時間が細かく設定できるので、初めての人でも迷うことなく使いこなせると思います。