家電レビュー
レシピ通りで失敗知らず! 簡単おいしいが叶うティファール電気圧力鍋
2023年5月26日 09:05
今回紹介するのはティファールの電気圧力鍋「ラクラ・クッカー プラス」です。本体容量3Lで、一度に2〜4人分の料理が作れるという便利なアイテム。
16種類の調理モードを備え、これ一台で圧力/蒸す/煮る/炒め/低温/無水調理が可能。炊飯モードでは白米/玄米/餅米/お粥が作れちゃう! さらに発酵/ベイク機能も搭載していて、パンまで焼けるというから驚きです。
実際使ってみるとかなり便利! 色々作ってみたので、紹介していきます。
キッチンに馴染むコンパクトなサイズ感と上品カラーがお気に入り
本体サイズは260×285×283mm(幅×奥行き×高さ)で、5合炊き炊飯器くらいの大きさです。上部に大きな取っ手がついていて、蓋は取り外し可能です。圧力調理に対応した製品なので、蓋の作りはかなり頑丈。本体にセットするときは、蓋を置くだけでなく、時計回りに回してしっかり固定します。
中には球状の鍋が入っています。熱伝導・熱循環に優れた形で、均一な火入れが可能だそう。
本体には105のレシピが掲載されたレシピブックも付属します。オールカラーで見やすく、レシピの内容も比較的簡単! 見ているだけでお料理したくなるような充実したレシピブックです。
材料を入れるだけでOK! 柔らかくてジューシーな角煮が完成
まず作ってみたのは「豚肉の角煮」です。
ラクラ・クッカー プラスでは本体内蔵レシピとして、「角煮」「カレー」「豆類」「なべ」の4つが用意されています。内蔵レシピはメーカーが何度も試行錯誤して自信のあるレシピを入れているケースが多いので、新しい調理家電を使うときはまず内蔵レシピを試してみるのがおすすめです。
本体操作は前面の操作パネルで行ないます。タッチパネル式ですが、操作はややしづらい印象でした。左右にある◁▷ボタンで調理モードを選んだら、温度と時間をセットして、スタートボタンを押します。
パネルに書いてある調理モードの文字が小さめで、今どのモードを選んでいるのか慣れるまでは手間取りました。ただし、何回か使ううちに問題なく操作できるようになりました。
ラクラ・クッカー プラスの角煮はとにかく工程数が少ないのがポイント。豚バラ肉、長ねぎ、しょうが、調味料などすべての材料を鍋に入れたら、あとはスタートボタンを押すだけです。
ひとつ注意したいのが調理時間。レシピブックには調理時間20分とありますが、実際にはプラス20分程度かかります。調理時間には予熱時間や圧力調理後の蒸気排出時間などは含まれていません。食事の時間に合わせて調理したいときは、時間に余裕をもって調理をスタートすることをおすすめします。
調理が終わるとブザーで知らせてくれます。ただし、圧力調理の場合は、すぐに蓋を開けられるわけではありません。まず蓋の上部にある蒸気排出ボタンを押して、蒸気を排出します。その後、蓋の上にある「圧力表示ピン」が下がったのを確認してから蓋を開けます。
完成した角煮はジューシーで柔らかく仕上がっていました。トロトロというわけではなかったので、好みによってはもう少し圧力時間を長くしてもいいかもしれません。個人的には食べごたえのあるこれくらいの硬さが好み。6歳の息子も大喜びで食べていました。
なにより材料を入れてスタートボタンを押すだけで完成するのが楽! 火加減などを気にする必要もないので、リモートワークの合間に調理できます。
魚の煮物も得意です!
今年はイワシが大漁らしく、スーパーでもよく見かけていたのですが、どうやって調理すればいいか迷っていたところ、レシピブックで「いわしの梅煮」を見つけて、さっそく作ってみました。
内臓と頭を落としたイワシと梅、調味料を鍋に入れたらあとはスイッチを押すだけ。調理時間は15分(予熱などでプラス20分)で、ふっくらとした梅煮が完成しました。
安い材料で簡単に本格的な和食の一品が作れるのは嬉しい限り! これはもうリピート決定です。
炊飯器代わりにラクラ・クッカー プラスを選ぶのもアリ!
ラクラ・クッカー プラスはご飯も炊けます。付属の鍋には、水位線もついているので一般的な炊飯器と同じように使えます。予約機能を使えば朝に炊き上げることも可能!
圧力をかける調理時間は8分ですが、事前に30分ほど吸水、その後15分ほど保温することでふっくらと仕上がります。圧力を使って炊き上げることで、お米の甘みが引き出されて美味しいご飯が炊きあがります。
事前の吸水時間や保温時間を考えると、毎日ご飯を炊くという人にはおすすめしにくいですが、「炊飯は週に1回、1食分を小分けにして冷凍しておきます」といった使い方ならばラクラ・クッカー プラスで十分! 玄米やお粥、炊き込みごはんも作れます。
しっとりローストビーフが作れる本格的な低温調理
ラクラ・クッカー プラスは簡単な調理だけではなく、本格的な料理にも対応しています。たとえば、低温調理でじっくり仕上げる塩豚や鶏ハム、ローストビーフなど。今回は、食卓が華やぐローストビーフを作りました。
とはいえ手順はシンプル。牛もも肉の塊に塩コショウ、おろしにんにくを密閉袋に入れて、味を染み込ませたら、鍋に水を入れて袋のままお肉を投入。そのまま65℃で1時間30分加熱するだけです。
完成したローストビーフは驚くほどしっとり! これまで何度か自分でローストビーフを作ったことがあるのですが、加熱調整が難しく、火が入りすぎてしまったり、逆に生っぽくなってしまったり、仕上がりが安定しないのが悩みでした。ラクラ・クッカー ミニのローストビーフは低温調理でじっくり加熱するので、パサつかずしっとりとした仕上がりになるのが魅力。大げさではなく、今まで自分で作ったローストビーフのなかでベストの出来でした。
食育にもGOOD! なんとパンまで作れます
最後にご紹介するのは「パン」です。ラクラ・クッカー プラスは発酵・ベイク機能を備えていて、パンまで焼けちゃいます。ただし、パン作りだけは簡単にはいきませんでした(笑)。
調理時間も長め。1次発酵と2次発酵が必要なレシピなので、調理スタートから焼き上がりまでは約2時間は見ておいたほうがいいです。
2回の発酵の間に生地を休ませたり、伸ばしたりする手間もプラスされます。確かに時間も手間もかかるのですが、また作りたい! と思いました。
その理由は2つあって、一番の理由は焼きたてのパンがとにかくおいしいからです! 焼きたてならではのふわふわ食感は、手作りだからこそ味わえるもの。焼きたてパンは家族で取り合いになるくらいおいしかったです。
もうひとつの理由は、子供と一緒に作ることで食育に役立つと感じたからです。パンができるまでの工程を教えることができ、発酵させることで生地が2倍にも膨らむ様子や、パン生地の柔らかい触感などを知ることは、手作りパンならではの体験です。今回作ったのは「ツナマヨパン」ですが、中に入れる具材は色々アレンジできそう。時間がある週末などにまたチャレンジします。
毎日の食事作りの味方にしたい。気負いなく使える一台
電気圧力鍋とか調理家電と聞くと、なにか特別な料理を作るときに使うものと構えてしまいがちですが、「ラクラ・クッカー プラス」は日常的に使いたい製品です。
炊飯器程度の大きさで、キッチンの隅に置いておけるサイズ感もそうですし、レシピブックのレシピもシンプルなものが多いのが好印象。味付けも奇抜なものがなく、「あぁこの味知ってる!」というものばかりでした。
お手入れが簡単なのも出番が増えるポイント。内蓋も簡単に取り外しできて、まるっと洗えます。カレーなど匂いが強いものを作ったときに便利な「スチーム洗浄モード」も便利。
シンプルな調理工程なのに、出来上がりは本格的でおいしいので、お料理がもっと好きになるはず。スーパーの特売品と相談しながら、毎日使いたくなる一台です。