家電レビュー
ホットサンドから餃子まで、マルチサンドメーカーの活躍ぶりにびっくり!!
2023年5月30日 08:05
ホットサンドや焼きおにぎりは一見簡単に作れそうですが、フライパンを使うと思ったよりも時間と手間がかかります。またワッフルを作るには、専用の調理器具が必要ですが、ほかの用途に使えないのがやや不便。そんな悩みを解消し、ホットサンドやワッフルを手軽に作れると、多くのメーカーからホットサンドメーカーがリリースされています。
今回はそんな中から、ホットサンド以外でも様々な焼き物メニューに対応する、アイリスオーヤマの「マルチサンドメーカー(シングルサイズ) IMS-502」を試しました。実売価格は5,000円〜6,000円前後。
同機は食材を上下から挟んで焼くので、調理時間が短縮される上、タイマー一体型の加熱ツマミにより、ほったらかし調理にも対応。火を使わず、失敗が少ないのもうれしいポイントでした。
ホットサンドづくりに便利! はさんで焼くだけ
「マルチサンドメーカー」は、その名のとおり、食材を挟んで(サンドして)、上下から加熱して焼き上げる調理家電です。
ホットサンドを作る場合、食パン(8枚切りまでの薄さ)1枚を下部のプレートに置いてから好みの具材をのせ、別に用意した食パン1枚を重ねます。
あとは本体のフタを閉じ、ハンドルロックをかけたら、タイマーのツマミを回して加熱時間をセット(事前に、電源プラグをコンセントに差し込んでおく)。
ちなみに、ホットサンドの焼き上がり時間の目安は4~5分ほど。ただし、これにこだわらず、使用する食材や好みの焼き具合に合わせてタイマーをセットできます。
また加熱中でも、途中でタイマーをOFFにして、ハンドルロックを解除すれば、フタを開けて焼き具合を確認することも可能です。
なお、タイマーの1目盛は1分に相当し、1回あたり最大10分まで加熱できます。
タイマーをセットすると、ツマミ横の加熱ランプが点灯し、自動的に加熱がスタート。
設定した時間に到達すると、「チンッ♪」と音がなり、加熱の終了を知らせる仕組みです。
タイマー終了の合図があったら、ハンドルロックを解除してフタを開け、プレートが傷つかないように木製の箸や串などを使って中身を取り出します。
加熱終了直後は、プレートも本体もかなり熱くなっているため、直接触れないように注意しましょう。
プレートには花柄がほどこされていて、両面にかわいい焼き目がついたホットサンドができあがります。
縁部分にも凹凸のある模様があり、食パン同士がプレスされて接合した部分に斜めのラインが入るのもおしゃれです。
ごはん派には“焼きおにぎり”がおすすめ!
ごはん派の人には、同機で作る握らない焼きおにぎりもおすすめです。
炊いたご飯にごま油、しょうゆ(めんつゆ)などを加えて混ぜ、プレートに敷き詰めて加熱するだけ。
表面が香ばしく、中はモチッとしたおいしい焼きおにぎりが完成します。
プレートが四角いので、そのままだと食パン型ですが、斜めにカットすることで三角形にできますよ。
ホットサンドも焼きおにぎりも、片面ずつ焼くタイプの調理器具を使うと、途中でひっくり返したり、焦がさないようにつきっきりで調理したりなど、手間がかかります。
一方の「マルチサンドメーカー」は、食材を上下から挟み、一度に両面を加熱できるため、ひっくり返して焼く必要がありません。加えて、両面からの同時加熱のため、出来上がるのも早い!
さらにタイマーがセットできるので、時間が経てば自動で焼き上がります。火を使わず、安心してほったらかし調理ができるのもうれしいポイント。
定格消費電力は550W(5.5A)で、ポータブル電源などがあれば、キャンプサイトでも気軽に使えそうです。ホットサンドや焼きおにぎりなどをスピーディーかつ手軽に調理でき、何かと忙しいキャンプの朝食づくりにも重宝しそうです。
お手入れしやすい取り外し可能なプレート
調理用のプレートは、本体から取り外すことができます。
上下それぞれのプレート付近に“プレート取り外しレバー”が付いており、矢印方向にスライドすることでロックが解除されて、簡単に取り外せます。
取り外したプレートは、キッチンペーパーなどで軽く汚れを拭き取ってから、食器用洗剤で洗えます。本体は、かたくしぼった布で水拭きするだけなので、簡単に洗えます。
外はパリパリ&中はジューシーな両面焼き餃子を楽しめる! 粉もんもおまかせ
「マルチサンドメーカー」で調理できるのは、ホットサンドや焼きおにぎりだけではありません。
“マルチ”の名を冠するだけあって、いつもはフライパンやホットプレートで作っていた、餃子や目玉焼き、お好み焼きなど、多彩な焼き物メニューも調理できるんです。例えば、一般的に片面しか焼かない焼き餃子も両面焼きで調理するので、外側はパリパリ、中はジューシーな両面焼き餃子が楽しめますよ。
お好み焼きは、途中でひっくり返して焼く必要がありません。
お好み焼きの生地、好みの具材をプレートにセットして、本体のフタをしめて加熱するだけ。手間なくおいしいお好み焼きを食べられます。
お好み焼きの生地を入れる前に卵を1個割り入れておくと、よりボリュームのある一品に仕上がりました。
ちなみに、割り入れた卵だけで加熱すると、かなり短時間で目玉焼きが完成。朝食やお弁当作りにも役立ちました。
いずれのメニューを作る場合も、使用する食材や調理内容に応じて、プレートに薄く油を塗ってから加熱しましょう。
ワッフルプレート付き! ホットケーキミックスを使えば簡単につくれる
同機には、ワッフルプレートが標準で付属します。
本体にワッフルプレートを取り付けて、油を塗ったら、下部のプレートに生地を流し入れ、フタを閉めてタイマーを4~5分にセット。
ワッフルプレートに生地を流し入れる時は、中央のくぼみにおさまる程度にします。入れる量が多すぎると、加熱中に生地が膨らみ、すき間から流れ出てしまうため、注意が必要です。
ワッフルの生地は、ホットケーキミックスを使うと、あれこれ材料を揃える必要がなく、より簡単に作れます。
そのままタイマー終了まで待てば、ワッフルが出来上がります。
焼き上がったワッフルは、メープルシロップや粉砂糖をかけたり、生クリームやフルーツを添えたり、好みの食べ方で楽しめます。
別売プレートでレシピが広がる!スイーツ好きな人必見
ホットサンドやワッフルプレートのほかに、たい焼き、ドーナツ、ミニタルトの別売のプレートも、ラインナップされています。同プレートを追加することで、より多彩な調理が可能になります。
時間と手間がかかりそうなスイーツも、別売プレートを使うことで簡単かつ時短で完成します。
中でも、筆者のお気に入りは“たい焼き”プレートです。
手のひらサイズのかわいいたい焼きを短時間で作れます。
たい焼きの生地にもホットケーキミックスを使うと、より手軽。あんこ、カスタードクリーム、チョコレートなど、中に入れるトッピングを自由に決められますが、あえて何も入れないたい焼きでも、おいしく食べられます。
加熱時間の違いによって、焼き色の異なるたい焼きが出来るのも手作りならでは。
「マルチサンドメーカー」シリーズには、別売のプレート3種が付属するリーズナブルなセット商品もあり、ホットサンド・ワッフルプレートとあわせて5種類使えるので、幅広いレシピを楽しみたい人にうってつけ。プレートを付け替えることでメニューの幅が広がり、朝食、お弁当、おやつ、キャンプ飯ほか、あらゆる調理シーンで活躍してくれそうです。