家電レビュー

持ち運べる薄型の足元ヒーターは、つま先の冷えをピンポイントで暖めてくれる!

薄型足元ヒーター A・Ta・Ta・Me「WHX-F05」

ついに今年も冬がやって来た。覚悟はしていたものの、準備は万全ではない。オフィスがあれば快適な室温で仕事ができるが、ほとんど自宅で仕事するようになった今は、特に足が冷えるのが辛い。

そこでドウシシャの「薄型足元ヒーター A・Ta・Ta・Me WHX-F05」を使ってみた。実売価格は6,000円前後。

生地が厚手のフェルト素材ということもあり、一見すると、ちょっとおしゃれな書類入れかタブレットケースのような形をしている。だが製品名にある通り、足元専用のヒーターだ。

タブレットケースのような足元用のヒーター

まずは、カバンでいうところの“かぶせ”を留める輪ゴムを外す。さらに本体の左右に配置されている、マチを留めるホックを外す。それらを外すとカバンを開くように、入り口がカパッと大きく開けられる。この大きく開いたところに両足を突っ込むのだ。

とはいえ足を入れる前に、電源につなげる必要がある。本体の表面に配置された小さなポケットがあり、購入時にはここにUSBケーブルが収納されている。ケーブルを引き出し、USB Type-A端子をモバイルバッテリーなどに接続する。筆者はUSBポートを備えた電源タップを使っているため、そのままタップに差し込んで使った。

本体の左右の、マチを留めるホックを外す
マチを留めていたホックを外すと、入り口を大きく開ける
小さなポケットからUSBケーブルを引き出して、USBをモバイルバッテリーなどにつなげる

あとは電源ボタンを長押し。ボタンが赤く光ったら、ヒーターが暖まってくるサインだ。

本体をテーブルの下など任意の場所に置いて、入り口を開いて両足を入れる。ヒーターが暖まりはじめて、足裏がじんわりと暖まっていくのが分かる。

温度は電源ボタンをポチッと押すごとに「強→中→弱」の3段階で切り替わる。当たり前だが「強」で使い続けても「アチチチッ」と、なることはなかった。構造上、入り口から冷たい空気が入ってくるので、「強」以外の設定は、ほとんど使わない。また少し暑すぎると感じたら、足を本体からしばらく出すなどすれば調整できる。

電源ボタンを長押しすると、内蔵ヒーターが暖まり始める
本体のなかがポカポカする

なお、説明書では「靴下着用」を推奨している。推奨しているので、そのとおりに使うべきなのだが、自己責任ということで裸足で使っても問題なさそうな気がする。

一つ懸念する点があるとすれば、裸足だと本体の中が臭くなりそうだな……ということだろうか。ただしこの点については、内部の上下に、取り外して洗濯できる中敷きが配置されているので、清潔に使えそうだ。

内部の2面に、中敷き(2枚)が配置されている
中敷きが汚れたら、取り外して洗濯できる

一つだけ不満というほどでもないが、こうだったらもっと良いんじゃないかな? と思ったのは、足の形に沿って、本体に切れ込みを入れて欲しいなということ。

というのも、足が冷え切っている時には、無意識に「足をもっと奥へ入れたい」と思うもの。その時に、本体上部がスネに当たる。すごく不快というわけでも、つまりは問題があるわけでもないが、切れ込みがあった方がフィットして落ち着きそうだなと思った。

赤線のような切れ込みがあったらなとも思った

ここまで記した通り、「薄型足元ヒーター A・Ta・Ta・Me WHX-F05」は、とてもシンプルな足元専用のヒーターだ。スリッパだけでは解消できない、つま先の寒さをピンポイントで暖めてくれる。

書類入れのように持ち運びもラクなので、普段は自宅で使い、出社する日にはオフィスへ持って行ってもいいだろう。身体の末端が冷えるという人は、1つ持っておくことをおすすめしたい。

河原塚 英信