e-bike試乗レビュー
猫探しサイクリングで今さら気づいた! キャノンデールはe-bikeもペダルバイクも速い!?
2024年12月26日 10:05
筆者が2023年4月に購入したCANNONDALE(キャノンデール)「Topstone Neo 5」。グラベルロードバイクタイプのe-bikeです。
余談ですが、2023年4月に購入はしたんですが、納車は2023年6月末でした。猛暑ということもあり、納車後に少し乗っただけで夏の間は死蔵。その後も背中を痛めたりいろいろありつつ予定していたカスタマイズのためショップに預けるなどしていて、しっかり乗り始めたのは2024年になってから、1年近く「ただただTopstone Neo 5を所有しているだけ状態」が続いてしまいました。
という感じでTopstone Neo 5で近場をサイクリングしたり、ときには数十km遠くのスポットに出掛けてみたりしています。猫サイクリングが多い感じですが……。
Topstone Neo 5はとても速い
さて、Topstone Neo 5でよく走るようになり、頻繁に感じるのが「このe-bike、ヤケに速いぞ」ということ。
e-bikeとして機能するのは走り出しとか急坂くらいで、平地を走っているとすぐに24km/hに達してしまう。また、その後もそういった速度域を維持できてしまいます。
ちなみにTopstone Neo 5の車体重量は18kgを切っていて、e-bikeとしては軽量。ただ筆者の場合はパーツをアレコレ取り付けていますし、荷物も多めなので22kgくらいあると思います。でも18kgでも22kgでも、e-bikeとしては軽い部類です。
とは言っても、Topstone Neo 5の場合、上記のとおりすぐにアシスト上限速度の24km/hに達してしまいます。それ以降は「普通のグラベルロードバイクの2倍近い重さの人力バイク」になってしまう。でも、少しペダルを踏み込むと30km/hくらいで走れるので、やっぱりTopstone Neo 5は走行性能的に素性のよい「速いバイク」なのだと思います。
Topstone Neo 5で猫サイクリングをすると猫出現スポット間をスピーディーに移動でき、焼きだんご屋巡りサイクリングだと隣の市やさらに隣の市まで長距離巡っても短時間・ラクに走れて、アップダウンを超えて標高が少々高い湖へ行って紅葉を楽しめたりします。どんなコースを巡っても、やっぱり速いと感じるTopstone Neo 5です。
ただ、アシスト上限を超えて走ることが多くなるTopstone Neo 5なので、そのぶん体は疲れます。走っているときは軽い運動で快適、というイメージですが、帰宅後に一息つくと「どっと疲れる」という印象です。
まあ、普通のグラベルロードバイクの2倍近い重さのe-bikeで、ノーアシスト走行が結構多いので、体が疲れないハズはないですよね。でもサイクリング中に「疲れた~苦しい~」と感じないのは、e-bikeなので走り出しがラクなのと、急坂も鼻歌交じりで登坂できるからだと思います。
キャノンデールのe-bikeや人力自転車って……全部速かったりしない?
Topstone Neo 5は速いなぁ、と思ったわけですが、考えてみたら、ほかのキャノンデール製e-bikeや人力自転車も速いかもしれません。いや、速いです。個人的な感覚ではありますが。
実は筆者、キャノンデールのe-bikeをもう1台持っています。また、キャノンデールの人力バイクも1台持っています。過去には、キャノンデールのアルミ製ロードバイクも持っていました。で、記憶を辿ると、これらキャノンデール製の自転車、どれも速いんです。
たとえばキャノンデール「Compact Neo」。ミニベロe-bikeですが、これも走っていると24km/hをすぐ超えてしまうんです。外見はちょっとポップでかわいいミニベロですが、ガンガン走っちゃうCompact Neo。
Compact Neoはその名のとおりコンパクトで、重さも18kgを切っていて女性にも扱いやすいと思います。そういった扱いやすさがあるe-bikeとして、e-bike Watchでも社用車として購入したそうです。
それからキャノンデールの人力自転車の「Bad Boy 1」。人力クロスバイクで、メンテナンス性が高く、しっかりした直進性が特徴的です。重さは11.7kgで、わりと軽く、前述の直進性と相まって「速いクロスバイク」という印象が強いです。
それから2010年頃に乗っていたキャノンデールのロードバイク「CAAD10(キャド テン)」。初めて乗ったアルミフレームのロードバイクでしたが、ペダルを踏んだ力が全部走行速度に変換される感じで、「すっごーく速い!」という記憶があります。速い理由がよくわからないんですが、自分でも驚くほど速く走れちゃったんです。
キャノンデールはロードバイク(多数作っているメーカー。CADD系ロードバイクは「CAAD13 105 Di2」が現行機種です。
ここまでで出てきたキャノンデールの「速い自転車」に共通しているのは、走っているときは軽快で気持ち良く、ナゼか速く走れちゃってる、みたいな感じがあることです。ほかのキャノンデール製バイクも、そうなのかもしれません。
もうひとつの共通点としては、走行後には体力をしっかり持っていかれていることに気付く、ということ。まあでも速く走ろうとしなければ、軽快に楽しめる自転車たちだと思います。
そういえばe-MTB「Trail Neo 4」にも試乗していた、これも速かった?
キャノンデールといえば、日本では初のe-MTBこと「Trail Neo 4(トレイルネオ フォー)」が2024年5月21日に発表されたのでした。Trail Neo 4がラインナップに加わったことで、キャノンデールにはミニベロからグラベルロードまで主要カテゴリーのe-bikeが揃いました。
それで、Trail Neo 4に試乗し、レビュー記事を書きました。そのときの印象も「キャノンデールのe-bikeはどれも速い!」というものでした。
試走後、e-bike部の清水氏とやりとりしていたら、既にTrail Neo 4の試走を済ませており、意見が一致しました。「Trail Neo 4って舗装路かなり速く走りますよね!」と。
他方で清水氏、e-bikeの購入を考えていました。e-bike記事のロケに行くと、清水氏は走行中メンバーなどの撮影を担当することが多いです。清水氏は「毎回、スタッフ分のe-bikeを借りるなどして調達するのが面倒なので、買おうかなと考えています」とのことでした。
ただいろいろ迷っていたご様子。ロードバイクタイプだとトレイルなどのロケには使えません。グラベルロードというのもありますが、それも本格的なトレイルになると、スタッフが乗り慣れていないと厳しい。「なのでフルサスe-MTBにしようかなと思って」と清水氏。その一方で「フルサスe-MTBって本格的トレイルまで走れていいんですが、高額だし、舗装路だとあまり速く走れないし……イベントだとハードな場所も走らないし」とも。
そこに登場したTrail Neo 4。価格は399,000円で、しっかり走れるe-MTBとしてはコストパフォーマンスも高いです。また、豪華装備はないハードテイルe-MTBですが、そのぶんフルサスe-MTBよりも軽くて扱いやすい。しかも舗装路でも速い。それら要素に目を付けた清水氏は、個人的にアッサリとTrail Neo 4を購入しちゃいました。
なんだかインプレスe-bike部界隈のキャノンデール製e-bike所有率が高い感じになってきました。ともあれ、キャノンデール製e-bikeや人力自転車は、どれも速く、また独自の利便性を備えてもいます。なので、これからe-bikeを購入しようかなという方は、ぜひキャノンデール製バイクをチェックしてみてください。コスパも高くてかなりイイですよ!