片付け過ぎない片付け術

[片付け過ぎない片付け術87]新生活後2カ月、片付け「見直し」で快適を

4月からの新生活も2カ月が経ち、お部屋の中が少しずつ乱れてきてはいませんか。今回は、当初の想定とは異なってきた生活の変化を見極め、片付け方を見直し、お部屋の乱れを整えるポイントについてお話します。部屋が乱れてくる理由は、新しい生活が思っていた生活と少し違っているからかもしれません。実際の生活に合わせた収納になるよう見直し、もう1度スッキリさせて快適な暮らしに整えましょう。

 

思ったより「書類が多い」なら、書類の「使用頻度別」に収納

新生活開始から約2カ月経ち、持ち帰る書類の流れも見えてきたころではないでしょうか。幼稚園や学校関係、仕事などでいろいろな書類が1度に家に入ってきて、細かく整理するのが大変なら、書類を大まかに「使用頻度」別に分けてみましょう。月間予定表や献立表のように「ほぼ毎日確認する書類」、年間予定表や学校だより、少し先の行事に関するお手紙など「毎日は見ないが、ときどき確認したい書類」、終わった行事など「用が済んでもう見ない書類」などに分け、頻繁に確認する物ほど手に取りやすい場所へ。用済みの書類は処分しましょう。「毎日は見ないが、ときどき確認したい書類」のうち、遠足のお知らせなど必要な期間が決まっていて保管期間が短い書類は、バインダーなどに挟んで壁に吊るし、用が済んだら順に処分していくのもおすすめです。

 

思ったより「新しい物が多い」なら「使う場所収納」で整頓

子どもの学用品やお稽古ごとのグッズなど、最初に予想していたよりも新生活で使う物が多くて収納場所に困るようなら、子供部屋1カ所にまとめるより「使う場所収納」で分散させるといいでしょう。家庭学習の教材は、子ども部屋で勉強するなら子ども部屋、リビングで勉強するならリビングのテーブルの近くへ収納した方が子どもも使いやすく、失くし物も少なくなりますよ。習字や水彩画のグッズは洗いやすい洗面所、スポーツ関係は泥を落としやすい玄関などへ。ユニフォームは洗濯しやすいように洗濯機の横へバッグ型の洗濯ネットを吊るし、帰宅後に子どもが自分で入れるように決めれば、そのまま洗濯機へ入れられてママも楽チンです。

 

思ったより「家に置くものが少ない」なら、空間は空けて

上の例とは逆に、「これをここに入れよう」と予定して場所を用意しても、学校や職場に置いたりして、用意した収納場所を使われないケースもありますね。その場合、空いているスペースへ関係ない雑多な物を入れてしまうと、いざ必要な物が増えてきたときに困るので、できれば予定した場所はそのまま空けておきましょう。我が家の息子も高校卒業後に整理した本棚がしばらく空っぽで、私の物を入れさせてもらおうかなと思っていたら、そのうち息子の新生活で必要な本で埋まっていきました。空きスペースへどうしても物を入れるなら、それらの物を「ボックスへ入れてから」スペースへ収めれば、物が増えてスペースを空けたいときに、ボックスごと移動できて便利です。

 

思ったより「片付ける時間がない」なら、「ついで片付け」を

「帰宅後すぐ」や「寝る前に」と、片付ける時間ルールを決めていても、新しい生活に慣れるまでは、疲れてルールを守れないこともありますね。毎日できなかったら1日おきや2日おき、週に1日でもいいので、ルールを緩めてコンスタントに片付ける時間を作るようにしましょう。それでも、なかなか片付ける時間を作れないときのおすすめは、「ついで片付け」です。トイレに立ったついでに脱ぎっぱなしの服を吊るしておく、キッチンへ向かうついでにテーブルに出しっぱなしのコップを片付けるなど、部屋を移動するときに何か1つ持って動くだけでも違いますよ。片付けが苦手なお子さんにもおすすめです。

 

まとめ

新しい生活に備え、「こうしよう」と予定を立てても、実際にその通りになることの方が少ないものです。「こんな風に片付けよう!」と決めていたのに、実際の生活が思っていた様子と違ってきたら、現在の暮らしに合わせて片付け方法を変えていきましょう。せっかく始まった新生活、片付かないことが理由で疲れてしまってはもったいないですね。乱れてきたときこそ「見直し」のチャンスです。新生活を楽しむための「ラクな片付け」を見付けて、実践していきましょう。

 

 

NON(ライフオーガナイザー)

暮らしをシンプル=簡単にすることで、もっとラクに、ハッピーになれるアイデアをいつも探しています。片付け過ぎない片付け術、ラク家事、かんたん料理や手芸、子育てなどをテーマに、等身大のヒントを発信していきます。ブログは「のんびりシンプルライフ~NON*troppo」