片付け過ぎない片付け術
[片付け過ぎない片付け術84]「片付けた状態が続かない」理由とその対策
2018年 4月 12日 06:30
本や雑誌、ネットなどを見て片付けたのに、またすぐに散らかってしまうことはありませんか。今回は、「片付けたのに、きれいな状態が続かない」理由と、その対策についてお話します。せっかく時間や手間をかけて片付けるのですから、片付いた状態を長続きさせたいですよね。「なぜ散らかるか」が分かれば、散らかるのを防ぐ方法も見えてきます。少しのコツや心掛けで、快適な空間を長く保ちましょう。
「きっちり」整え過ぎて、出した物を元に戻せない
ネットや雑誌で見た空間を真似して、きっちり整った空間を作っても、時間が経つと散らかってきてしまうなら、物を使ったあとに元の場所へ戻せないことが原因。例えば、細かい小物を小さな仕切りで仕分けたり、衣類や布類をきれいに畳んでから重ねたり、頻繁に出し入れするものを引き出しや扉の中へ収納してしまうと、出すときは良くても、元の場所にしまうのが面倒になりがちです。こんな場合は、「大きめのボックスへざっくりまとめる」「カゴにポンと入れるだけにする」など、複雑なアクションがなくても片付けられる方法を実践してみましょう。
「隠す収納」で、欲しいものをサッと見付け出せない
揃えた白いボックスへ入れて隠す収納は、見た目はきれいですが、かえって物が探しにくいと感じ、物を出して使ったあとに「次にまたすぐ使えるように」と出しっぱなしになってしまう場合があります。ラベルを付ければOKなこともありますが、急いでいて細かい文字を読んでいる余裕がなかったり、「物」を探しているときは「文字」が目に入りにくいという人もいます。このようなときは、透明や半透明のボックスへ入れ、中身が分かるようにしてみましょう。見た目のゴチャつき感が気になるなら、見える所は白いボックス、棚の中など見えない場所は透明ボックスにするなど使い分けたり、ボックスの大きさや形を揃えたりすると、整った印象になります。
物の場所が、家族の「動線」に合っていない
家の中での「人の動き」に「物の置き場所」が合っていないと、「チョイ置き」の原因になり散らかりやすくなります。玄関で使うものは玄関、洗面所でアクセを付けるならアクセは洗面所など、家族の動線に合った場所を定位置に決めましょう。脱いだ上着がリビングに散らかるなら、玄関の壁へフックを取り付けて上着掛けにするのもおすすめです。また、リビングで遊ぶおもちゃを子ども部屋へ収納してしまうと、子ども自身も片付けが面倒になってしまいます。できればおもちゃは「遊ぶ場所」を収納場所に決めると、子どもの片付け習慣も付きやすくなりますよ。
「物の量」に対して「収納スペース」が小さい
食器棚の中へ食器を入れたり、引き出しの中へストック品を収納したりする際に、物の量に対して収納スペースが小さいと、パズルのように入れなくては扉や引き出しが閉まらないので、入れるのが面倒になり、そのうちテーブルやカウンターの上などへ置きっぱなしになってしまいます。それらをすぐに片付けられればいいですが、収納がいっぱいなままだと、どんどん「置きっぱなし」の物が溜まり、見た目が悪いだけでなく、片付けるのも嫌になってしまいますね。この場合は、物の量に合った収納スペースを用意する、物の量を減らすなどの対策があります。ただし、収納家具などをむやみに増やす前に、まずは不要な物を手放すことから始めましょう。
まとめ
雑誌などのアイデアを取り入れることはいいのですが、それが自分に合っていないと、せっかく片付けた状態が続かず、悲しくなってしまううえに、片付けそのものが辛くなってしまいます。でも、自分に合った方法を見つければ、ストレスを感じることなく使いやすい状態が続きます。「見た目の美しさ」と、自分や家族の「使いやすさ」は必ずしも一致しないということを心に留めて、「どんな状態ならラクに出し入れできるか」を考えながら片付けてみましょう。