片付け過ぎない片付け術

[片付け過ぎない片付け術85]梅雨前に「湿気が溜まりにくい」空間作り

雨が続く季節は、お部屋に湿気が溜まってジメジメするだけでなく、カビなどの衛生面にも気を付けたいものですね。今回は「湿気が溜まりにくい空間作り」について、湿気が気になる場所別にお話しましょう。ポイントは「物と空気を動かす」こと。物が動かないと空気がよどみ、湿気が溜まる原因になります。梅雨シーズンの前に物を動かして、収納場所の空気を入れ替え、湿気が溜まりにくい空間を作っておきましょう。

 

湿気が溜まりやすい「押入れ」は空気の通り道を作ろう

布団だけでなく、普段使わない物も収納する押入れは、湿気が溜まりやすい場所ですね。まずは「長い間使っていない物」がないかチェックしましょう。不要な物は手放し、まだ使うものは年に何回出し入れするかを踏まえて収納する位置を決めましょう。年に1度しか出さない節句人形は高い位置や奥の方へ、年に数回出すパーティ用食器セットは出し入れしやすい場所へ、など「使用頻度」によって定位置を決めるのがおすすめです。また「スノコ」などを活用して空気の通り道を作っておくと湿気が溜まるのを防げますよ。

 

「クローゼット」をスッキリ保てば、洋服も長持ち

クローゼットも押し入れ同様、長く着ていない服は処分を検討しましょう。服を詰め込み過ぎると、湿気の逃げ場がなくなり、溜まった湿気でニオイがこもったりカビの原因になったりします。着なくなった服を手放し、服の間にほどよい空間を作ったら、防虫剤とともに湿気取りシートなどをセットしましょう。吊り下げタイプの商品は場所を取らないので便利です。処分しようか迷う服は紙袋などへまとめ、シーズン毎に再検討するのがいいでしょう。手元に残す服は、よく着る物ほど手に取りやすい場所へ配置し、季節外の物はたたんで箱へ入れて、邪魔になりにくい高い場所などで保管します。

 

衛生面に気を付けたい「キッチン」は、まず食品から

梅雨シーズンのキッチン周りは食中毒が気になりますね。まずは賞味・消費期限切れの食品がないかチェック。冷蔵庫の中は詰め込み過ぎに注意し、冷気が循環する状態をキープしましょう。古い物や食べられなくなっている物は捨て、乾物も湿気っている物は梅雨の間にカビが生えることがあるので処分しておきましょう。日持ちのするスパイス類も、香りや風味がなくなっている物は使い道がありませんので処分対象です。食品以外では、例えば道具類、お菓子作りのツールや型など長い間使っていない物があれば処分を検討し、余裕のある空間を作って風通しを良くしましょう。

 

雨水が入りやすい「玄関」は、片付けてニオイも撃退

玄関は普段からニオイが気になる場所ですが、湿気が多い時期はさらに気になりますね。古くなり履かなくなった靴や、小さくなった子ども靴などは処分し、ニオイの原因を減らしましょう。また下駄箱は、ギッシリ詰め込むよりも、適度な空間がある方が空気の循環がよくなるのでニオイが軽減されます。さらにニオイ対策をするなら、市販の消臭シートを敷くのが最も効果的ですが、新聞紙を敷いておくだけでもニオイの吸収や湿気の調節ができますよ。空間にゆとりができたら、梅雨に備えてレインブーツなどを準備しておきましょう。また使い古しのタオルを下駄箱の隅に入れておくと、子どもが濡れて帰って来たときにサッと対応できますよ。

 

まとめ

捨てたくないものまで捨てることはありませんが、「多すぎる物を減らし、空気の通り道を作る」ことで湿気が溜まりにくい空間が作れます。梅雨入り前、気候のいい時期に物を見直しておくことは、快適な空間作りのきっかけにもなるのでおすすめですよ。

 

 

NON(ライフオーガナイザー)

暮らしをシンプル=簡単にすることで、もっとラクに、ハッピーになれるアイデアをいつも探しています。片付け過ぎない片付け術、ラク家事、かんたん料理や手芸、子育てなどをテーマに、等身大のヒントを発信していきます。ブログは「のんびりシンプルライフ~NON*troppo」