片付け過ぎない片付け術
【片付け過ぎない片付け術35】年齢別3段階「子どもの片付け力」アップ術
2017年 4月 27日 06:30
物を出してもしまわない我が子が「どうしたら片付けるようになるかしら」とお悩みのママ、多いですね。今回は、子どもの「片付け力」をアップさせるためのコツを、3段階の年齢別でご紹介します。ポイントは、子どもの年齢に合わせて「できること」を増やしていくという考え方です。ママがほんのちょっとの手助けしてあげれば、お子さんなりの「片付け力」が付いていきますよ。
無理のない習慣付けのコツは「できることを少しずつ増やす」
小さいころに片付けの習慣を付けさせておきたいと願っても、思うように片付けてくれない我が子。「出したらしまいなさい」と教えているのに片付けないなど、できないことばかりが目に付き、イライラしてしまいますね。でも、子どもの年齢や性格などによって、できること・できないことは異なります。ママは叱ってしまう前に、お子さんなりの「できること」を少しずつ増やすためのサポートに回ってあげましょう。今回は「年齢別」に解説しますが、片付けが苦手なお子さんには、年齢にかかわらず簡単なことから始めてあげるといいですね。
【保育園・幼稚園】お気に入りの箱へ「入れるだけ」でOK
「散らかすのも遊びの1つ」な年齢なので、「お片付けは楽しい」ことを覚えさせてあげたいですね。好きな色やキャラなどを付けた、お気に入りの「〇〇ちゃんの箱」を作り、遊び終わったおもちゃを入れるようにしましょう。細かく分類するなど、難しいことはまだできないお子さんも多いので「この箱へ入れるだけ」でOK。文字が読めなくても分かるイラストや、おもちゃの写真を使ったラベルなども有効です。「おもちゃのお家はどこかな?」と、遊びの延長でお片付けができると楽しいですね。
【小学校低学年】「学校」「習いごと」「遊び」にざっくり分ける
基本的な生活習慣を身に付けさせたい小学校低学年の時期ですが、子どもによって、できる・できないの個人差が大きい時期でもあります。出したものをしまったり、細かいものを管理するのが苦手な子は、物ごとに「◯◯は△△へ入れる」というアクションを身に付けましょう。ポイントは、学校・習いごと・遊びの物が一緒にならないようにすること。大まかでも分類されていれば、大切な物が紛れてしまって、忘れ物や失くし物をするのを防げます。収納場所は細かく分けず、本棚、カラーボックスなどを利用した大きなくくりで分け、目的別にざっくり入れる仕組みを用意してあげましょう。
【小学校高学年】「自分で決めた場所」へ戻し、快適さを実感
思春期の入り口に差し掛かるこの時期は、親に言われるよりも、自分で実感したことの方が身に付きやすいもの。片付けられない物は、子ども自身が出し入れしやすい場所へ、使いやすい収納方法で収めていきましょう。収納グッズもお子さんに選んでもらうと、愛着が沸いて長く使えます。自分で片付いた環境を作り、快適さを実感することが大切なので、ママはあくまでもサポートに徹してあげるといいですね。片付いた状態をキープするために、物が増えてきたら声を掛けてあげて。ときにはパパからの声掛けや、タイマーを使うなどゲーム感覚での片付けも有効です。
まとめ
片付けが苦手な子どもの「できないこと」ばかりに注目するのではなく、「ここまでできればOK」とハードルを下げることで、子どもも楽になり、ママのイライラも軽減します。また、たとえ散らかっていても、本人はどこに何があるか分かっていて、特に困っていない場合もあるのです。リビングや玄関などの共有スペースまで散らかったり、失くしものや忘れ物が多くて困るなどの実害がなければ、ある程度はゆったり見守ることも1つの方法です。