片付け過ぎない片付け術

【片付け過ぎない片付け術34】「片付けない夫」が片付ける、タイプ別収納

頑張って片付けても夫がすぐに散らかして、片付いた状態がキープできずにイライラ、というご相談もよく受けます。今回は「片付けない夫に協力してもらいやすくなる収納テク」を、夫のタイプ別に3つご紹介します。ご主人のタイプに合った片付けの仕組みを作れば、夫婦ともにストレスなく、心地よい空間がキープできますよ。

 

夫の行動をよく見て「片付けない理由」を知ろう

ご主人は、どうして片付けないのでしょう。理由を率直に聞けないなら、普段の様子を見て考えてみましょう。物を使った場所へ置きっぱなしなら「面倒くさがりなタイプ」、よく使う物を自分の近くに置きたがるなら「散らかっていると安心するタイプ」、すぐ床に物を置いてしまうなら「妻の片付け方法に合わないタイプ」と考えることができます。こうしたタイプに応じた片付けの仕組みを作れば、ご主人も片付けやすくなりますね。

 

「面倒くさがり夫」には、「使う場所収納」「ざっくり収納」

物を出しっぱなしにしてしまうご主人の行動をよく見てみましょう。リビングの引き出しからハサミを出し、洗面所のひげ剃りクリームのパッケージをハサミで開けて、そのままハサミを洗面所に放置、などという行動が見られれば、「出したものを元の場所へ片付けるのが面倒なタイプ」と言えるでしょう。また、扉や引き出しを「開ける」というアクションが苦手な場合も。こんなご主人には、洗面所にもハサミを置く「使う場所収納」や、ペン立てやオープンボックスへポンと入れるだけで片付く「ざっくり収納」が向いています。

 

「散らかってると落ち着く夫」には「近くに置いて安心収納」

読みかけの本や新聞、ペンや爪切りなど、よく使う物がいつもソファやテーブル周りに出しっぱなしという人は、「散らかっている方が落ち着く」とよく言いますが、実際は「よく使う物が手元にあると安心」なタイプであることも。そこで、ご主人がリビングでよく使う物をまとめてカゴへ入れ、テーブルの上やソファ近くなど、すぐに手に取れる位置に置くのが有効です。「パパ専用ボックス」を用意すれば、リビングから寝室へもボックスごと移動できます。出し入れのストレスをなくすには、フタなどで隠さずオープンな収納にするのがポイントです。

 

「床に直置き!物を動かさない夫」は、こだわりに耳を傾けて

「床に物を置かないで」と頼んでも、カバンや脱いだ服を床へポイとするなら、あなたが求める片付け方法がしっくり来ていないために、所定の位置へ物を動かすことがストレスなのかも。「帰ったらカバンは〇〇へ置きたい」など、ご主人のやりたい方法をじっくり聞いて、合わせてあげましょう。我が家はリビングのオープン本棚の最下段をカバンコーナーにしたら、男性陣が床置き感覚でカバンを入れられるようになりました。また、好きな収納グッズを揃えると、片付けへのやる気が出ることがあります。機能的、見た目重視など、ご主人のこだわり収納システムを叶えてあげるのも有効です。

 

まとめ

出したものを元に戻せるようになるには「習慣付け」がポイント。ですが、面倒な仕組み、自分に合わないシステムではなかなか習慣が身に付きません。ご主人にとってラクな方法、好きな仕組みを用意してあげて、片付けが習慣付くのをサポートしてあげましょう。

また、夫婦とはいえ、物事に対する価値観は違って当たり前。特に片付けに対する価値観は、育った家庭や職場の環境にも左右されるので千差万別です。ここは譲れないというポイントをお互いに出し合いながら、譲れるところは譲り合って、妥協点を見付けていくといいですね。

 

 

NON(ライフオーガナイザー)

暮らしをシンプル=簡単にすることで、もっとラクに、ハッピーになれるアイデアをいつも探しています。片付け過ぎない片付け術、ラク家事、かんたん料理や手芸、子育てなどをテーマに、等身大のヒントを発信していきます。ブログは「のんびりシンプルライフ~NON*troppo」