趣味の節電道入門
第42回:エアコンの室外機まわりを海の家空間に
by 小口 覺(2015/6/24 07:00)
そろそろエアコンを稼働させる季節。「節電家のくせにエアコン使うのか」と後ろ指さされそうだが、こちとら無理はしない主義なんである。正直に言うと、普通に過ごすだけならば、ひと夏エアコンなしでも問題ないんだが、原稿書きなど仕事中は無理。脳ってCPUだから熱に弱く、涼しい方が断然捗るんである。節電で収入が減ったら意味ないからね。
というわけで、エアコン稼働前のフィルター掃除と室外機周りをチェック。
室外機がベランダの床にある家庭は、周囲にモノが置かれていないか確認してほしい。室外機から出る風の通りが悪いと、暖かい風を再び吸い込むことになりエアコンの効率が悪くなるからだ。
わが家のベランダもゴミ置き場と化していたため整理することにした。室外機の裏側を見ると、葉っぱなどのゴミが溜まっているので、それも取り除く。フィルターの目が詰まらないよう、土ぼこりなどは水で洗い流した。これだけで、もう汗だく。ビール飲みたいと思いながら次の作業、日よけ作りに移る。
ヨシズでベランダへの直射日光をさえぎる
ホームセンターやネットでは、エアコンにかけるタイプの日よけカバーが売られているが、ベランダの場合はエアコンの周囲全体が日陰になるようにしたほうが効果的だろう。というのも、ベランダのコンクリートに直射日光が当たっていると、熱を蓄積して周囲の温度に影響するからだ。炎天下で帽子をかぶるよりも、日陰に入った方が涼しいのと同じ理屈である。それに、日よけカバーは室外機の一部しか影にならないし、風の通りが悪くなると逆効果にもなりかねない。
日陰を作る方法はいくつかあるが、今回は「ヨシズ」をベランダの手すりに立てることにした。真夏になれば上の隙間から直射日光が入るだろうが、そうなったらすだれを追加するなど対応していくことにする。
昨年は、緑のカーテンと遮光ネットを使う方法を紹介したが、ヨシズは緑のカーテンよりも簡単で、遮光ネットほど見た目が仰々しくない。なんだか海の家の風情で、外からの目隠しにもなる。夏になったら、ここにアウトドア用のイスを置いてベランダビアガーデンにすることにしよう。