趣味の節電道入門

第41回:マンゴーかき氷は、台湾風のベスト節電ソリューション?

 台湾への出張があったので、現地にて節電ネタを探したのだが、台湾ならではといった製品は見つけられなかった。台湾でも節電キャンペーンは行なわれており、LED電球などは売られているのだが、エアコンなどは相変わらず強め。道を歩けば、店舗から涼しい風が流れてくる。ホテルのエアコンに至っては、設定温度を30℃にしてもまだ寒かった……。

 そんな台湾で、電気を使わない、もっとも人気の暑さ対策は、マンゴーかき氷ではないだろうか(氷を作るのに電気を使うだろうという野暮は言いっこなし)。食べると身体全体が冷えるので、暑い中でも涼しく行動できる。

 しかし、今回の出張では、マンゴーかき氷は1回しか食べられなかった。今年4月には、台湾のかき氷店「アイスモンスター」が原宿にオープンしたが、日中は大変な行列ができている。行列に並ぶ気力もなく(しかもアイスモンスターのマンゴーかき氷は1,500円と現地の倍近い)、しょうがないので自作することにした。節電の基本はDIYだ!

ドウシシャ「DCSP-1551」。購入価格はAmazonにて4,536円。消費電力は18Wで、使用時間も短いし微々たるものである

 マンゴーかき氷といっても、いろいろなタイプがあるが、今回はアイスモンスター風に、凍らしたマンゴージュースを削ることにする。そのために、ドウシシャの「電動本格ふわふわ氷かき器 DCSP-1551」を購入。見た目はクラシックなかき氷器だが、電動で高速に氷を削り、ふわふわ食感のかき氷が作れるという(「DCSP-1551」の詳しい記事はこちら)。

 まずは、専用の製氷カップにマンゴージュースを入れて冷凍庫に。凍ったら取り出して本体のケースにセット、回転ハンドル風のスイッチを押せば、一気に削り出される。それに、缶詰のマンゴーとアイスクリームを乗せて、練乳をかければ完成。手順としては簡単だが、氷が溶けないうちに手早く作業したい。

マンゴージュース、1,000ml入り330円
マンゴー缶詰、固形量230g、199円。ベトナム産なのは内緒
マンゴーアイス(ロッテ「ジェラートマイスター」)120ml、237円。以上、近所のスーパーにて購入
製氷カップに8分目まで入れる(1つ約180ml)
電動で一気に削り出す。糖度が高いので純粋な氷のように固くならず、べちゃべちゃしがち。あっさりが好みなら、普通の氷から作って、マンゴーピューレをかけるのもおすすめだ
完成図。これで、製氷カップ2つ分。同じマンゴーでも、氷(元はジュース)、果実、アイスクリームと3種類の味が楽しめる

 材料費は合計766円。3人分ぐらいはできるので、1人分のコストは約255円となる。安い。現地で食べるよりも安い!

 さて、肝心の味だが、自分で言うのもあれだが、申し分なし。見た目はイマイチかもしれないが、まごう事なき台湾の味だ。どうせなので、タピオカミルクティーかき氷や、コーヒーかき氷にもチャレンジして、この夏の暑さを乗りきろうと思う。

小口 覺