趣味の節電道入門
第43回:節電がときめくマグカップの魔法
by 小口 覺(2015/7/8 06:00)
この世には2種類の人間がいる。水分をよく取る人間と、取らない人間だ。
いきなり仰々しく書いてみたが、筆者は前者で、1日にかなりの量のお茶やコーヒーを飲む。喉の渇きが気になりやすいのと、尿路結石持ちであることがその理由だ(本当はコーヒーは結石に良くないんだが)。夏場なら最低でも1L、多いときで2Lほどは水分補給している。
屋内ではグラスやカップ、屋外ではペットボトルを使用することが多いが、欠点というか自然の摂理で、熱い飲み物は冷め、冷たい飲み物はぬるくなる。
こまめにポットや冷蔵庫から補給するようにすれば、それは回避できるが、その都度お湯を沸騰させたり冷蔵庫を開閉したりするのは、節電的によろしくない。というわけで、真空断熱構造、いわゆる魔法瓶の機能を持つマグカップを購入してみた。
購入したのはHARIO「V60 ウチマグ」なる製品。内容量は350mlと、コーヒーカップ2杯分。フタを外し、その上にドリッパーを乗せれば、ドリップしたコーヒーをそのまま注ぐことができることを特長としている。ウチマグという名前だが、オフィスはもちろん屋外で使っても問題はないだろう。
ちなみに、マグカップ(mug cup)と魔法のマジック(magic)とは綴りが違うように関係ない。通常マグカップといえば取っ手の付いたカップを指すが、取っ手なしのカップはタンブラーと呼ばれることが多い。さらに、この手の製品は、海外ではサーモスと呼ばれるらしいが、これも商標であり「セロテープ」的な表現。ややこしいですな。
話を戻して、この「ウチマグ」、カップ2杯分入るので、注ぐ手間は2分の1で済む。冷めた(ぬるくなった)という理由で注ぎ直すことも、もったいないので残りを無理に飲み干したりすることもない。飲み物が冷めない(ぬるくならない)のは意外と幸せ感がある。アイスコーヒーだと氷が溶けにくいので味が薄くならないしね。
しかも、断熱構造なので手が熱くならない(上部は多少熱くなる)。冷たい飲み物でも結露しないので、デスクまわりが濡れない。フタが付いているので、ホコリやゴミが入りにくいし、倒したときの被害も軽減できると、使ってみると保温以外のメリットを実感する。節電とか抜きにしてもいろいろ便利で魔法的だ。
さらにフタを外せば普通のタンブラーとしても使える。こりゃ、ビールを注いで飲むのにも良さげ。やっぱ夏はビールだよね。ビール飲みたい! ビールで節電! (本人も何言ってるかわからない)