趣味の節電道入門
第9回:卓上USBファンを冷風扇として使う
by 小口 覺(2014/6/18 07:00)
昨年、無印良品の店頭で見つけた「USBデスクファン」。USBの扇風機というと“ちゃちい”感じの製品が多い中、これはしっかりと風が出つつ音も静か。しかも首振り機能を備えている、ということで購入したのだった。
当然消費電力も小さく、カタログスペックでは、0.95W(弱・首振りなし)~1.3W(強・首振りあり)。価格的にも2,500円程度(昨年購入時)なので、オフィスのデスクなどで使うのにちょうどよいアイテムではなかろうか。
さて、ただUSBデスクファンを使うのでは面白くないので、今回は「冷風扇」っぽく使ってみることにした。
冷風扇というのは、水の気化を利用して冷風を送る電気製品。値段は5,000円~10,000円ほどで、エアコンよりも安くて省電力という売られ方をしている。だが、水の気化を利用しているので「部屋の湿度が上がる」「思ったほど冷えない」「水や氷を補充するのが面倒」などのデメリットもある。もちろん、満足して使われているユーザーもいるはずだが、残念ながらネットなどでは、「安物買いの銭失い」的な評価が多くなってしまっている。
USBデスクファンの前に氷を置き、冷風扇の効果を得てみよう、というのが今回の実験だ。これならコストもほぼゼロで失うものはない。
皿に載せた氷はわりとすぐに溶けるので、交換が面倒だし、水をこぼしてしまう心配もある。そこで目を付けたのが、最近コンビニで売られるようになったお茶やスポーツドリンクの「冷凍ペットボトル」だ。
これなら水がこぼれることはないし、気化によって部屋の湿度が上がることもない(むしろ、表面に結露するため、わずかながら部屋の湿度は下げられるかも)。なにより、冷たい飲み物を飲みながら、涼しい風を感じられるのがいい。効果を増やしたければ、凍らせたペットボトルを何本か並べるといいかもしれない。まぁ実際の効果は気分的なものだが、「工夫して涼しくなっているぞ」という満足感も(最初のうちは)あり、気分もそう馬鹿にしたものではない。