やじうまミニレビュー
無印良品「USBデスクファン(低騒音ファン・首振りタイプ) 」
~首振りも付いた二重反転羽根の強力USB扇風機
by 伊達 浩二(2013/7/4 00:00)
二重反転羽根のUSBファンに首振り機能がついた
無印良品は、以前からから机の上に置ける扇風機に力を入れている。
シロッコファンを使った「デスクファン」や、AC電源で動くミニ扇風機の「コンパクト扇風機」などは、ロングセラーの人気商品だ。その無印良品が、去年発売したのが「USBデスクファン」だった。USB電源で動く、小さな扇風機ながら、羽根を前後に2つ連ねた“二重反転羽根”によって、USBファンとは思えない大きな風量と静かさを実現していた。
今年は、その上位モデルとして「USBデスクファン(低騒音ファン・首振りタイプ)」が登場した。二重反転羽根を装備した上で、さらに自動首振り機能が追加されたのだ。さっそく試してみた。
メーカー名 | 無印良品 |
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製品名 | USBデスクファン(低騒音ファン・首振りタイプ) 9ZF004AZ03 |
購入場所 | 無印良品ネットストア |
販売価格 | 2,500円 |
背が伸びて、ファンも一回り大きくなった
パッケージは、無印良品共通のシンプルな紙箱だ。しかし、首振しないUSBデスクファンの2倍近くの大きさがある。
取り出した本体も大きい。幅や奥行きはさほどないのだが、高さがあるのだ。首振りなしのモデルに比べて、3.5cmも背が高くなった。
背が高くなった理由は、首振り機構が台座の部分に組み込まれたからだ。このデスクファンは、一般の扇風機のように、羽根とモーターの部分だけが首振りをするのではなく、本体全体が首振りをするようになっているのだ。
なお、首振りのON/OFFは電源スイッチで行なう。電源スイッチを1度押すと首振りに、もう一度押すと固定になる。
前モデルからの変更は首振り機構だけではない。ファンの直径が一回り大きくなり、直径11cmほどになった。
電源となるUSBケーブルは、本体から直に生えている。コードの長さは1mだ。
首振りがあると疲れにくい
では、首振りのない昨年のモデルと比較しながら、実際に使ってみよう。
机の上に置いてみると、首振りなしのモデルにくらべて存在感がある。背の高さもそうだが、ファンを支える部分が太くなっているので、がっしりした印象を与えるのだ。
まず、ファンを弱で回してみる。首振りなしモデルの特徴だったUSBファンの中でも図抜けて静かな動作音は、そのままだ。風量も十分ある。
さらに、ファンを強にしてみると、風量がグッと増える。ほんの少しだが、首振りなしモデルよりも、強のときの風量が増えている。ただし、ファンの風切り音も、首振りなしモデルより少し大きくなった気がする。
では、新モデルの特徴である「首振り」を試してみよう。電源スイッチを押し込むと、ゆっくりと首振りを始める。首振りに伴う音はほとんどしない。
首振りの動作は「スーッ」という滑らかな感じでなく、「スッスッスッ」という、ちょっと波のある感じだが、気になるほどではない。なお、首振りの角度は90度固定だ。
首振りが有効なのは、長く風に当たっている時だ。一般的な扇風機と異なり、こういう小さい扇風機で、顔に風を当てていると、疲れてしまい、風を止めることがよくある。しかし、首振りをさせていると、顔に当たる風が微妙に変化するので、30分以上、風に当たっていても、疲れを感じなかった。
ファンの音が静かなこともあって、朝、出社して電源スイッチを入れてから、そのままずっと昼過ぎまで動かしていることが多い。首振りがあることによって、風が一点に集中しないので、より意識しないですむ存在になっている。一人で使うデスクファンなので、首振りの意味があるのか、やや疑問だったが、疲れにくいというメリットは十分にある。
首振りに伴う欠点としては、ごく稀に風量を変えようとして、スイッチを押し込んでしまい、意図しないときに首振りが始まってしまうことがあった。首振りのスイッチは独立していた方が良いと思う。
価格差は600円、使い方と机のスペースで選んで良い
最後に、「首振り」と「首振りなし」のどっちを選んだら良いか迷っている人に、判断材料を書いておこう。
「暑いオフィスで長く風に当たりたい」という人には首振りを勧めたい。逆に「ファンは外出後などに、ちょっと使う」人や、「机の上にスペースがない」人は首振りなしで良いと思う。
価格は、首振りが2,500円、首振りなしが1,900円で、600円の差だ。
私自身は、首振りにも魅力を感じているが、首振りなしのコンパクトさも捨てがたいと感じている。結局、会社の机では座っている時間が長いので首振りタイプを、夜間に座ることが多く、机も小さい自宅は首振りなしタイプを使い分けている。
自分の使い方と机のスペースで使い分けると良いだろう。