走るライター南井正弘のコレはホントにスグレモノ!

スントの超軽量GPSウォッチは、ランナーにおすすめ!

実際に履いて使って走ってから書く、ライターの南井正弘が「コレはホントにスグレモノ!」と太鼓判を押すスポーツアイテムを、毎週レコメンド!
スントの「スント ラン」

今春5月に発売された「Suunto Run(スント ラン)」は、軽量ランニングウォッチの新基準として注目されている。36gという軽量性に加え、日中の強い日差しの下でも早朝の薄明かりでも高い視認性を誇る1.32インチのAMOLEDディスプレイ、衝撃に強く耐久性にも優れたコーニング ゴリラ ガラス、フィット感を徹底追求したテキスタイルストラップといったスペックを結集。4万円台前半という価格設定も魅力となり、ランナーフレンドリーなウォッチとして、リリース以来多くのランナーから高い評価を得ている。

実際に身に付けてみると、まず感じるのはその軽量性。36gという重量は、他ブランドのライトウェイトモデルと比較しても遜色なく、テキスタイルストラップのフィット感の良さもあいまって、快適な着用感だ。

フィット感に優れたテキスタイルストラップを採用している

自分が最後に使用したスントの時計が「スント 5ピーク」だったが、その重量が39gと3gしか変わらないのにもかかわらず、今回の「スント ラン」のほうが圧倒的に装着感が良いと感じた。それはテキスタイルストラップのフィット感の高さが大きく貢献していると思う。

また、最近はAMOLEDディスプレイを使用しているランニングウォッチが増えたが、「スント ラン」の画面の見やすさはお世辞抜きにトップクラス。スントのGPSウォッチは3年ぶりとなるが、インターフェースは従来とほとんど変わりなく、ほぼ迷うことなくランのプログラムを選択しスタートでき、スムーズに日課としている6kmランを終えられる。連携させるスマートフォンアプリも、従来使っていたものをアップデートすることで、そのまま使用できたのもありがたい。過去のレースデータを見返しながら、しばし感慨にふけることができた。

視認性に優れたAMOLEDディスプレイは、日中の強い日差しの下でも、早朝の薄明かりでもくっきりと見やすい
ランニングを始めとした34種類のスポーツモードを搭載

「スント ラン」は、発売以来の人気の高さが示すように、とても完成度の高いGPSウォッチである。ここ数年、自分の周囲でもかつてのスントユーザーが他ブランドへと流れたことが珍しくなかったが、同機の登場で、また盛り返しそうな気がする。機能性や価格が他社に対抗できるレベルにあるだけでなく、スタイリッシュなデザインは、コンペティターの追随を許さないからだ。

猛暑の屋外を走りたくないときもトレッドミルモードがあるので安心
南井 正弘

フリーライター、『ランナーズパルス』編集長。1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドのプロダクト担当として10年勤務後ライターに転身。雑誌やウェブ媒体においてスポーツシューズ、スポーツアパレル、ドレスシューズに関する記事を中心に執筆している。主な著書に『人は何歳まで走れるのか?』『スニーカースタイル』『NIKE AIR BOOK』などがある。「楽しく走る!」をモットーに、ほぼ毎日走るファンランナー。ベストタイムはフルマラソンが3時間50分50秒、ハーフマラソンが1時間38分55秒。