ぷーこの家電日記
第84回:テキトー料理失敗記。キッチン家電でハンバーグ強化週間
by 徳王 美智子(2015/5/22 07:00)
私の料理はいつも適当だ。メニューもその日の気分次第だし、味付けも目分量でいつも適当。料理は苦手ではないし、むしろ好きなので決して不味いわけではないのだが、私の料理は「テキトー料理」と言うのがぴったりなカテゴリーだと思う。
そのテキトー料理、食べれられないような大失敗は無いものの、「なんか思っていたものと違う」というような、自分の中での軽い失敗は日常茶飯事である。
先日「今夜はハンバーグが食べたい!」と、ハンバーグ気分に。挽肉が家に無かったので仕事帰りにスーパーへ寄った。
そんな日に限ってなんと合挽ミンチは売り切れ! その横には「広告の品!」と書かれた豚挽肉の大きめのパックが沢山積まれていた。今日は豚じゃなくて合挽が欲しいんだよ! とがっくり。メニュー変えようかなぁとも考えたけれど、ハンバーグ気分は揺るがず。
結局合い挽きミンチがなければ作ればいいじゃないか! と、豚挽肉と牛肉の赤身のブロック肉を購入して帰った。
この時点ですでにお肉だけで2パック。結構な量になっちゃう予感。牛肉はフードプロセッサーでミンチにして、豚挽肉と合わせる。肉が多いので、玉ねぎも多めに入れちゃおうと思って2玉。ちょっと多すぎたか!? と、だんだん怪しく……。
パン粉が無かったのでお麩をフードプロセッサーで砕いて代用に使う。お麩もちょっと入れすぎちゃった! 乾燥したお麩を戻すための牛乳も結構な量に。卵も入れてできたタネは、大家族用!? という量(笑)。
ハンバーグ好きだしまぁいいか! と思いながらフライパンで表面を焼いてオーブンへGO! グリル料理が得意なビストロせんせーがふっくら美味しいハンバーグにしてくれる♪
大きめのハンバーグをおろしポン酢で食す。まぁ美味しかったんだけど、全く脂の無い赤身を使ったせいか、お麩を入れすぎたせいか、食べたかった肉汁が滲み出る肉肉しいハンバーグとは別物。テキトー料理のなせる技だ。
そして翌日。タネはまだたくさんある。ちょっとしっとり感が足りなかったので、豆腐も足しちゃえ! と豆腐を入れてさらに増える(笑)。つなぎが足りない感じだったので、卵も1個追加でまた増える(笑)。
もう、肉肉しさは去って、どちらかと言うとヘルシーな豆腐ハンバーグになっちゃった。テキトー料理は時々こうして暴走してどんどん違う方向へ向かうんだよね……。
昨日はおろしポン酢で食べたので、今日は煮込みだ! と、煮込みソースを作って焼いたハンバーグを煮る。さっぱりしすぎたハンバーグに、濃いめのソースがいい感じで染み込んで美味しい。煮込みハンバーグ美味しい!
豆腐入れて増やしちゃったりしたもんだから、2日食べてもまだ半分近く残っているハンバーグのタネ。最後まで美味しく頂かねば!半分意地になってホームベーカリーを棚から引っ張り出す私。
「明日はハンバーガーです」と3日連続のハンバーグ料理を宣言(笑)。ハンバーガー用にバンズを作る。引っ張り出したホームベーカリーで生地を作り、手で形成して2次発酵させて200℃のオーブンで15分焼けばバンズの出来上がり。漂うパンのいい香りに気持ちも膨らむ。
3日目。ハンバーグ焼いて手作りバンズで挟んで食べるハンバーガー。ハンバーグがさっぱりしすぎているので、照り焼きチーズバーガーにして美味しく頬張る。手作りバーガーは良い! パン最高!
そんなこんなで、私のテキトーすぎる調理が大量のハンバーグもどきを生産し、3日間食べ続ける羽目になったのでした。これもテキトー料理の失敗の一種かな(笑)。
そこまで食べてもなお残っていたタネ。さすがに「もういいや」と思い、ピーマンに詰めてお弁当用の肉詰めとして冷凍してストックすることしました(笑)。
結局3日も食べ続けたのに、「肉汁溢れるハンバーグが食べたい」と、正統派ハンバーグが食べたい熱は収まらなかったのであります……。インターバルを置いてちゃんとしたハンバーグを作ろうと心に決めたのだ。
ちなみに我が夫は同じものが続いても文句ひとつ言わないし、いつも美味しそうに気持ち良く食べてくれるのでとても嬉しい。ただ、以前豚肉を「このビーフ美味しい♪」なんて言っていたので、夫の舌は当てにならないのであーる(笑)。