ぷーこの家電日記

第562回

野球観戦ルールが色々変更されてて戸惑ったオープン戦

先日のMLBの開幕戦、チケット争奪戦は完敗で、最終先着販売の日には発売開始と共にサイトに入ったのに、「あなたの前には13万人並んでいます」みたいな表示が出て、さっくりと諦めることができた。あぁ、見たかったなぁ。

でも、開幕戦のチケットをゲットした強運の持ち主の友人が、LINEグループとアルバムを作ってくれて、当日までのワクワクと、当日は朝から球場内外の写真とかを共有してくれて、私は球場に行けなかったものの、なんだかその場にいるようなワクワクと興奮を体験できた。いつか私もこの目で見たいなぁと思いながら、またの機会を楽しみにしているのであります。

メジャーリーグもシーズン迎えたけど、日本の野球も始まる! コロナ禍をきっかけに球場に足を運ぶ機会が思い切り減っていた我が家だったけど、去年最後に日本シリーズの第6戦(日本一が決まった試合)に行って、「やっぱり球場っていいねぇ。来年はたくさん見に行こう!」と話してたんだ。

そして先日、鬼籍に入った義父も野球がとにかく好きで、元気な時はかなり球場に通っていたし、今回送り出す時には、棺の中にユニフォームと応援グッズなども入れたくらい。「お義父さんとも一緒に球場何度も行ったよねぇ」なぁんて話しながら、今年は義父が大好きだった球場にもたくさん足を運びたいと思っている。悲しい話以上に、楽しい思い出の方を薄れさせない方が断然いい。

「よし、オープン戦行くか!」と、ちょうど千葉マリンスタジアムで大好きソフトバンクホークスのオープン戦が開催されるので、夫の慰労も含めてチケットを買った。私は元々野球ファンではなく、夫の趣味に付き合うために踏み入れた世界なのだけど、それが純粋に楽しいと思えるようになったのはやっぱり球場のおかげだ。

球場はコアなファンにはもちろん、あまり興味がなくても、そして例えルールがよくわからない人ですら楽しめるようになっていると思う。球場の開放感、一体感、躍動感。さすが一大エンターテイメントプロ野球。

選手のプレーに感動しながらも、観戦する我々には応援だけじゃない楽しみがある。私にとっての楽しみは1に応援、2にグルメ、3はやっぱり、3じゃなくて1かもしれないビアガーデン気分で飲むビール!(笑)。この季節は流石にまだ寒すぎて、生ビールぐびぐびという訳にはいかないけれど、それでも最高に美味しいビールが球場では飲める。

各球場、いろいろな名物グルメもあって、興味はあるものの、何せ私は元から行列に並ぶのが嫌いなせっかちな性格だ。しかも球場で食べ物を買おうと思うと、1イニングは捨てる覚悟で並ばなきゃいけないし、並んでいる最中に「ウオォーーー!」なんて声が聞こえると「え? どうなった? 点入った?」と、良いシーンを見逃したことが悔しすぎて耐えられない。

さらに球場メシは、美味しくてもやっぱりイベント価格で高いのだ。なので、我が家は「今日は野球観戦だよ!」という日は、結構な量のおつまみを作り、ピクニックに行くかのようにたくさんツマミを持って行っていた。ジップ付き袋におつまみを入れて、割り箸を突っ込んでパクパク食べることで、手も汚さず、嵩張らず、そして帰りには小さなゴミだけになるという、観戦メシテクニックも中々こなれたものだった。

それが、それがですよ……。ここ数年、ちょっと行っていない間に各球場色々ルールが変わって「食べ物持ち込み禁止」となった球場が増えていたのだ。衛生面上の理由とのことだ。細かい線引きは難しいのだろうけれど、乾き物やお菓子なども含めて飲食物の持ち込みが禁止。なんてこったい! 私の観戦の楽しみがごっそり削られた。

「え? つまみが無かったら何すればいいの?」「野球を見れば良いんだよ」なぁんて半分冗談のやりとりをしながら夫と共にかなり落ちこむ。さらに、今季から各球場、一斉に生ビールの価格が上がった。こちらもなんてこったい!

いや、それでも球場での大きな楽しみではあるので、飲まずにはいられないんだけど! 知らずに食べ物を持って行って手荷物検査でNGと知った時は、落ち込んでゲームの楽しみが半減しちゃっても勿体無いので、久しぶりに野球観戦行こうと思っている人は、いろいろとルールが変わっている場合もあるので、必ずチェックして行った方がいい。球場によって持ち込みルールは違う。

さらにさらに、今年からSNSへの投稿制限が設けられた。私はそれを全然知らず、オープン戦に行った日に友人から「オープン戦楽しんでね! そういえば今シーズンからプレー中の写真、SNSにあげちゃダメなんだってね!」とLINEが来て初めて知った。私はSNSをライフログのように使っているので、「今日来てまーす!」みたいな日記のようにアップしちゃうから、友人に教えてもらわなかったらめっちゃ怒られるところだった! 友人のおかげで助かった。怖すぎる。

新ルールを帰ってからちゃんと調べてみたけど、ちょっとだけ複雑で、「これは大丈夫だっけ?」とかっていちいち考えるのが面倒臭い私は、野球観戦に関する写真は、今後いつ何時もアップすることはないだろう。

いろいろなルールを前に、軽く浦島太郎気分で落ち込みつつ、1番落ち込んだのは、「選手の応援歌が分からない!」だった(笑)。思い切り声を出して応援したいのに歌えないのだ。これはルールの問題ではない。完全に加齢の問題(笑)。

特にオープン戦ではたくさんの選手が登用される。歌えない応援歌が過半数を超えてしまった気がする。覚えられなくてまぁ凹むけれど、これはもう反復練習しかない! YouTubeで再生リストなんてせっせと作りながら、加齢に抗いながら次に観戦する時に備えようと思いつつ、「家でゆっくり飲みながらテレビで見てる方が平和な気がする……」といろいろな変化についていけない自分を目の当たりにしたことに一番凹んでいる私なのでありました。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。