ぷーこの家電日記

第511回

みじん切りが苦手な私にチョッパーは必須品

今年の冬は暖かかったなぁなんて思ってたら、3月に入って急に寒くなったり、嵐のように風が吹いたり、またちょっと暖かくなったと思ったら一気にまた冬に逆戻りしたり……。気温の乱高下に気圧の乱高下。体が全然ついていかなくて、なかなかこたえる。

「冬にちょっと寒さ足りなかったもんでぇ」と、天気が雑な帳尻合わせをしてきている感じがする(笑)。まだしばらく、こたつが片付けられそうにない。

体感的にはまだまだ冬なのだけれど、店に並ぶ野菜たちに春の気配を感じる。冬キャベツと春キャベツどちらも並び始めたり、美味しくて甘い新玉ねぎが並んでいたり、見た目も可愛い菜の花や、ふきのとうやタラの芽などの山菜もちらほら見られるように。確実に春は近づいてきているのだ。

そんな私がこの頃ハマって何度も作っているのは、新玉ねぎを使ったタルタルソースだ。材料は美味しい新玉ねぎと美味しい卵、そしてちょっとの塩胡椒とマヨネーズ、これで十分だ。

ちなみに玉ねぎの辛味成分は水にさらすよりも空気にさらす方が、他の栄養が染み出すことがないのでオススメである。玉ねぎの辛味成分は水にも溶けやすいけれど、空気にも溶けやすい。切った後に空気に触れやすいようにちょっと広げて、30分くらい置いておくと、辛味が抜ける。が、今年私が食べた新玉ねぎは、晒さずとも全く辛味を感じないほど甘くて美味しい。

飲めるほど美味しいタルタルソースを添えて、チキン南蛮を食べた瞬間に「なんじゃこりゃー!」って、驚きのあまり目を見開いて感動してしまい、連日タルタルソースを大量に作っては何かしらにつけて食べていた。

作りすぎても大丈夫。翌日に、パンの上にたっぷりタルタルソースを乗せて、さらにちょっとチーズをかけてトーストすると、最高の朝ごはんにもランチにもなる。新玉ねぎのタルタルソースがとにかく美味しい季節だ!

タルタルソースを作る時に、何が面倒かといえばみじん切りだ。別に包丁を使うことが苦手とか面倒なわけでもないけれど、みじん切りが好きではない。何でこんなに嫌いなのかを考えてみると、私はみじん切りにするのが苦手なのではなく、みじん切りをしていると、まな板からついポロポロとこぼれ落ちるのが、かなりのストレスなのだと分かった。

特にキャベツ! あの切っていくと増えていく感じと、ポロポロ溢れていくことに「キーー!!!」という気持ちになる(笑)。なので、私はみじん切りにはフィリップスのマルチチョッパーを愛用している。

チョップドロップ用ブレードを使うことで、均一な大きさにあっという間にカットできるのがかなりのお気に入りポイント。通常のみじん切り器とちょっと異なり、回転する回数や時間で大きさを調整しなくても均一に粗みじん切りができる優れものなのだ。

タルタルソースもお手のもの。餃子のタネだってキーマカレーだって、みじん切り野菜を使うメニューは多いので、我が家で1番ハードに使われているマルチチョッパー。

先日「今夜は美味しいキャベツでメンチカツだ!」とルンルンで準備していたら、私の救世主であるマルチチョッパーが、急にうんともすんともいわず動かなくなった。最初は「一気に入れ過ぎたかなぁ」とキャベツの量を調整してみたりしたけれど、どうにも動かない。使用期間5〜6年か? いきなり寿命を迎えられたらしい。しばらくあれこれ確認したけれど全く動いてくれる気配はなく、仕方なく久しぶりに包丁でみじん切りにしたら、案の定まな板からポロポロ溢れて「キーー!!!」っとなった(笑)。

使う頻度が高いからか、私の扱いが雑だからかは分からないけれど、実は壊れたのは初めてではない。このマルチチョッパーは2代目なのだ。前に壊れた時も全く同じく、急にピタッと動かなくなった。

キッチン家電が大好きで、毎年色々な新商品が発売される中、同じものを買うことは滅多にないけれど、このマルチチョッパーはデザイン、大きさ、機能全てが気に入っていて、即同じものを買い直したのだ。

でも、さすがに3回目は悩む。悩んで最初にしたことは、「みじん切り まな板から溢れない方法」で検索しまくった(笑)。残念ながら満足できる解決法は見つからず。次に考えたのは、紐を引いて刃を回してみじん切りにするタイプのみじん切り器だ。ラドンナのハンディチョッパーやK&Aのぶんぶんチョッパーなど、各社から出ている紐引きタイプのみじん切り器はとても人気だ。使っていたマルチチョッパーみたいに綺麗な均一に電動で一気にというわけには行かないけれど、家電に比べて値段も安くてお手入れもシンプルで楽だ。でも出しておいてもオシャレというものではないので、収納がかさばるかなとかちょっと悩む。15年くらい使っている、そろそろ買い替え時のハンドブレンダーを買い換えると、オプションでチョッパーが付いてくるものがあるから、それが最適解かも!? などなど悩ましい。

悩ましいと言いながらも、調理家電やツールを見ているとワクワクしてしまうので、悩ましいよりも楽しいが正解かもしれない。そんな中、「え?! みじん切り器ってダイソーでも売ってるの!?」と驚きの新発見が。330円の「ハンドル野菜カッター」。ひとまずこれでしのぎながら「ゆっくり考えればいっかー」みたいな気持ちで購入してみたけれど、これ本当に330円でいいんですか? もうこれで良くない? みたいな気持ちになってきてしまった(笑)。

使っているハンドブレンダーの調子がおかしくなったタイミングで、チョッパーも再検討しようかなぁ。でもあと10年くらい壊れなかったりしそう(笑)。フィリップスのマルチチョッパーに出会った時みたいな、また心躍る新調理家電の誕生と出会いを楽しみに、しばらく紐を引っ張って行こうと思うのでした。

それにしても、新玉ねぎのタルタルソースめちゃくちゃ美味しい!

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。