ぷーこの家電日記

第496回

いつでもお湯が出る便利さ。電気ポットでQOL爆上がり

11月も中旬なのに、ほぼ半袖Tシャツで過ごしている。私がおかしいのか、気候がおかしいのか。季節感が狂って体調までちょっと崩したところで、やっと秋が来た感じ。少し寒くなってきた夜に温かい鍋が合うー! 温かい食べ物と温かい飲み物が幸せな季節の到来であります。

ところで、我が家には電気ポットがない。結婚したばかりの頃は、夫が独身時代から使っていたティファールの電気ケトルがあった。ほぼ焼酎のお湯割り専用ケトル(笑)。それも数年して調子が悪くなって処分してから、お湯を沸かすのはもっぱら鍋だ。やかんも無いので鍋。新しい電気ケトルが欲しいなと思った時期もあったけれど、無いなら無いで案外困らないのだ。

コロナ禍に入って、夫婦2人ともテレワークの日々が続いた際は、仕事の途中でコーヒーを淹れたりするために流石にケトルの購入を検討した。どうせなら美味しいコーヒーを淹れるために、お湯を細く落とせるコーヒーポットが欲しくなった。でも夫は「美味しいコーヒーを飲むと、くつろぎ過ぎちゃうんだよねー。この『どうでもいい感』がちょうどいい」と言い、ペットボトルか紙パックに入ったブラックコーヒーを好んで飲んでいた。それらは我が家では「どうでもいいコーヒー」と何とも失礼なネーミングで呼ばれ、「ちゃんとしたコーヒー」は時々気が向いた時に淹れる程度。

電気ポットはあれば便利だけれど、無くても特別困らない。そんな生活を何年も送っていた。そんな我が家には時々友人がご飯を食べに来てくれる。みんなでご飯を食べるのは大好きなので、つい多めに作りすぎてしまうし、私たちのお酒もついつい進んじゃう。友人は来る時に「何かいるものある?」といつも聞いてくれる。食べ物は余るほどあるし、特に買って来てもらうようなものも無いはずなのだけど、「あ、そういえばお酒以外に飲むものが無いから、自分が飲むもの持って来てー」とお願いする。そう、友人はお酒を飲まないのでお茶のひとつでも用意しておこうと思いながら、酒飲みの私はいつも忘れるのだ(笑)。

そんな中、先日商店街を散策している時に、お茶屋さんの前を通るとすごく美味しそうなお茶が特価で売っていて、「私も久々に美味しいお茶飲みたいし、友人にもお茶くらい淹れてあげよう」と思い買って帰った。実家から出て久しいけれど、実家にいる時はかなりお茶を飲んでいたよなぁと思い出す。今も実家に帰ると「お茶淹れようか?」と、ことあるごとにお茶を淹れてくれる。

「実家いる時ってめちゃくちゃお茶飲んでなかった?」「飲んでた飲んでた」「実家離れると、お茶と果物から急激に疎遠になるよねー」「嗜好品だからねー。というかお酒ばっか飲んでるからね」なんて夫と盛り上がりながら、「そして、お茶とかコーヒーとか飲みたいなって思った時に淹れたいんだよね。そのタイミングでお湯沸かすのが面倒」という話になった。夫もどうでもいいコーヒー以外も飲みたい時が実は結構あったらしい(笑)。

話しているうちに「ポットがあればねー」「ポットって便利だよねー」と電気ポットが急激に欲しくなった。電気ケトルもすぐ沸くといえど、水を入れる・スイッチ押すという工程が少し面倒なのだ。どれだけ面倒くさがりなんだと思うけれど、電気ポットのお茶飲もうと思ってスイッチ押すとすぐに注げる気軽さってやっぱりいい。お茶やコーヒーを飲むことに全然興味が無いと思っていた夫は、実は面倒くさいが勝っていただけで、電気ポットあったらいいなとずっと思っていたらしい。私も私で「無くても困ってないし、どうせ私が時々お茶を飲む時くらいしか使わないだろうからもったいない気がする」と、どこかで買うことを遠慮していたのだけれど、お茶を買ったのがきっかけで「ポット買っちゃえー!」と2人で即合意が取れてしまった。この数年間は何だったんだろうか(笑)。

「ポット買うなら、絶対にこれがいいというのがあるんだけど……」と、夫に見せたのは象印のSTAN.シリーズの電気ポット。とにかくオシャレで格好いい。キッチンに置いていても邪魔どころかおしゃれなインテリアになる。1.2リットルの容量が我が家にはぴったりだし、本当にコンパクトで場所を取らない。夫は「え!? 電気ポットってこんなにするの?」と、電気ポットにしてはちょっと高額なところに最初びっくりしていたけれど、「じゃぁ、ここら辺?」と別のポットを見せると、「うーん、やっぱり格好良さが全然違うね」と、STAN.の電気ポットに軍配が上がったのでありました。

数日後に届いたSTAN.の電気ポット。やっぱりめっちゃ格好いい! そして電気ポットめちゃくちゃ便利! 何が鍋で不便ないとか言ってたんだろと笑えるくらい便利! 飲み物を入れるのが面倒で水道水を飲んでいた私からすると、テレワークの時の快適さが格段に上がった! ご飯を食べに来た友人にも「温かいお茶でも飲む?」なんて得意気な顔でお茶を淹れてあげると、「このお茶美味しい! ねぇ、お酒しか飲まないのに、何でこんなに美味しくお茶淹れられるの?」と失礼な褒め言葉をもらった(笑)。「茶くらい淹れられるわい!」と笑いながら、確かにお茶っ葉と電気ポットのお陰様様だよなと思う(笑)。

この電気ポットが発売されてから数年、ずーっと「このSTAN.電気ポットデザインの加湿器が発売されますように」と祈ってきた。電気ポットが我が家に来てからその思いはさらに高まる。象印のスチーム式加湿器は物凄く優秀で、ひどく乾燥する我が家でも冬場は2台フル稼働で使っている。とても優秀なのだけれど、見た目がまさに電気ポットで、オシャレとは言い難い。STAN.デザインの加湿器が出たらめっちゃ格好いいだろうなー。と、引き続き期待しているのでありました。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。