ぷーこの家電日記

第495回

ベランダで果樹栽培! 可愛い苗を貰ってきた

私が趣味で続けている家庭菜園。今年の夏はとにかく暑くて暑すぎて、真夏は茄子もピーマンもぐったり夏バテ。「夏野菜なのに暑いの苦手って(笑)」みたいな感じだったけれど、あの猛暑と雨の少なさで、そりゃ暑いの得意でも流石に辛いよね。と同情さえしてしまった。

そして酷暑が明けてちょっと秋の気配を感じ始めた頃に、急に元気を取り戻して、もう少しで11月に入ろうかというのに、まだまだ元気でボコボコと実をつけて生き生きしている。お陰で片付けるタイミングを逃し、未だに私の畑は夏だ。茄子とピーマン、ししとう、唐辛子。毎週食べきれないほどの花と実がついている。

そして秋冬野菜の準備は真夏から始まるのだけれど、夏が暑すぎて育苗が難しかったことと、8月9月が結構バタバタ忙しく、他のことにかまけているうちに完全に出遅れた。

「今年はもう種からじゃなくて苗を買おうっと」と気持ちを切り替えていたのだけれど、暑さが結構続いたことで私の季節感が完全に狂ってしまい、先日ホームセンターに苗を探しに行ったら、白菜もキャベツもブロッコリーカリフラワーも、野菜の苗は全く終売で、売り場全体が花の苗と苺の苗に切り替わっていた。流石にこんなこと初めてだ。

「いつどこに何をどれくらい」と、もう少しちゃんと計画的に絵なんて書いて考えていた頃の初心を忘れてしまった油断と慢心に、「私のバカバカバカー!」と、嘆いている。何とかギリギリのタイミングで大根とニンニクは撒いてみたけれど、残りの場所が勿体なさすぎる。

失敗を活かしてリベンジできるのは1年後という、良くも悪くも気が長い趣味の家庭菜園。今年の冬は一面ほうれん草でも栽培して、文字通り毎日食べても飽きない常夜鍋でも食べまくるかなぁ。とか思いながら、野菜苗の購入は諦めて、ホームセンターで今たくさん並んでいる花の苗を購入して帰ったのでありました。

元々マンションのベランダで細々と始めた家庭菜園。「あれも育てたい」「これも育てたい」と、スペースが足りなくなったこともあり、数年前に畑を借りた。畑を借りてからは野菜は畑で、お花やハーブ、そして薬味程度の野菜をベランダで育てながら鑑賞している。

ベランダはプランターや植木鉢、そして金魚鉢でごちゃごちゃと一杯だ。花を育てることにあまり興味がなかったけれど、いざ春先に満開の花をみると、お腹は満たされずとも心が満たされるというか、すごく良い。魚もほぼ興味がなかったけれど、金魚すくいで持ち帰った金魚と、友人から「(増えたから)あげる」ともらったメダカを育ててみたら、愛着も湧いてきて鉢も増えた(笑)。

狭いマンションのベランダとしては少々広めで気に入っているのだけれど、それでもガーデニングが悠々と楽しめるくらいの広い庭のある家にかなり憧れる。

そして、ベランダガーデナーとしてのもう一つの憧れは果樹だ。ホームセンターの果樹コーナーを見ては、「あれも欲しい!」「これも欲しい!」といつもなってしまう。「ベランダにもうこれ以上物を増やしてはいけない」と自分に言い聞かせて我慢我慢。

それでも衝動に負けて少しずつ増えたりなんかして、現在我が家にはイチジクとバナナ、そしてシークワーサーの木がある(バナナは草本類なので、正確には木ではなく太い茎なのだけれど)。小さな木だとはいえ中々の存在感。なのでもうこれ以上増やすわけにはいかないんだ。

と思っていた矢先に、先日家からほど近い公園で「木と暮しのふれあい展」というイベントが行なわれ、昼から先着500名にブルーベリーとオリーブの苗木がプレゼントされるというではないか!

「プレゼント」とか「タダ」とかいう響きに弱い我々夫婦。「ちょっと行ってみよう!」とワクワクしながら出かけた。会場に着いたのはプレゼントが始まる時刻の20分程前。会場に近づくとかなりの行列ができていて、「もしかして、これ苗木の行列じゃない?」と急いで駆け寄り、最後尾に並んでいる方に「これ苗木プレゼントの列ですか?」と聞くと、「こっちがブルーベリー、あっちの列がオリーブ希望の人の列ですよ」と親切に教えてもらい、夫と「じゃぁ、後で!」と別れて各列の最後尾に並んだ。

時間になり少しずつ行列が進んでいく。私の番が回ってきたら、なんとブルーベリーの苗木がラスト2本。すごく運良くギリギリで頂けてしまったのである。このラッキーさに喜びが数割上がる。夫も可愛いオリーブの苗木を頂いて来て「何だかめちゃくちゃ嬉しいね!」とホクホクした気分で帰り、早速帰りに買った植木鉢に植え替えた。無事に大きく育ってほしいし実を付けてくれるのがとても楽しみだ。

植え替えしながら「ブルーベリーもオリーブも1本で結実する品種の方が少ないんじゃなかったっけ?」などと、頭の片隅を微かな知識がかすめていく。実を付けさせるためにあと1本ずつ……。さて我が家にまた木が増えるか増えないか、きっと答えは実がとれ始めるはずの数年後には出るはず(笑)。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。