ぷーこの家電日記

第494回

この秋は自分の街を探検! ピクミンブルームでウォーキングが楽しくなってきた

この頃涼しくなってきて、動きやすくはなってきたけれど、根がぐうたらなので、予定がないとゴロゴロとしたまま全く動かない。今年の3月に東京マラソンに出走し、完走した時には「せっかくだから、週に1回でも良いのでランニングを続ける習慣を継続しよう」と心に誓ったはずなのに、結局それ以降1度も走っていない。

夏は身の危険を感じるほどの猛暑で、買い物に出ることすら億劫だったけれど、やっと涼しい秋が来た。大好きな季節! ちょっと外に出たら金木犀の香りが漂い、香りとリンクする記憶がブワッと蘇り懐かしくなったり、まだ重たい上着も羽織らなくて良いので本当に身軽に気軽に外に出られる。

ただ、外に出なくても全然ストレスが溜まらないし、出かける準備をすること自体が億劫だったりして、「気づけば今日は一歩も外に出ていなかった」なんて事もザラにある。

そんな活動量少なめの私だけれど、最近とてもよく歩くようになった。きっかけは仲の良い同僚が、もう1年半以上楽しんで遊んでいるスマホアプリのピクミンブルームである。

ピクミンブルームは、歩くことでピクミンの苗が育ち、育った苗を引っこ抜いてピクミンを増やし、そして歩きながら街中に花を咲かせたり、増やしたピクミンをおつかいに出して、苗やエキスと呼ばれるピクミンの餌のようなものを集めたりしながら遊ぶ位置情報ゲームだ。

「楽しいよ」とは何度も聞いていたけれど、数々の位置情報ゲームに手を出してはまあまあ短期間で飽きて辞めていた私は「これ系はすぐ飽きちゃうんだよね」と言って手を出さずにいた。でもある時ふと「飽きたらすぐに辞めたらいいじゃん」と思い、「じゃあ、私もやるわー!」とインストールした。

チュートリアルを進めて手に入れた最初の2匹のピクミンを「スケさん」「カクさん」と名付けた瞬間から、既に愛着が湧いて「ピクミンかわいい」とハマる予感。同僚とランチをしながら使い方やコツを教えてもらったり、1年半以上かけて育てて進化させてきた「デコピクミン」のコレクションを見せてもらったりしてきゃっきゃと盛り上がる。

ネットの誰かとつながり協力したりするゲームは苦手だけれど、たった1人でただ遊んでいてもすぐに飽きてしまう私としては、実際の友人とつながりながら、ゆるく一緒に遊ぶのが1番楽しいなと気付く。

そしてこれまで飽きてきた位置情報ゲームと違うのは、どこか特定の場所で立ち止まり戦ったりと何かアクションをしなければいけない。みたいな事があまり無いのが非常に良い。まさにピクミンブルームのコンセプト「歩くのがより楽しくなり、歩くきっかけをくれるゲームアプリ」だなと思う。

身近な人と繋がって一緒に遊ぶ方が飽きないし、楽しいと気づいた私は、夫にも「ピクミンインストールして一緒に遊ぼうよ」と誘った。位置情報ゲームに興味を示すか分からなかったけれど、「じゃあ入れてみよっかな」とすぐその場でインストールして、「なんか1,000歩ほど歩かなきゃいけないみたいだからちょっと散歩してくる」とすぐに出かけて行った(笑)。

一緒に遊び始めるとますます楽しくなって、週末に「ちょっと花植えがてらランチでも行こう」と、2人で5~6km歩いたり、普段全く通ったことのない道を歩いて、美味しそうなお店を見つけてみたり、「もう10年くらいこの街に住んでるのに、全然自分の住んでる街のこと知らないねー」と、いろんな発見があって面白い。

チームを組んで週に10万歩歩くウィークリーチャレンジでは、誰が何歩歩いたかが見えるので、お互いの負けず嫌い根性も発動して、私たち夫婦がデッドヒートを繰り広げているし、期間限定のイベントをクリアするために、会社からの帰り道に盛大な遠回りをしながら「ちょっと白いコスモスを探しているので、もうちょっと遅くなる!」と、かつては「ちょっと飲んで帰るから遅くなる」と言っていた私とは真逆の健康的な寄り道をしてしまったりと、かなり夢中。

「昨日すごい歩いてたね!」などと同僚からリアルに反応を貰えるので、それがまた嬉しくて「これは他のメンバーが飽きない限り、私も飽きないだろうな」とゲームのゆるいつながりの良さも実感したりしている。

普段スーパーで済ませちゃう買い物も、ちょっと遠い街のお肉屋さんまで歩いて、美味しいお肉を買ってみたり、自分が住む街には無いと思っていた銭湯が小道の脇に存在しているのを発見して今度行ってみようと思ったり、「これぞリアル『たんけんぼくのまち』だなー!」と感激して楽しい(「たんけんぼくのまち」は、1984年~1992年まで放送されていた小学3年生向けの社会科番組で、とても大好きだったのだが、ちょっと下の世代以降には通じないことを知り愕然とした)。

最近は、在宅で仕事をした日は1日5,000歩くらい、出社した日は15,000歩くらいと、1日の平均歩数が1万歩を超えていて、「今日は1,000歩も歩いてないやー。あはは」なんて言っていたのが嘘のように歩いているので、体の調子も何だかちょっと良い気がする。

欲を出して「これでちょっと痩せないかな」などと思っちゃうと、「全然痩せないじゃん!」とがっかりしてしまうかもしれないので、あくまでもただ歩くのが楽しいアプリとして、自分の街をもっともっと攻略して行きたいなと、今週の10万歩チャレンジのおかわり2周目を、3人でテクテク歩いているのでありました。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。