ぷーこの家電日記

第452回

我が家の鍋はどれにする?

さすが12月。寒くなった! 寒さに加えて、気圧の乱高下が激しいのか、頭痛に目眩(めまい)と、とにかく体調不良に陥っている。寒くてもいい、とにかく天気よ……安定してくれ! ぐわんぐわんに回る目と、痛む頭に悲鳴を上げている今日この頃だ。

ところで、寒くなると我が家の主食は鍋になる。以前も書いた通り「考えるのが楽」、「作るのが楽」、「片付けるのが楽」という3大“楽”に加えて、「お野菜たくさん食べられる」、「美味しい」、「温まる」と、良いこと尽くめだからだ。

そんな我が家の鍋は、ここ数年はBRUNOの「コンパクトホットプレート」を使っていた。名前の通り、元々はホットプレートがメインで、鍋などはサブなのかもしれないけれど、我が家ではダントツ使うのがオプションの深鍋だ。

ちょうど良い深さと大きさ、そして色々なプレートを重ねて収納できるコンパクトさ。「コンパクトホットプレート」は、使うときも収納するときもコンパクトなのだ。

何百回使ったか分からない白い深鍋は、取っ手の塗装が剥げて黒い鍋のようになっていたし、何年も使っていると本体のヒーターがヘタってくる。「中々沸かなくない?」ともどかしく、「もっとガツンと来いよー!」と思うほど優しい感じの火加減になってしまった。

そろそろ新しいものに買い直さなきゃねぇ。と話しているタイミングで、ちょうど体験レビューを書く機会があり、1カ月ほど使った象印の「デイリーコンパクトプレート」。火力もデザインも質感も非常に良くて、次はこれだ! と完全に惚れ込んじゃって、本格的な鍋の季節に入る前に購入した。

色んな鍋を楽しみつつ、出したままにしておいてもしっくり馴染むデザインに、ほぼ卓上に出しっぱなしの状態。これは鍋が捗る! と今年の鍋の季節に突入した時に……。なんと、象印から自主回収の発表が!

「長く使用するうちに絶縁体が劣化し、ヒーターセットに微量の電流が流れる可能性があることがわかった」ということで、即時的な危険性はないのだけれど、このまま使い続ける訳にもいかない。発売したばかりのタイミングで、そして即大きな事故が起こることがないと分かっているなか、早急に回収を発表したのは、企業の誠実さを感じて好感度は上がったのだけれど、非常に気に入っていたので、すっごい残念。

思い切って告ったら、OKもらって最高に嬉しくてウキウキ最初のデートに出かけたら、「やっぱ付き合うのやめよう」って言われた感じ(笑)?

そして、ちょっと元彼に会うような気まずさを感じながら、やっぱり今まで使っていたものと同じ「コンパクトホットプレート」の色違いを買うかなぁとBRUNOのオンラインショップを見ると、なんと「下取り値引きキャンペーン」なんてやってるじゃないか! (11月末で終了したキャンペーン)

もちろん我が家は処分済み。キャンペーン告知ページを見ながら、「えー? 捨てちゃったよぉー!」と思わず声出しちゃった(笑)。あぁ、私ったらなんて間の悪い人間だろうか……。

失恋のようなダブルパンチで、すっかり意気消沈。それでもやってくる寒い寒い鍋の季節。早く新しい相棒を手に入れなければ! かわいいカラーもいいけれど、長い間使うなら定番カラーの方が良い気もする。

ただ、まだ大失恋から立ち直れてないし、忘れられない(笑)。なかなか決められず、購入にまで至っていない。

「困ったなぁ」なんて言いながら、今夜も鍋。カセットコンロの上にSTAUBの鍋を乗せて「ご飯食べるよー」と夫を呼んだ時に、顔には「え?! これで良くない?」と書いてあった(笑)。

言いたいことはよく分かる。でも私はホットプレートと一体型の電気鍋が好きなんだー! 深鍋のちょうどいい深さが作りやすいし、見やすいし、食べやすい。カセットボンベが切れることもないし、カセットボンベのゴミも出ない。吹きこぼれてしまった時のカセットコンロの掃除はけっこう面倒だし、日常使いはやっぱり電気鍋が好き。

そして、深鍋とセットで使う蒸し器がとにかく優秀で、冬になると「あぁ、肉まん作ろう」と必ずなるのだけれど、大きな蒸篭(せいろ)は収納する場所もない。コンパクトホットプレートのオプションの蒸し器は1度にたくさん蒸せる上にコンパクトに収納できるので、最高に使えるのである。

どの色にするか考えていると目移りして全然決まらないので、今年のクリスマスプレゼントとして夫におねだりしようかな。さて何色が来るか。自分だったら絶対に選ばない色なんてのもけっこう面白いよなぁ、なんて考えているのでありました。

象印の「デイリーコンパクトプレート EX-AJ30型」がお手元にある方は、専用フォームから回収と返金のお手続きを忘れずに。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。