ぷーこの家電日記

第415回

手作りの豆腐とおからが濃厚で最高

2月って28日しかないのに、2日も祝日があって、ものすごく得した気持ちになったけれど、「6月さんとかに分けてあげて!」みたいな気持ちになったり。水曜日がお休みだったら、月曜日が「休み明け」で火曜日が「休み前」、木曜日も「休み明け」で金曜日も「休み前」という、平日が毎日ちょっとエネルギーに満たされてスペシャルだった!

毎週水曜日がお休みだったらすごくいいなぁと一瞬思ったけれど、根がズボラのぐうたらなので、ますますダラダラしそうなのでダメだ(笑)。そんなことを考えているうちにもう2月下旬。もう春は目前でワクワクするけれど、地域によっては大雪が降っていたり、我が家もまだこたつが人間と猫ともに必須だ。

まだまだ寒い毎日、今年もやっぱり冬と言えば鍋。寒い日は鍋、夕飯考えるのが面倒臭い日は鍋、時間がないときは鍋。とにかく冬は鍋に助けられている。野菜もたくさん食べられて嬉しい。スープの味やメインの具材を変えるだけで飽きることもない。夫婦共にテレワークが多いので、翌日もご飯や麺、お餅などを入れるだけでランチも賄えるので本当に助かる。そんなお陰様様のお助けマンの鍋なんだけれど、このごろ1つ不満がある。

鍋の具のレギュラーといえば、お肉やお野菜だけじゃなくて豆腐というものがある。我が家で豆腐はメインにはならないけれど、豆腐が無いと何鍋をしてもちょっと物足りない気持ちになる名バイプレイヤー的な立ち位置。

そんなお豆腐、どこのスーパーでも必ず数種類売っていて、値段や味はピンキリだ。大豆の味がしっかり感じられて、味もリッチで、お値段もそこそこお高い豆腐はもちろん美味しい。逆にスーパーの中で1番安いお豆腐はサラッとツルンと、まるで飲み物のように食べられる。それはそれで大好きだ。例えるならば手打ちのコシのある讃岐うどんと、インスタントのカップうどんみたいな感じで、どちらも違ってどちらも好き! みたいな感じ。そして、我が家は8割方、そのサラッとツルンとしたお値段の安いお豆腐にお世話になっている。

その豆腐が、どうにもこのごろ味が変わったのだ。味というか質感が変わったことが気になって仕方がない。あの爽やかな喉越しのようなツルンと感がないのだ。絹豆腐なのに、木綿豆腐に近いような硬さ。最初たまたまそんなお豆腐に当たってしまったのかと思っていたけれど、いろいろなスーパーで同ランクの豆腐をいくつか試してみても、同じ感じになっているのだ。

あのツルツルの豆腐はどこに消えた!? 夫と共に「この頃の流行り傾向なのか?」とか「豆腐製造の規格が変わったのか?」などと話しながら調べてみるもそれといってそれらしいエビデンスなどが見つからない。たまたま偶然が続いているだけかもしれない。日々の鍋の満足度の低下がジリジリと積み上がっていき、何故だ何故なんだと豆腐のことばかり考えているうちに、私の中で豆腐スイッチが押されたというか豆腐ブームがやってきた。

スイッチが入った私がやることは……手作りだ。気持ち高まると何かとすぐ作りたくなるのは私の習性みたいなもの。美味しい大豆を一晩浸水して、それをミキサーにかけてから煮て、それを布巾で濾して豆乳とおからに分けて、豆乳を冷やした後にニガリと混ぜてから蒸し器で蒸す。それで絹豆腐の完成!

お鍋で食べるのは2回目以降として、初回はやはりそのままで。一口食べるとめちゃくちゃ濃い! リッチな最高級豆腐じゃないか! ただ、ニガリの量なのか、温度の問題なのか、原料が良くても食感はお豆腐屋さんのようにはうまくいかなくて、まだまだ修業が必要! 何度か試行錯誤を重ねたい。あのお安いツルンツルンの豆腐が食べたい欲から始まって、真逆な濃い豆腐作成の方向に進んでしまったけれど、なかなかの満足な体験。次はこのリッチなお豆腐をお鍋で食べるぞー!

大豆から作ったお豆腐が美味しいのはもちろん、搾りたてのおからがものすごく美味しかった! 卯の花を食べた夫が「今まで正直、おからを美味しいと思ったことってないんだよねぇ。これ美味しすぎる!」とバクバク食べていた。お豆腐を作るとかなりのおからができるので、おからを使ったメニューのレパートリーも増やさないと豆腐チャレンジは続かない。凝り性でハマり性で飽き性な私、飽きる前にもっと上手に作れるようになりたいなぁ! そして、ツルンツルンのお豆腐も早く復活してほしいなぁ! と思っているのであります。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。