ぷーこの家電日記

第386回

暑さとストレスをぶっ飛ばせ! 今年の夏は辛味の夏

再び緊急事態宣言中の東京。人出が変わらないとか多いとかではなく、買い物くらいしかほぼ出かけないので、あまり実感がないというのが正直な感想だ。どんな様子か全然把握できていない。でも、電車は相変わらずの満員とも聞くし、やっぱり自転車通勤が最高だなぁと思っている。片道20kmくらいだったら自転車で平気だわ〜と思えるようになった私は、この1年半で完全にe-bikeにハマっている(笑)。

まぁ基本在宅で仕事をしているので、そこまで全然動いていないし運動もしていない。週末に家庭菜園とか行かなければ、1日500歩程度しか歩かない日なんてザラで、ヤバいと思いつつも、朝はギリギリまで寝ていたいし、運動は基本嫌いだしと、だらだら。外に出たくはないけれど、運動はしたーい。痩せたいけど食べたーい! と矛盾だらけの生活をしております(笑)。

そんなコロナ禍の中、世の中も人もいろいろ動いているとはいえ、私たち自粛中だしということで、今年も実家に帰省への道は遠い。東京在住の我々夫婦。私の実家も夫の実家も福岡で、この2年ほどまったく帰っていない。夫婦お互いの親とも70代中盤で、そろそろ後期高齢者に入ってくる頃。ありがたいことにまだ元気なので、その健康に甘えて安心して離れたままであるものの、やはり2年は長い。遊びに行きたいところもたくさんあるけれど、この状況が落ち着いたらとにかくまずは帰省したい。

そしてこれまたありがたいことに、両親も慎重派なので、「家にいるだけなら平気だよ。帰っておいでよ」などとプレッシャーをかけてくることもなく、むしろ「まだ帰ってくるなよー! ワクチン打ったとはいえ、まだこんな状況だからもう少し辛抱しろ」と言ってくれる。夫婦にしろ親子にしろ、この考え方がずれていたらお互いかなりのストレスだと思う。そうでなくても、この制限も多く見通しも立たない不透明な状況に、イライラがぶつかり合い結構ギスギスしている社会だよなぁと感じるし疲れる。

社会全体がすごくストレスを抱えているなと、流行り商品からも感じる。この頃スーパーやコンビニに行くとよく見るのは激辛商品の数々。夏になると辛いものを食べて元気を出す! という季節的な事情はもちろんだけれど、人はストレスが溜まると辛いものを食べたくなるようだ。心の痛みを舌の痛みで紛らわそうとするのだ。元々そこそこ辛いものが好きな私は、新商品を見かけては「わーい! この辛いの美味しそう♪」って無邪気に喜んでいたけれど、あちらでもこちらでも溢れるように辛い系商品を見るようになって「あぁ、ストレスが溢れてるのか!」と気づいた。

私は辛いものは好きだけれど、舌が思うほどお腹はそこまで求めていないらしく、刺激を求めすぎるとすぐにお腹を壊してしまう(笑)。夫も辛いもの好きで、辛さへの耐性は私と同じくらい。真夏でも「良い辛さだねー!」と汗だくになりながら一緒に食べているけれど、夫がストレスで辛さを求めていたらどうしよう(笑)。

そんな我が家の唐辛子の消費量は多分一般家庭よりもかなり多いはず。作った料理に口をつける前に醤油やソースなどの調味料をダバダバ掛けられたら、きっと私は腹を立ててしまうだろうけれど、そういえば一味唐辛子は別だ。腹が立つこともなければ当たり前の光景だ。我が家にとって一味唐辛子はふりかけのような存在なのかもしれない(笑)。

毎年夏の唐辛子の季節に、実家の近くにある直売所で売っている辛い一味唐辛子が、結構辛い上に風味も良く、大好きで毎年送ってもらう。そして最近は辛くて美味しい鷹の爪を1瓶分ずつ都度ミルで挽いて使っているし、今どハマりしているのは島とうがらしだ。2~3cmの小さい唐辛子だけれど、とても辛味が強い。辛味も強いけれど、香りもさわやかで味も良く、青唐辛子の状態で何にでも刻んで混ぜている。

刻んで料理に入れるのはもちろん、お醤油にニンニクとともに漬けておいて辛いニンニク醤油を作っておくと、何にでも使える万能調味料になる。ちょっと前に鷹の爪で食べるラー油を作ったけれど、島とうがらしで作ったら辛いもの好きには堪らない味に仕上がりそう! 毎年作るすだち胡椒(柚子胡椒のすだち版)、今年は鷹の爪バージョンと島とうがらしバージョンを作ろうって思うし、今年家庭菜園のそら豆を使って初めて作ってみた豆板醤、これも来年のそら豆の季節には島とうがらしで仕込んでみたい。辛くてめちゃくちゃ美味しい麻婆豆腐が食べられるんじゃないだろうか!?

元々辛いものが好きだったとはいえ、こうして辛いものレシピにどんどんハマって手を広げていっている私も、もしかするとかなりストレスが溜まっているのかも!? 今日も思い切り辛いラーメンでも食べてスッキリしちゃおうかなぁ! なぁんて思っているのであります(笑)。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。