ぷーこの家電日記

第365回

溜め込み気質の似たもの家族

2月にしては暖かい日も多く、過ごしやすくもあるんだけれど、気圧の乱高下のせいだかホルモンの仕業だか、体調も乱高下。そんな日もあるさーってことで、低空飛行でまったり過ごしている。とは言え、コロナ禍の生活で全然出かけないし、ほぼ生活としては同じ。元気な時も自転車でフラッと出かけることはあれど、全く動かなさすぎてヤバい。

去年買ったスマートウォッチには歩数計の機能も付いているのだけれど、買ったばかりの頃1日5千歩だったか8千歩だったか、それくらい歩くと「今日の目標達成!」と褒めてくれていた。それがあまりにも歩かないもので、目標歩数というか達成歩数のハードルがどんどん下がっていき、1日3千歩程度歩くと「おめでとう!」と褒めてくれるようになり、つい先日は目標歩数が1,300歩まで下がっていた。めっちゃ忖度してくれる優しいスマートウォッチ。いや、1,300歩じゃ全然足りないと思う! 寄り添い方が間違っていると思って笑っているけれど、そもそも動かなさすぎるこの頃の生活が間違っているのだ(笑)。

そんなほぼ動かずずっと家にいる私。去年の春頃から買い物に行く頻度も極端に減って、ほとんど産直通販で賄っている。賄っていると言うよりはハマりにハマっている。大好きな生産者から大好きな食材を買って美味しさに感動している日々。お陰様で食生活は非常に整い、ほぼ100%自炊でも全然ストレス無く飽きもせずに楽しく美味しく暮らしている。運動不足を除くと著しい生活改善だ。

そもそも以前は、夕方くらいまで「今日の夕飯何にしようかなぁ」と作る気でいても、仕事が終わって帰宅する頃にはMAXお腹が空いていて、帰ってご飯作るまで辛抱できない! と、「今日外で食べよう」と夫を誘い、外食することが非常に多かった。我々夫婦にとって、「ご飯=晩酌」みたいな感じで、ついつい日々飲みすぎたりと、コスト的にも健康的にも良くなかったのだ。

在宅勤務&産直通販生活を送ると、空腹の限界前にご飯の準備ができる。そして「今日は○○を作るから□□を買おう」という生活から、「今は□□があるから今日は○○を作ろう」と、真逆の献立計画が楽しく、どうクリアするかと、ゲームのような感覚で日々考えるのが非常に楽しいのだ! ただ、凝り性ハマり性の私は、ついつい買い込みすぎるという弊害が! 「どうせ注文するなら」とか「送料かかるし」などと、1度に買う量も絶対2人家族の量じゃない。

幸い我が家には冷凍庫があるので、下処理だけして冷凍したりするのだけれど、それでもついつい買う量がキロ単位(笑)。数キロのネギをひたすら刻んだり、数キロのホタテの殻をひたすら剥いたり、数キロの大根をひたすら切って干したりと、料理というよりも、没入できる趣味として機能しているのだ。た、楽しい! そんな私の姿を見ながら、「今日は団体様の予約ですか?」などと夫が軽く呆れながら笑って聞いてくる。

食材と格闘している私を笑う夫は、この頃焚き火にハマっていて、毎週末に焚き火OKの川沿いで火を見ながらのんびり過ごしている。私も一緒に行くことが多いけれど、私が忙しいときも1人でウキウキ出かけて半日ソロキャンを楽しんでスッキリ満足そうに帰ってくる。その焚き火に使う薪、ホームセンターなどより結構安く売ってくれる人を見つけたらしくて、今まで数回お世話になっている。先日買いに行ったときに40kgほど持ち帰ってきて、狭いマンションの部屋では置く場所も無いため、車の中に置いておくことにしたのは聞いていた。ある日車に乗ろうとドアを開けると、「ここは森!?」と思うほど木の香りと、車の中のかなりの割合を占める薪の圧に「この人も完全に単位がおかしな人じゃん」と、笑ってしまった。似たもの夫婦になってきたのかもしれない(笑)。

このいろいろ単位がおかしい我が家にいつものごとく宅配便が届いた。「何か注文してたかなぁ?」と思い受け取ると、実家からの差し入れ宅配便だった。その中には私が大好きな福岡の冷凍うどん10食と、こちらも私が大好物の母特製のかしわ飯おにぎり30個(1.5升くらい?)とその他諸々。全て冷凍。慌てて冷凍庫のスペースを整え、ギリッギリセーフで収納できた。ノーアポイントでこの量! 「た、単位がおかしい! これはDNAだったのかー!」と、我が母の愛情宅配便に衝撃を受けると同時に大爆笑してしまったのでした。

ついつい溜め込みすぎる傾向があるけれど、食べ物も薪も消費できるので良い。溜め込んで消費できないのが脂肪だ(笑)。このままではヤバいと奮起して今年から始めたダイエットも1カ月半ほど経ち、夫は-6kg、私は-2kg程度で現在停滞中。ちょっと気が緩んでいるところもあるので、再び脱溜め込みを目指して頑張ろうと思っているのでありましたとさ。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。