ぷーこの家電日記

第366回

春が近づくと物欲も目覚め始める

2月とは思えないような暖かい日が数日続いたと思ったら、急に寒くなったり……。三寒四温とは言うけれど、こうやって春になっていくのねぇ。と、ちょっとだけ気分も上向きになる。完全に暖かくなる頃にはもう少し動けるようになるのかしら? 先日、家庭菜園の畑に出かけたら、てんとう虫がいたり、ブロッコリーに菜の花咲いていたり、確実に春の気配を感じた!

去年の春は得体の知れない怖さと、どうなっていくのか分からない不安で、春がすっぽり抜け落ちたような感覚だったけれど、今年は新しい生活にも少しずつ慣れて、できる範囲で春を楽しめそうだなぁと思っている。春を楽しむといっても、週末に趣味の家庭菜園を満喫するくらいなので、何も変わらないと言えば変わらない。でも、去年は外出自体がはばかられる風潮だったけれど、出ること自体ではなく密がダメだとしっかり認識されてからは行きやすくなった。畑で黙々と1人土いじり。相手にするのは雑草と虫だけ(笑)。

春を感じ始めるこの時期、毎年ちょっとウキウキして心も体も活動的になってくる。まるで冬眠から目覚める獣のようだ。そして、それに伴いむくむく湧いてくるのが物欲だ(笑)。この1年殆ど出かけることもないので、洋服もまるで買っていない。在宅勤務では部屋着、畑に行くときは作業着、自転車に乗るときはジャージ。もう、自分が持っている中で良い服がジャージになりつつある(笑)。

そろそろお出かけできるようにならないかなぁと願いつつ、そうなると春物買わなければー! と、買い物熱も上がるというもの。「久しぶりー!」なぁんて流石にジャージでは会いにいけぬ! ということで、友達と会いたいなぁって気持ちや期待も含めて、気分の上がる春物の洋服が非常に欲しいのだ。

毎日ウェストゴムのだらけた部屋着で緊張感なく過ごしているもんだから、普通の洋服が着られるのだろうか。運動して少し気合を入れなければ! 春の陽気に誘われて、洋服だけじゃなくて明るい感じの食器が欲しくなってきたり、それに合わせてもう少し収納できる食器棚が欲しくなったり、ジャージだって春色のものが欲しいし……。春はちょっとだけ危険な季節だ(笑)。

暖かくなると元気になってくるのは夫も同様。「早く春が来ないかなー♪」などと言いながら、最近ちょこちょこAmazonから荷物が届く。どうやらキャンプグッズなどを細々と買い足してニヤニヤしている模様。大きなグッズを買うのを「もう少しちゃんと考えたほうがいいよー」とやんわり止めてしまう私は、俗に言うと「嫁ブロック」を発動しているのだろうかとちょっと悩む。前に買ったテントも「やっぱりもう少しこういうのが……」とあまり使わないまま次に目移りしたりしているので、少し慎重になってほしいのだ。

さらに先日は「これ買おうかなぁ」と、野球のバッティングのスイングの練習台みたいなのに手を出そうとして、「いや、要らなくない!? というか確実にすぐ使わなくなるでしょ? 場所取るでしょ?」と止めてしまった。夫はキャンプだけじゃなくていろいろ体を動かしたい欲がほとばしっている(笑)。この辺り、ブロックするか否かのバランスが分からないなぁと軽く頭を悩ませている私です。

もちろん、私も人のことを言えないというか、夫の数倍もやらかしている。そんな私に、できた夫は文句も言わなければ特に止めたりもしないのだけれど、以前ものすごく素の顔で「それ、いらなくない!?」と言ったもの(購入後)が、「もやし栽培機」だ(笑)。もやしやカイワレ大根などスプラウト栽培にハマっていた頃、100均の小瓶などに種を入れていくつか育てていたのだけれど、もやし栽培機を見つけたとき「何これー!? しかも2階建てでめっちゃもやし食べ放題じゃーん!」と勢いで購入してしまった。

本体内部でスプリンクラーのように水をかけて育ててくれるので、1日1回水を替えるだけで、1週間もすればワッサワサに育ったもやしが出来上がるという優れものだ。日々育つ様子がこれまた面白くて、しばらく作っていたけれど、もやしはそんなに食べ続けられないということでブームが去っていた。そして「それ、要らなくない!?」である。まさに正論だ(笑)。

部屋の隅にポツンと置かれたままになっていたもやし栽培機に久々に気付いてしまったので、そろそろ稼働してもやしをたっぷり食べながらダイエット兼節約に勤しんで、春の物欲に備えようかなぁ(笑)。もやし栽培機楽しいよー!

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。