ぷーこの家電日記

第355回

お酢が苦手だった私。フルーツビネガーメーカーにめっちゃ期待!

とうとう12月、師走になってしまいました。ずっと暖かくて、秋だなって思っていたけれど、年末ってことに本当に驚く。そしてやっと冬らしい寒さを感じられるようになってきた。それでも家の中にいることが多くて、つい寒さや12月だということを忘れてしまう。

私は毎年この時期に自分と夫の実家にお歳暮を送るのだが、いつもは生活圏の大手総合スーパーにお歳暮ギフト特設コーナーができるタイミングで思い出し、過去履歴から住所登録などの手間も無いのでそのまま送ってしまうという感じだった。今年はほとんど家にいるもんだから、コロッと忘れてた。義母から「明太子どこのが好き?」って電話がかかって来て思い出した(笑)。この生活は季節や節目みたいなものも薄くしてくれるよなと、実感しているのである。

お歳暮はすっかり忘れていたのだけれど、ネットでの自分のお買い物は全然忘れない。なぜならば勝手にめっちゃお知らせが届くから。先日Amazonのブラックフライデーセールが始まったとき、「特に大きな買い物予定はないのだけれど……」と思いながら、ちょっと気になっていた物が安くなってないかなぁと思って見てみた。定価1万円の「フルーツビネガーメーカー」である。こんな「持っていなくても困らないけれど、あると嬉しいキッチン家電」が大好きなのである。

「6,000円とかだったら買わないかぁ。5,000円も迷うかぁ」などと思いながら検索して2度見してしまった。「せ、1,700円だと!?」と想定以上の安さに「これ、中のボトルだけってオチでしょう?」と商品ページを隅から隅まで見てみたけれど、間違いなく「フルーツビネガーメーカー」なのである。意味もなく3台くらい買いたい勢いだ。「嘘でしょ?」と思いながら、その場で即1台購入してしまった。もう大声で「私ったら買い物上手!!!」と叫びたい気分だ。

「フルーツビネガーメーカー」と結構な名前がついているけれど、要はヨーグルトメーカーなどと仕組みは同じ保温器だ。フレッシュなフルーツとお酢と氷砂糖を入れてスイッチを押すと、通常なら1週間くらいかかるフルーツビネガーが1日でできるというもの。この頃美味しいフルーツをちょこちょこ買うので、簡単に美味しくフレッシュな果実酒が呑みたいなぁと思って買った。

そう、私の目的はお酢じゃなくてお酒(笑)。砂糖少なめでフルーツとホワイトリカーを注いで1日経つと、香りも良く色も綺麗な果実酒ができるのである。そしてもちろんそのフルーツも美味しくいただく。見た目良し味も良し、夢のようなマシーンが1,700円だなんて! と大喜びの私。ホワイトリカーの果実酒はまぁ美味しいけれど、私はウォッカに漬けた果実酒が好きなのでウォッカでも漬ける。フルーツによってはラムも美味しいよなぁとか、もういろいろと嬉しくて、やっぱり3台くらいあったほうが……。なぁんて一瞬考えてしまったけれど、どれだけ飲む気だよと頭を冷やして順番に作っていく予定。

もちろんお酒だけじゃなくて、ちゃんとフルーツビネガーも作るつもりではある! 私は昔からお酢が苦手だ。酸っぱい果物などは好きなのだけれど、酢酸のあのツンとした感じがどうも苦手で、酢の物やピクルスなどもあまり好きではない。でもお酢は体にもいいし、どうにか好きになれないかしらと、何度もいろいろ試してきたけれど、1瓶使い終わらないくらいで、「うーん、食べられなくもないけど、お酢が無いほうが美味しいわ」と飽きるのだ(笑)。

でも、最近黒酢を使い始めて「ん? 結構イケるかも。むしろ美味しいじゃないか!」と、お料理に黒酢を取り入れることが少しずつ増えてきた。自分にとって「ここまでは美味しい。ここからは好きじゃない」の割合のラインも何となく分かってきたような気もする。

そしてこの頃、お酢独特のツンとする感じが優しめのものも結構売っている。まろやかなお酢で漬けたフルーツビネガーだと、美味しいお酢ドリンクやお料理も楽しめちゃうぞ! と、結構期待しているのだ。今は家に旬のりんごがたくさんあるので、アップルビネガーを作ってみよう! アップルビネガーソーダとか、文字面だけで美味しそうだし、アップルビネガーを使ってドレッシングを作ったり、手羽元のさっぱり煮とかも絶対に美味しいじゃないかー! と、作る前からかなりワクワクしている。

あ、その前にアップルビネガー作るためにはこの瓶に入ったお酒を飲み干さねばならぬ……。と、やっぱり3台くらいあったほうが身のためなんじゃないかと思ったりもしているのであります(笑)。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。