ぷーこの家電日記

第351回

食欲の秋も終盤。イクラが美味しすぎてみんなで食べたい!

「東京で木枯らし1号が観測されました」とかって言われて、よくわからないながら「おぉー! 冬か!」って気分になってきた。暦の「○〇の日」とかじゃなくて3年ぶりとかって言われると、ますます「誰? 木枯らし1号!?」みたいな感じになるんだけれど、

【期間】10月半ば~11月末の間
【気圧配置】西高東低の冬型の気圧配置で季節風が吹く
【風向】東京の風向が西北西~北
【風速】東京の最大風速が8m/s以上
出典:お天気.com

という条件で吹く初めての風が木枯らし1号らしい。確かにこのごろ急に寒くなって冬を感じる。私はもともと結構暑がりなので、夏が終わった頃もずっとクーラー入れてて、夫からも「ちょっと止めようか」と止められてた(笑)。最近は流石にクーラーなんて入れていないけれど、つい数日前まで室内では半袖Tシャツで過ごしてて、「わんぱくすぎない?」と、呆れられていた。でも、木枯らし1号が吹いた日は、目覚めた瞬間からすごく寒くて、急に長袖を着込んだ。暖房を入れる日もそろそろの冬到来だ。

11月になるとさすがに寒いなぁって思うのだけれど、冬に入る前の晩秋は1番好きで、1番充実していて、そこそこ忙しい。家庭菜園もスナップエンドウだとかそら豆だとか春に向けた野菜の種まきをしなきゃだし、食欲の秋だって、新米を大将に、栗に芋に秋刀魚に牡蠣にいくら、旬が溢れて嬉しい楽しい美味しい忙しい! な感じだ。

さらにさらに、我が家の秋は普段だったら誕生日会続き。義父に義母、義妹に姪っ子、そして実母、9月~11月で一気に誕生日を迎える。いつもだったら、義妹家族とともに誕生日パーティーを開き、上京のタイミングが合えば義両親ともお誕生日会、誕生日会とは別にハロウィンパーティーをして、「次はクリスマス会だね!」みたいに結構ギュギュギュッと予定が詰まるはずなのに、今年は全くもって会えていない。

ものっすごく消化不良というか、寂しい感じなのだ。完全に新型コロナウイルスの影響。自分の実家に先日連絡したときも「お正月どうする?」って話は、母の「まだまだ動かないほうがいいよ! 帰ってこないほうがいいよ!」の一言で帰省のお預けも決まり、健康で元気でいてくれる両親に感謝と安心を感じつつも、やっぱり寂しい。

そんな感じで毎年ワイワイ楽しい行事を過ごすはずの秋冬がすっぽり抜けてしまっている今、なんだか物足りない。オンラインでちょこちょこ連絡しているものの、それでもかなり物足りない。久々に画面で見る姪っ子が超成長していて、「大きくなったねぇ!」と毎度驚く。

そういえば自分たちが子どもの頃も、会うたびに「大きくなったねぇ!」という親戚に「毎度毎度そればっかりだな」なぁんて思っていたけれど、親戚のおばちゃんはみんなそうなんだなと笑ってしまう。そして小さな頃の話とか始めるのも親戚のおばちゃん共通なのかも(笑)。ちょっと会わない間にぐんぐん成長していって、もうすっかりお姉さん。小学校低学年ながら、私の身長ももう少しで抜いちゃう勢いで背が伸びている。あんなにあんなに小さな赤ちゃんだったのにねぇ……。としみじみだ。

今年は誕生日会もできずに、プレゼントを贈っただけだったけれど、張り切って腕まくりでご飯を作りたかった! 皆が集まるときに、ここぞとばかりにご馳走を作るのも私の楽しみの1つなのだ。これも「THE・親戚のおばちゃん」な感満点だけれど、大勢で食べるご飯は本当に美味しいし楽しいし、そこに成長期の子どもがいると楽しさが何倍にもなるなぁと思うのだ。

そのパーティーご飯の中で、毎年この季節に作るのは旬のいくらの醤油漬け。ちょっと豪華に豪快にご飯に乗せて食べるのだけれど、夫婦2人で食べるにはちょっともったいない気がする。「今年は皆来ないし、作らないよ? いいよね?」と夫に言うと、「あったら全然食べるんだけど」なぁんて全力で拗ねていた(笑)。

なんだよその言い方と思いつつ、夫も旬を楽しみにしてくれてたんだなぁと気付いて、やっぱりいつも通り作ろうと思ってとうとう買いました「鮭1尾」(笑)。お腹にパンパン筋子が入っている鮭を丸っと1尾、買ってしまったよ! ある意味我慢の反動かもしれない。姪っ子たちとのホームパーティーができない不満が爆発している(笑)。

漁に出て獲れたら血抜きだけして即発送してくれる産直ECで購入した鮭は、キラキラピカピカの鮮度で届く! 自然相手の漁なので、ただの物販のような日時指定などはできないため、予定に合わせての買い物は少し難しいけれど、家族で食べるのであれば日時はそこまで気にしなくていいし、普段は食べられないほどの質のお魚が食べられる。

そしてそんな鮮度抜群の鮭が抱えている筋子も、臭みが全くなくて極上すぎる! 綺麗に皮や筋を取り除いて漬けたイクラは、本当に宝石箱みたい! 「さぁ、好きなだけお食べなさい!」と炊き立ての白米とともに夫に提供すると、イクラのようにキラキラと目を輝かせている! そしてどんどん吸い込まれていくイクラとご飯は、ラッシュ時間帯の山手線の乗車口ばりだ(笑)。

もちろん身も抜群に美味しくて、いろんな料理でお楽しみ中。年に1度のこんな贅沢な食べ方も悪くないなぁと思いつつ、やっぱり姪っ子にも食べさせたーい! と思う伯母ちゃんだ。来年鮭が戻ってくるころには、ホームパーティーを復活させたい! なんなら姪っ子と一緒に鮭を捌いてイクラを漬けて翌日食べる鮭パーティーもいいなぁ。なぁんて、鬼も笑いそうな先のことを考えてワクワクしているのであります。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。