ぷーこの家電日記

第350回

デジタルとアナログの間で遊ぶのが楽しい。ラベルプリンターに夢中

秋も深まり新米が美味しくて止まらない季節です。あぁ美味しい。私の実家は農家ではないのだけれど、この季節になると「新米送るよ!」と、懇意にしている農家さんからお米を買って送ってきてくれる。30kgの米袋でドーンと届くので、クローゼットの中でそこそこな存在感(笑)。美味しく食べるために家庭用の精米機を使って、お米を炊くたびに精米する感じ。

白米ってやっぱり美味しいよなぁと、この新米の時期は白米で食べて、一通り満喫したら、ビタミンやミネラルなどの栄養素を多めにとれるように、胚芽米で食べる。胚芽米よりも栄養価の高い玄米は夫があまり好まない。

精米する時に出る米糠は、趣味の家庭菜園で使えるのがまた嬉しい。と言いながらも、去年までは家でお米を食べる量が結構少なくて、消費が追いつかなかった。今年は在宅勤務が増えたこともあり、家でお米を食べる量がかなり増えた。炊き立てのご飯をいつも食べられる環境がめちゃくちゃありがたい。そして新米って最高に美味しいなぁと、実りの秋と農家の方々に感謝なハロウィンでございます。

そんな食欲ばかりが前のめりの秋を過ごしている中、物欲もちょぃちょぃと私をくすぐる(笑)。先日友人と会った時に、「これ、絶対に好きだと思うんだよねぇ」と、ニヤニヤしながらガジェットを取り出して見せてくれた。「Phomemo」という手のひらサイズのミニプリンターで、スマホのアプリからサッと気楽にプリントできるもの。「ちょっと何か送ってよ」と言うので、この家電日記の1コマを送るとすぐにビローってシールが出てきた!

感熱紙タイプの専用ロール紙で、モノクロプリントのみなんだけれど、漫画みたいでホント可愛い! しかもシール! 私ってば、昔々から、シールというものに目がなくて大好きなんだ。それは記憶が残っているか残っていないかくらいの幼いころ、家のタンスにとにかく貼りまくったシールから始まる。きっと家じゅう貼らないように、タンスだけはシールOKにしてたんだろうなと思うけれど、綺麗に剥がせないシールで汚いタンスに仕上がっていった(笑)。

そしてあれは小学校1、2年生くらいのころ、近所に住む友人のガレージの端に、カッティングしたあとの白いシールの束がドーンと置いてあった。おそらくご家族のお仕事で使っている物で、残りの端っこを子ども達の遊び用に取っておいてくれたんだろう。切れ端の小さな所にお絵描きをしてオリジナルのシールが作れるという体験は、まるで天国にいるかのように幸せで、今でも覚えている。その友人が誰だったかは覚えていないのは申し訳ないけれど(笑)。

小学校高学年のころ、漫画の付録だかのシールを貰うために、友人の教材のプリントを代わりにやったこともある。子どもながらに悪い取引だ(笑)。成長して学生になってもシールは大好き。手帳にはたくさんのシールとカラフルなペンでみっちり書き込みをする、そこそこマメな女子だったのであります。

大人になってから久しいのに、自分が描いた画像をビローンと目の前でシールに出力されると、どうしても血が騒ぐのだ。「シール!」と即座にロックオンしてしまった! このプリンターが必要か不要かで考えると、きっと無くても何の支障もないし、完全に「不要」だろう(笑)。ワクワク先行型で翌日に即買いしてしまった私。衝動買いしたあとに「何に使おう」なぁんて考えている私はなかなかダメな人間だ。でも、まぁ、こんなん、なんぼあってもいいですからね(笑)。

そして、ウキウキしながら使って初めて、いろんな機能があることを知る。ロール紙の幅や柄はたくさんあって、テンプレートもアプリにいろいろ入っている。もちろん文字入力&プリントだってできるからラベルプリンターとしても手軽で優秀そう。白黒だけど写真だって何だかおしゃれに見えるし、気が向いたら何でも出力したくなる衝動。だってシールなんだもん!

シールを貼る所がないもんだから、また久しぶりにアナログの手帳でもつけようかなぁって気になってきた。アナログ世代の私、デジタル楽しいなぁって魅了されて、しばらくするとアナログに回帰する。そしてまたデジタルに寄ってと、この狭間のふわふわ感もとても好きだ。

手帳なんてしばらく使っていないし、何を買うかは年末まで考えるとして、ひとまずフリーでノートを作る気分を味わうべく、小さなスケッチブックのバインダーを購入した。毎日さらっと何かしら貼っていこう。日記的なものでもいいし、作ったご飯のレシピ的なものでもいい。撮った写真もモノクロで鮮明じゃないほうが味が出そう。あとから見返して、鮮明なカラーは記憶で補うと楽しさ倍増だ。これは手帳でもなく日記でもなくライフスタイルブックだな。いろいろスクラップしていくのだ! 見返したときに「なんだこれ?」みたいな意味不明なものが出てくるのもまた楽しいはず!

何でもペタペタと貼っていきながら、QRコードをプリントして貼っておくとブックマーク的に使えることも発見! これは家にある家電全部にメーカーサイトのQRコードを貼っておけば便利なんじゃない!? なぁんて、子どものころの貼りたい気持ちが沸き起こる。

趣味が同じで仲良しの同僚とお互いに「お裾分け」なんてときどきするのだけれど、そこに付箋っぽくオリジナルラベルとか貼っちゃうと、可愛いしわかりやすい! 出力枚数はコントロールできるし、商用としても使えるんじゃない!? なぁんて用途を開拓しながらワクワクしているけれど、いや違う。たぶんこれは衝動買いを正当化するために、めっちゃ必要性を後付けしようと必死なだけじゃないだろうか……。まぁ楽しいからガンガン使い倒していく所存です!

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。