ぷーこの家電日記

第349回

人が作るご飯が好き。人と食べるご飯が大好き!!

今までの「普通の生活」がガラッと変わってから半年ちょっと。生活は少しずつ元に戻っているという感じともちょっと違うけれど、少しずつ動いている雰囲気を実感できる。これがニューノーマルな生活だろうか。私もこの頃「何カ月ぶりだっけ?」と言っていることがちょこちょこ。先日夫と一緒に電車に乗って、「え? 2人で電車に乗って出かけるの半年ぶり!?」とか、友人とご飯食べて「友達とご飯とかいつ以来!?」とか、同僚とランチに行って、「久しぶりすぎて、昼休みが一瞬で終わって足りない!」とかとか、そんなことにいちいち感動する。

毎日を家で過ごす日々は、リモート環境が整っているせいもあり、特に困っていることもなければ、ストレスもほぼ無くて気に入っているといえば気に入っているけれど、適度なストレスは悪い影響だけではなく、良い面もかなりあるのだなと実感するのだ。ストレスが無い生活は、まるで換気していない部屋のように何となく淀んでいるような気持ち。心が揺れない分、心も体も何となくどよんと重く動かない。適度に換気して適度に静かに過ごす、過充電しない。そんなニューノーマルな生活が私にはきっと合うような気がしている。

もちろん前の生活に戻った訳ではないし、細心の注意も必要だけれど、私にとってはそれくらいの距離感と注意がとても快適。今はどの施設に入ろうとしてもアルコール消毒置いてくれてて清潔で嬉しいし、大きな口を開けて思いきりくしゃみするような人はもういない。レジやATMで並んでてもベッタリと意味不明な距離感で近づく人もいないのは本当に快適だ。

そして少しずつ動き出した生活の中で、再認識したのが「食の大切さ」とか「食の楽しさ」とか「食の大変さ」とかそんなこと。食べるって生きることそのものでもあると思う。「何を食べるか」はもちろん大切だけれど「誰と食べるか」とか「どう食べるか」とかも同じくらい大切だ。バランスだけだったら極論「完全栄養食」みたいなものを毎日餌のように食べていればいいわけで、栄養補給以上の沢山の付加価値があるのが食事でもある。

もともと料理作るのは好きなほうだけれど、それでもコロナ禍で毎日毎日夫と2人の食事を作っていると、料理が日々の作業に組み込まれるような、やらなきゃいけない追われるタスクのような感じになっちゃうときが定期的にやってくるのだ。そうなると唯一の楽しみのはずの食事すら楽しくなくなってしまう。

定期的に「もうヤダー! やる気が家出しました」とかって全力でストライキ状態に入ってしまう私。幸い我が家の場合は夫が「じゃぁ、何か作るよー!」と、袋麺を作ってくれたり、お野菜とお肉を炒めてくれたりと作ってくれる。(※そもそも私がご飯を作るよう強制されているわけでも無いし、家事の中で唯一楽しめる料理なので私担当になっている感じ。そんな私でも嫌になることがあるほどの、四六時中家族と同じ空間にいるという非常事態)。

人が作るご飯の美味しさったら表現し難い! 「空腹は最大のスパイス」という言葉があるけれど、「人が作るご飯は最大の調味料」もぜひ付け加えて頂きたい。本当に美味しいし元気が出るんだ。特別な料理なんかじゃなくても、いわゆるご馳走じゃなくても、プライスレスの美味しさなのだ!!! お気楽な夫婦2人の生活ですらこんな感じだから、食べ盛りの成長期、ご飯作る余裕も与えてくれないお子様抱えてる人とか、作っても作ってもご飯作って、沸かしても沸かしても麦茶沸かして、洗っても洗っても洗濯して、想像するだけで本当に尊敬を超えて超人の領域だ。そして少し心配だ。

夫の作るご飯をときどき堪能しつつ、やる気を充電しては2人分のご飯を作る生活で思い出した。コロナ禍以前はちょこちょこ友人がご飯を食べに来てくれて、それが大好きだったこと。美味しいものを一緒に食べるという楽しさもあるけれど、「人が作ったものって、無条件に超美味しいよね!」と、半分親戚のおばちゃん気分もあるのだ。「ちゃんと食べてる?」「しっかり食べて!」と、いっぱいご飯作って食べてもらうのが好きというか、趣味なのだ(笑)。

大人2人分も作れなくはないけれど、ときどき思いっきりたくさんご飯作るのも快感! (ときどきだから楽しいだけだよ!)。 誰かにとって「他人が作ったご飯」になれる気楽さと楽しさ。作るほうも食べるほうも楽しめる最高の場。これはオンラインでは楽しめないリアルだ。先日本当に久しぶりに友人宅に行ったけれど、「はい! 食べ物担当!」と手を挙げて3段のお弁当箱にいろいろ作っていった。気持ちが前のめって前のめって、お弁当箱に入りきらずに食材がいっぱい余ってしまうくらい(笑)。コロナ鈍りだぁー! などと言いながらも、久々すぎる親戚のおばちゃん気分を大満喫。

友人と食べて飲んで積もる話をして、本当に楽しかったし元気出た! あぁ、友人全員親戚みたいなのって幸せだなぁ。「じゃぁご飯でも食べよう」と気軽に言えるようなニューノーマルな世界が待ってると嬉しいなぁと期待しながら、今日も一生懸命手洗いうがいに励んでいる私であります。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。