ぷーこの家電日記

第322回

極めてなくても趣味は身を助ける! 楽しいかけらをかき集めよう

東京在住の私。毎日楽しく日常を送ろうと心に決めているのに、毎日新型コロナの感染者数を聞きながら、いよいよ身近に迫ってきた感が凄くて、やはり恐怖心が凄い。

元々出不精なので、自粛要請を受けてもまぁいつも通りと言うか何も苦にならないのだけれど、週末のサザエさん症候群が酷い。「もう、仕事に行きたくないー。もうずっとおうちに居たいー」と、さめざめと泣いてしまったりして、「あ、私結構真剣にメンタルに来てるわ」と自覚したのです。

平気なふりして冷静を保ってたつもりが、どんどん心蝕まれていく感じにゾッとして、これじゃいけないとも思った。けれど、じゃぁスパッと仕事辞めまーす! なぁんて無邪気に決められる訳もなく、悶々としている悪循環。気付けばぐっと歯を噛みしめたりしていて、自分のストレス耐性の低さにちょっと驚いたり。

体が元々そこまで強くないのと、自分が使っている薬が何か影響するかまったく分からないと言うことも私の不安を強めている気はする。気は強いのと体が強いのは無関係なんだー! と叫びたいほど誰よりも丈夫だと思われ過ぎててて不本意だ(笑)。

そんなこんなの非常時に、毎日家で過ごす時間のありがたさと嬉しさの反動が凄い! 今までは「もう、太るからやめなよ」と、夫の必要以上の食欲にイラッとさえしていたのに、「うん。うん。食べなはれ。食べなはれ。美味しそうに食べるねぇ。その笑顔が素敵だよ」と、見ているだけで尊い気持ちになり、毎日が大宴会コースのように、家居酒屋ごっこに勤しんでいる。

昔どなたか俳優さんのインタビューで「美味しいものを食べると、どんな状況でも少なからずちょっと幸せな気分になってしまう。なのでシリアスなシーンの前は何も食べない」みたいなのを読んだ記憶があるのだけれど、どんなに落ち込んでいても、どんなに喧嘩していても、美味しいものを食べるとやっぱりフッと笑ってしまうし、少なからず幸せな気持ちになれちゃう。

私も今まで以上に「美味しいものを食べる」と言うことに癒され執着している。そうすると何が起こるかと言えば、夫婦でムクムクと巨大化して行くのです(笑)。

「お腹来たねー」「やばいねー」と、笑いながら「ま、いっかー!」とどうでも良くなってくるというか、大きな悩みや不安に比べるとどうでもいい悩みに格下げされて、別の意味で危険な夫婦。まぁ、私の居酒屋メニューがアップデートされていくのは悪いことでもないな! 平時に戻ったら2人でガンガン運動しまくるのも楽しみとして悪くない!

そして、美味しいものを食べて癒されると同時に、料理がストレス発散の趣味なので、色々作りながら少しストレスのコントロールが出来るのもいい。あぁ、やっぱり趣味って良いよなと思うのです。料理と同じくらいもう一つの趣味、家庭菜園も、本当は3密に当たらないうえに体を動かせて最高なんだけれど、居住地が東京、借りている畑が千葉という、1カ月前には想像だにしていなかったちょっとしたギャグ!? みたいな状態にあってただいま中断中。

多分今頃大好きなスナップえんどうがワサワサ実って美味しい頃。去年は寒さで枯らしちゃって食べられず、今年は上手く育ってくれたので、「大好きなスナップえんどう食べ放題♪」と思っていたのに、まさかの食べられない状態になり、「どんな手を使っても私にスナップえんどうを食べさせないつもりだな?」とお預け状態に、むしろ来年食べる自作のスナップエンドウがどれだけ美味しいのだろうかとやる気出る! 趣味は希望でもあるのだ(笑)。

夫もテレワーク続きで最初の1週間くらいストレスでつらそうだったけれど、1カ月も経つと慣れたもんで元気に戻った。「そう言えば読書好きだったんだよなぁ」と思い出し、昔好きでよく読んでた作家の小説を何冊も買って読み漁っている。

趣味はやっぱり人の気持ちを支えてくれるんだなぁと、そして「これが出来ない時はこれ」みたいに、浅くてもいいので、複数の趣味や楽しみを持つことってとても良いことだなぁと、何事も「中途半端」だった私の趣味も悪くないなと思い始めてる(笑)。

趣味と夫や友人に助けられ、不安の中でも何とか楽しいを探しながら生活している最近だけれど、取り敢えず健康あってのもの。手洗いうがい栄養睡眠笑顔! を大切に、皆さまもどうぞご自愛くださいませ。

本連載もここ最近ちょっと暗い話ばかり続いたので、次回は我が家が日々家ご飯で使っている「家ご飯がぐっと上がる!」みたいなグッズの紹介でもしようかな。我が家は毎日パーティーなのであります(笑)。来週もどうぞ健康にお会いしましょう!

おまけと言うか見せびらかしたい:こちら、この頃落ち込んでいる中で1番元気になったぷーこ人形。ぬいぐるみと一緒に写真を撮る「ぬい撮り」の名人の友人に発注して作ってもらった!

超可愛いし、流石職人めっちゃ「ぷーこ」! この子がいたら、家の中にいても世界中旅に出られるし、ガーデニングだって料理だって何だってできる! ぬい撮りにハマって、色々なグッズ課金してしまいそうで怖い。これはまた趣味が増えたと言うことなんだろうか……。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まない30代後半。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。