ぷーこの家電日記

第321回

もう楽しい事しか考えない! 息切れしそうな毎日を楽しく過ごすぞー。

 昔から都市伝説のように、「男性トイレから出て行く人の7割が手を洗わない」みたいな話を聞いていて、「嘘でしょ!?」と思いきや、男性の友人とかも「案外リアルな数字な気がする」なぁんて言うものだから、「ぎょえぇぇええー!」と衝撃を受けていたのです。でも、ここ最近の手洗いうがいとアルコール消毒&マスクの予防対策のおかげで、みんなよく手を洗うようになったと聞いていた。

 そんな中、先日職場の給湯室で手を洗っていた私に、ビルの清掃会社のおばさまが寄ってきて、「男子トイレ、ちょっと前は石鹸の減りも増えて、ちゃんと手を洗ってるなぁって思ってたのよ。でもあの人ら、また手を洗ってないよ! 洗っても手の先をピャッと水につけてオシマイ!」と、なぜか唐突に話しかけてきて、思わず大爆笑しちゃった私。

 気が抜けるの早すぎだよ大人! と思いながら、長い春休みを頑張っている子どもたちの辛抱強さに感服しているところであります。「手ぇ洗ってないのバレてるらしいよー。手を洗えー!」とちょっと大きなお声で拡散しておきました(笑)。

 さて、そんなこんなで、張り詰めた糸をずっと張り詰めたままでいられないのが人間だけれど、まだまだいつ収束するかも分からない状況。我が家は相変わらず私時差勤務&夫テレワークという生活を継続中。

 朝6時過ぎに家を出て17時前には帰宅すると、夫はまだ仕事をしているので、ベランダでガーデニングしたり、夕飯の買い物に行ったりと邪魔をしないように時間を潰し、夫の仕事が終わったらちょっと散歩に出たり少しだけ体を動かしてから夕飯の準備をして、毎日早めの夕飯。

 元々凄く夜型で軽い不眠の気がある私だったのに、この生活をし始めてから、21時過ぎには眠気が来るという、めっちゃくちゃ健康的な生活習慣を手に入れてしまった。朝が苦手で苦手で全然起きれなかったのに、目覚めも良いし、自転車で通勤しているもんだから運動不足も解消されている。

 夕飯も今まではちょっと遅くなると既にお腹がペコペコで、「面倒だし外に食べに行こう」となりがちだったけれど、余裕があるうちに準備できるものだから、家でしっかりと食べている。

 もし私も在宅で仕事をしていたり、専業主婦だったりすると、1日中夫が家にいて、なおかつ仕事してるし静かにしなきゃと思うと、めっちゃくちゃストレス溜まってカリカリしてそうだなと思うので、これくらいの距離感あって良かったーとは思う(笑)。

 時間があるので、勉強だってできるし、手の込んだ料理だってできる。いろいろ落ち着いた後も、この生活習慣を維持できたら嬉しいのになぁと思うけれど、きっと「はい、通常勤務!」って戻っちゃうんだろうなぁ。

 せっかくだから、働き方改革の一環としてこのフレキシブルな働き方が根付いてほしいー! 安心して暮らせるようになって、なおかつ今みたいに1日の時間が長くなったら、仕事終わった後にもう1つ用事を入れられちゃう。野球だって試合開始前に球場に到着できるし、平日はなかなか参加できなかったイベントだって行けちゃうかも! なぁんて、先のことを楽しみに過ごしているのであります。

 いつどうなるか分からないストレスまみれの毎日をこうも真正面から受け止めていると、気持ちが本当に滅入っちゃうので、個人でできる予防をちゃんとしっかりする以外は全部放り出して、先の楽しいことしか考えないようにした。

 夕方のニュース番組とか、暗い気持ち以外得るものがないと見るのをやめたし、春が来て陽気だしと、春の洋服を買って、春の花を飾って、気持ちを上げていく。平時に戻ったら何がしたいかなと、小さなことでもひとつずつリストアップして、楽しみを増やして、その時のために準備を進めていくのが私の楽しみ。

 その中でも1番の楽しみが、姪っ子家族と定期的にやっているお泊まり会かな。もしも、もしも自分が気付かず感染しているかもしれないと考えると、軽々しく「大丈夫だよー。おいでよ」と言えずにいるので、しばらく後のお泊まり会で盛大にご馳走を作るべく、今は料理の腕を上げ、美味しい食材や楽しいゲームのアイデアなんかを集める充電期間として励むのだ! 次のパーティーでオバちゃんの全力が爆発するぜー! って感じ(笑)。

 あと、この非常事態は、自分の大事な人や物事をしっかり自覚する機会にもなっている。人生いつ何が起きるか分からないと思い、くだらない小さなことでイラッとくるなんてバカらしくなってきたし、手の届く範囲の家族や友人をもっと大切にしようと思えている。夫にも少し優しくなったんじゃないだろうか(笑)?

 終戦直後に生まれ、私なんかよりも何十倍も何百倍も苦労してきた父親が、いつも明るくポジティブに「笑って楽しく幸せに生きよう」と口癖のように言っていて、辛いことがあっても腐らずへこたれず、70歳を超えた今もなんでもチャレンジしているアグレッシブさをずっと尊敬しているけれど、私もそうありたいなと思うし、まずは真似ることからやっていこう。

 と言いつつも、そんな父との電話は「ちゃんと消毒してる?」「今日はビールと焼酎でバッチリですよ」なぁんてくだらない会話ばっかりなんだけれど(笑)。「あー、今日も楽しかった!」って寝て、「あー、お腹すいた!」って起きられるように過ごすことが、私の日々の目標でございます。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まない30代後半。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。