ぷーこの家電日記

第280回

インドア派の私のアウトドア活動、やっぱり家から徒歩0分の「ベランダ」が好き

 元々非常に出不精で根っからのグウタラな私。休みの日もむしろ極力予定を入れないのだけれど、何もない日はただひたすら家の中でゴロゴロしている。家庭菜園という趣味を見つけてからは、辛うじて畑に行って体を動かすという週末を過ごし始めたけれど、これがなかったらおそらく起きている時間の9割ほどを、ソファの上で過ごすくらいに危険な生活習慣だったと思う(笑)。

 そんな私なので、「休日どこか適当に出かける?」みたいなのは非常に億劫なのだ。しかも夫は、自分が計画を立てて私をどこかに連れて行くというよりも、結構私について来るタイプ。なので、夫から続々と「どこ行く?」「どこにしよっか?」「何食べたい?」「何食べよっか?」なんて聞かれると、「質問に質問で返すな!!!」とブチキレたりもするわけです(笑)。

 良く言えば、私が決めた事には文句の1つも言わず楽しんでくれるのだけれど、悪く言うと人任せ。出不精な人が無計画な人を引っ張って行くなんて、無理すぎる話(笑)。

 なので、「野球行こう!」なぁんて最初から決まった目的がある時は、思う存分一緒に楽しむ。だけど、それ以外の時は、インドア派の私は家でぼーっとして、いろんな所に出掛けるのが好きな夫は1人でフラッと出て行くことが多い。

 誰とも話さずボケーっと気持ちを充電させるのが好きな根暗な私にしたら、1人で家で過ごす時間もなかなか快適なんだけど、「天気いいなぁ。どっか出掛けたら気持ちがいいんだろうなぁ」という気持ちがなくはない。それでも出掛けるのが面倒な自分にはあらがえず、何もせずに1日が終わってしまい後悔しちゃうと言うアンバランスさ。

 そんなある週末、午前中出掛けて昼前頃に帰ってきた夫が、「今日はベランダで野球でも見よう」と言い出した。インドア派の私にはベランダくらいがちょうど嬉しい誘い。つまり、至福のアウトドアプレイスで、至福のアウトドアタイムなのだ!

 そして今の季節は、暑すぎもせず、蚊もおらず、ベストシーズン。「喜んでわたくしも参加いたします!」と参加表明しつつ、時間までダラダラ。時間が近づいてきたので「あれ? ベランダで野球見るんじゃないの?」と言ったところ、「テーブル広げるスペースないかなって思ったら、テレビでいいかなぁと思っちゃった」なぁんて言い出した夫。

 この時期、家庭菜園用の苗をベランダで育ててたりして、私が作業スペースをめっちゃ占有してた次第。久々に高まった私のアウトドア気分の危機に、普段はダラっとグダッとしている私が、そそくさと身軽に慌ててベランダの整理と掃除をしたのだった。

 それから、夫に「先に野球でも見ながら楽しんでてー!」と声をかけて近所のスーパーに買い出しへ。こんな時だけ身軽な私。普段からもっと動けよとしみじみ思うのだけれど仕方ない。

 お肉やお野菜、そしてもちろんビールを買い込んでウキウキで家に戻り、食材を並べる。テーブルの上には野球観戦用のタブレット端末とBRUNOのコンパクトホットプレート、そしていろんな食材にビールと、もう最高の野球観戦ボックスシートの完成である。

 通常サイズのホットプレートを使っていた頃は、テーブルの上に色々乗り切らなくて、ギュウギュウで不便だったけれど、このホットプレートは本当に素晴らしいと毎回感動する。そしてこの簡易なアウトドア感が堪らなく好き。「私やっぱりここが1番好きだわ。もうどこも出かけなくていい」と、夫苦笑の宣言をしてしまうレベルで、ベランダで昼からビールを飲みつつ、ホットプレートでの焼肉が最高の休日だと思うのであります。

 そしてさらに! お肉を焼いた時に出る脂を染み込ませながら焼く茄子が美味しすぎる!「夏になったらさ、午前中は畑に行って野菜を収穫して、野球を見ながら焼いて食べるなんて最高過ぎない?」と、想像しただけでヨダレが出そうなくらいの楽しみ! 実は、大好物の茄子の苗を数種類、畑に植えてきたばかりなのであーる。

 元々は、近々そら豆をグリルしながら食べるのをワクワクしていたのだけれど、そら豆が病気にかかり、収穫2週間前くらいに急に全滅してしまった我が家。家庭菜園の道はまだまだ険しい。

 それでもこのグウタラな私が唯一アグレッシブに体を動かして汗をかき、更にはそれが美味しいという最高の癒しの趣味。暑い季節って大嫌いだったはずなのに、夏がちょっと待ち遠しくさえ感じている今日この頃なのでありました。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まない30代後半。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。