ぷーこの家電日記

第146回

野菜の旨味をぎゅぎゅぎゅっ! 干し野菜で作る時短カレーで暑さをぶっ飛ばそう!!

 暑い暑い。夏は嫌いだ。暑さにへばってしまって外に出るのも嫌になるくらいだけれど、あいにく私は夏バテとは無縁だ。夏は苦手なのにこれっぽっちも食欲は落ちないし、体重も落ちない。むしろビールは美味しいし、冬と違って体温を保つためにエネルギーはいらないし、という感じで太ってきてる気さえする。

 夏は嫌いと思いながら、夏野菜は格別に美味しくて、この季節は野菜をたっぷり食べる。普段私は焼肉など、肉だけの食事は平気だけれど、野菜だけの食事は何か物足りない気持ちになるくらいに肉食寄りだ。「野菜ちゃんと食べなきゃ」と意識しないと、どうしてもお肉に偏りがち。

 生野菜とかあまり好きではないのでサラダにはほとんど興味がないし、野菜料理のレパートリーが少ないのか、野菜を摂るには結構頭をひねる。ところが夏野菜は焼くだけで美味しいし、味は濃いし、年々夏野菜が好きになっている。

 実家では、父が近所に畑を借りてこじんまりと野菜を作ったりしていて、ジャガイモや玉ネギなどをたっぷり送ってきてくれたりするのだけれど、母に電話で「夏野菜の収穫予定ないの?」と聞いたら、ちょうど収穫できるものはないとのこと。

 土のせいなのか水のせいなのか気分のせいなのか、地元野菜って数割増しで美味しく感じる。なので「そっかー、残念。夏野菜が美味しくて美味しくて」なぁんて言っていたら、地元の自治体が運営する農産物直販所でたっぷり野菜を買って送ってきてくれた。段ボールいっぱいの野菜! キュウリ、ナス、ナス、カボチャ、トマト、ゴーヤ、ピーマン。それも全て大量。

 一応母も知っているはずだ。我が家は2人家族だと(笑)。

 大家族並みの野菜を前に、ワクワク腕まくり。1週間分のお弁当のおかずやつまみなどを作り冷蔵庫にストック。ちょうど夫が夏休みということもあり、家にいる時には好きに盛って食べてね、と置いておけるのもなかなかよかった!

 そうやってかなり作ったのに、それでもまだ野菜がたくさん。重ねて言うが我が家には2人しかいないのだ(笑)。

 美味しいということはもちろんだけれど、頂いたものを使い切れずに傷めてしまったりすると、罪悪感でかなり落ち込むことが想像できる。カボチャなんか、丸っと2個とかあるのだ。普段自分が買う時も半分カットか4分の1カットか迷うくらいなのに(笑)。困った時の干し野菜だ。

 以前、浴室乾燥機でスルメなんてしちゃった(「イカを干したらカラッカラ。浴室乾燥機ってすごい威力! 梅雨も怖くない」)私だけれど、照りつけるような猛暑の空の下、ベランダで干す。朝干して、夕方にはカボチャもいい感じのセミドライに仕上がってる。

 干し野菜は、保存性が高まるだけではなく、天日干しで干し野菜にすることで栄養価も高くなるし、さらにうまみがぎゅっと濃縮されて美味しくなる。さらにさらに、干し野菜は味が染みやすく火が通りやすいので、時短にもなるというメリットもある! 夏の暑い時期、あまり火は使いたくない。時短できるのはめっちゃ嬉しいのだ!

 ということで、干した野菜を使って"時短カレー"を作った。正月明けと夏場は体が無性にスパイスを欲するというか、カレーが食べたくなるのは私だけ? 冷房の効いた部屋で汗かきながら食べるカレーは美味しい!

 干し野菜を使ったカレーは、火の通りも早いから、あっと言う間に出来上がる。煮込んで煮込んで、さらに翌日食べるカレーの美味しさとは違うけれど、十分美味しい。玉ネギもじっくり飴色になるまで炒めると暑いので、時短作戦。みじん切りにした玉ネギを耐熱ボウルに入れて、3分程レンジで加熱すると半分透明の状態になるので、それをフライパンで炒める。普通20分ほどかかる飴色玉ネギもレンジを使うとあっという間、5分ほど炒めればばっちり出来上がる。

 私の場合は10種類ほどのスパイスを混ぜながらカレー作るけれど、カレールウを使う場合は、玉ネギが飴色に仕上がったタイミングでそのままフライパンに水(お湯を入れた方がもっと時短)を入れて、そこに干し野菜、カレールウを入れてひと煮立ちさせると完成。お肉も炒めたり煮込んだりするのをスキップできるため、しゃぶしゃぶ用の豚肉をそのフライパンに入れて、しゃぶしゃぶカレー、オススメ!

 カラッと素揚げにした野菜を添えた野菜カレーはもちろん美味しいけれど、あぁ今日カレー食べたいなと思ってから30分ほどでできる干し野菜カレーもなかなか美味しいのであります。夏バテはしないけれど、それでもちょっぴり疲れてる体にスパイスのパンチは最高!

 あとはこの季節、そうめんを食べることも多いけれど、カレーそうめんもオススメ。カレーうどんよりも麺にしっかりとカレーが絡まるので、こちらも最高なのであります。ぜひお試しあれぇ~!

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まない30代後半。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。