美味しく「手抜き」クッキング

第4回

ナッツやビスケットの食感が楽しい! スライスして食べる「大人のリッチ生チョコ」 ~バレンタインのギフトにも

 寒い時期にぴったりの「大人のリッチ生チョコ」をご紹介します。温かいコーヒーや紅茶に合いますし、自分用にはもちろん、バレンタインにも、ギフトにもおすすめ。砕いたビスケットとナッツを混ぜ込み、チャック付き保存袋を使って作るレシピです。特別な型も不要で手軽に作れるのに、リッチな風味で大人っぽいチョコスイーツに仕上がりますよ。

ナイフでスライスして食べる大人の生チョコ

基本の材料

<材料(直径3.5cm×長さ15.0cm)>
・板チョコレート:2枚(約100g)
・生クリーム:大さじ2
・ビスケット:6枚(30g)
・お好みのナッツ:30g
・ココア:適量

<材料の注意点>
・ブラックチョコレートを使うと、甘さ控えめの大人っぽい味わいに仕上がります
・より濃厚な味わいにしたいときは、乳脂肪分が35%以上の生クリームを使いましょう
・具材は上記のほか、クッキー、ドライフルーツ、マシュマロ、コーンフレーク、グラノーラなどもおすすめです
・混ぜ込む具材は、チョコレート約100gに対して60g前後を目安にしましょう
・ココアはなくても構いませんが、マットな質感がリッチ感を演出しますので、使うことをおすすめします

今回は、ナッツにクルミを用意

ビスケットを割る

 ビスケットは、細かくしすぎると食べたときの食感がなくなり、大きすぎると成形しにくくなります。1~2cmの大きさを目安にして手で割るか、ポリ袋へ入れてビンの底やめん棒などを利用して砕きましょう。道具を使って砕く場合は、布巾や薄手のタオルをポリ袋の上に置いて砕くとポリ袋が破れません。

ビスケットは、1~2cmの大きさに揃えるのがコツ

ナッツを刻む

 クルミやアーモンドなど、ローストしていないナッツを使う場合は、乾煎りすると香ばしさがアップします。油を引かずに弱火で熱したフライパンにナッツを入れ、菜箸などで混ぜながら3~5分炒めましょう。薄く焼き色が付き、香ばしい香りがしたら乾煎りは完了です。

 乾煎りしたナッツはまな板に移し、包丁で1cm大を目安に刻みます。刻んだナッツは、ビスケットと混ぜ合わせておきましょう。

ナッツは、ビスケットと同じくらいの大きさに砕きましょう

溶けやすいようにチョコレートを刻む

 チョコレートを溶かしやすくするため、5mm角を目安に包丁で刻みます。製菓用のチョコレートには溶けやすいタブレットタイプもあり、そちらを使ってもOKです。刻んだチョコレートは、ボウルに入れましょう。

 チョコレートは、水分や油分が混ざると分離しやすくなります。包丁やボウルに水分や汚れが残っていたら、きれいに拭き取りましょう。

チョコレートは、溶けやすくするために細かく刻みます

チョコレートを溶かして温めた生クリームと混ぜる

 チョコレートを入れたボウルの底を、鍋で50~55℃に温めた湯に浸け、ゆっくりと溶かしていきます。温度は温度計で測るのが確実ですが、ない場合は、鍋に水を入れて火に掛け、鍋の底から小さな泡が出てきたころが目安です。鍋の火を止めたら、チョコレートを入れたボウルの底を湯に浸けましょう。その後はすぐに混ぜず、チョコレートに熱が伝わるまで2分ほど待ちます。

 待っている間に、生クリームをマグカップなどの耐熱容器に入れ、600Wの電子レンジで10秒温めます。柔らかくなったチョコレートをゴムベラやスプーンで軽く混ぜたところに生クリームを加え、滑らかになるまで混ぜ合わせましょう。

湯煎の熱が伝わるまで数分待ってから混ぜましょう

チョコレートにビスケットとナッツを混ぜる

 溶かしたチョコレートにビスケットとナッツを加えて混ぜ合わせます。均一に混ざったら、チャック付き保存袋に移しましょう。チャック付き保存袋がない場合は、ラップを2枚重ねて広げた上へ移します。2枚重ねるのは破れないようにするためです。

チョコレートと具材を混ぜ合わせます

円柱状に整えて冷やし固める

 チャック付き保存袋に入れたチョコレートは、袋の空気を抜きながら、手で円柱状に整えます。ラップを使用した場合は、チョコレートをラップで包み込んでから転がして円柱状に整えましょう。そのあと冷蔵庫に入れ、1~2時間冷やし固めます。

空気を抜きながら、円柱状に整えます

ココアをまぶす

 固まったチョコレートにココアをまぶして仕上げます。この工程はなくても構いませんが、ココアのマットな質感がリッチ感を演出してくれます。まず、チャック付き保存袋から取り出すときは、サイドをハサミで切ると取り出しやすいですよ。

 ココアをまぶすときは、バットや保存容器にココアを広げ、チョコレートを転がしながら全面にまぶしましょう。食べるときは、包丁やナイフで5mmほどの厚さに切り分けます。

チョコレートの全面にココアを押し付けるようにまぶします

残った生クリームの活用法

 生クリームは200mlの容量で販売されているものをよく見掛けます。お菓子作りで余った生クリームは、コーヒーに入れたり、カレーやビーフシチューに掛けたり、パスタソースにして使うことができます。

 また、砂糖をお好みの量加えて泡立て、冷凍ブルーベリーなどのフルーツを加えて冷凍すると、手軽なアイスクリームもできますよ。残った生クリームの使い道がない場合は試してみてくださいね。

残った生クリームは、料理などに活用しましょう

じゅん

チョコレートと漬物が好きな管理栄養士です。現在、子育てに奮闘中。体力の衰えを感じながら、子どもと公園を走り回っています。家事の効率化とシンプルライフを目指して、日々の生活を見直し中です。