10分こそうじ
薬をしまう場所はどこがいい? 飲み忘れ防いでムダにしない方法
2023年6月28日 06:30
体調に異変を感じた時、頼りにするのが「薬」。この薬の管理、皆様はどうしていますか?
整理収納サービスで訪問するご家庭でも、薬の保管方法に悩む方が多く、主に「ドラッグストアで購入できる市販薬」「病院からの処方薬」、これらを工夫しながら保管されています。
ほとんどのご家庭が、引き出しや収納ボックスを薬箱として活用されていますが、その中に入りきらない処方薬がビニール袋に入ったままになっているのをよく見ます。
薬が溜まる原因は、残った薬を次に使うために……と置いておくことにしたけれど、次に具合が悪くなった時にはまた病院へ行き、その時の症状にあった処方箋を出してもらうことにあるようす。その繰り返しで溜まってしまうわけです。
今回は薬をムダなく使い、安全に保管する方法をご紹介します。
薬にも使用期限アリ。忘れずに飲むコツは?
病院でもらった処方薬は、飲み忘れを防ぐ工夫が必要です。筆者は、1週間分をひとまとめにしてラベリングし、食卓に置くことで飲み忘れを防いでいます。こうすることで量や回数がわかりやすくなりますよ。
市販薬については、薬箱に整然と並べられていることが多いのですが、一つ一つを見てみると期限が切れているモノも多く、いざという時に使えない、「もったいない備え方」になっています。
薬の使用期限はおおむね3年。詳しくはパッケージに記載されています。ただし、この期限は未開封の場合。開封後の期限は説明書やメーカーのサイトなどで確認できますが、「開封後速やかに」、目薬であれば「開封後1~2カ月」などそれぞれです。
筆者は、開封済み/未開封と分けて保管したうえで、使用期限を意識できるよう、パッケージに記入しています。
油性ペンがあればすぐに記入ができるため、期限切れを防ぐためにも薬箱に一緒に入れておくことをおすすめします。
「高温多湿を避ける」って具体的にどうするの?
薬の保管時は、「高温・直射日光・多湿」を避けるようにします。「高温」とは室温より高い温度だとされていますが、室温といっても季節や場所によって温度は変わります。
日本薬局方という規格基準書では、1~30℃を室温としているため、室内であっても窓際や暖房機器の近くなど、直射日光が当たったり高温になり得る場所には保管しないよう気をつけましょう。外出先へ持ち出す場合にも、車内に置いたままにしないことも大切です。
さらに洗面所やキッチンなど湿度が高くなる、あるいは濡れてしまう場所には置かないこともポイント。薬の種類によっては、冷所保存の指定がある場合もあります。冷所とは温度で表すと1〜15℃で、多くは冷蔵庫での保管が必要ですが、出し入れの際の結露などには注意しましょう。
日本薬局方で定められた温度基準は以下の通り。説明書とともに、保管時の目安にしましょう。
標準温度:20℃
常温:15~25℃
室温:1~30℃
冷所:1~15℃
市販薬は保管方法を守ることのほか、購入する際はまとめ買いよりも少量を買い足していく方が、実は経済的です。また、必要な時に期限切れで使えない……これこそ、もったいない。そうならないように、薬のような小さいモノこそ、油断しないで半年に1回程度はチェックをしておきましょう。