老師オグチの家電カンフー

家電は西から東へ? 今こそ知りたい「関西家電」の世界
2025年12月24日 08:05
毎週、東京と大阪を往復しているので、ちょっくら関西と家電について考えてみます。
東京行き東海道新幹線は、相変わらず「551HORAI」の紙袋を持つ人が目立ちますが、関西の食文化といえば、まず最初に思い浮かぶのは、たこ焼きやお好み焼きじゃないでしょうか。
日清製粉グループの調査によると、「家でたこ焼を作る」人は全国で6割、最多は大阪で84%、最少は東京で42%だとか。大阪では9割がたこ焼き器を保有しているそうで(東京は50%)、これは炊飯器並みです。
一方、お好み焼きに関しては、たこ焼きほどの差はなく、「家でお好み焼を作る」人は大阪で95%、最少の東京でも80%。ホットプレート自体の普及率は全国で7割ほどなので、東京の人でもフライパンなどを用いてお好み焼きを作っていると推測できます。ホットプレートにはたこ焼き用のプレートが付属していることが多いので、東京ではたこ焼き用プレートが無駄になっているケースもありそうです。
関西弁で「いらち」と言いますが、関西人は「せっかち」な傾向が強いのかもしれません。私が子供の頃から大阪・梅田には動く歩道がありましたし(1967年導入で空港より早い)、インスタントラーメンやレトルトカレー、回転寿司も大阪が発祥だそうです。
最近はタイパがよく言われますが、タイパもコスパも昔から関西では重視するのが当たり前。当然のことながら家電製品も時短・タイパ推しのやつが多くあります。
関西、西日本の人は効率を重んじる傾向が強いのかもしれません。というのも、食洗機(食器洗い乾燥機)の普及は、圧倒的に西日本に偏っているんですよ。マップを見れば、ここまで西日本と東日本で普及が分かれる家電も珍しいんじゃないでしょうか。はっきりとした理由は不明ですが、やっぱり関西人のほうがめんどくさがりなんですかね?
家電は基本的に面倒を解消するためにあるので、この理由を真剣に解読すればマーケティング的に重要なデータとなる気がします。しらんけど。












