トピック
防犯をスマート家電でできる? 4つの対策紹介
2026年4月30日 08:04
旅行や帰省、出張などで長期間にわたって家を空けるとき、最も気がかりなのが空き巣や不法侵入のリスクです。警察庁の統計によると、侵入窃盗の被害は留守中の住宅に集中しています。
郵便受けにチラシがたまっている、夜になっても照明がつかない、カーテンが何日も同じ状態……こうした「不在のサイン」を空き巣は見逃しません。
従来の対策としては新聞の配達を一時停止する、近隣に声をかけておくといった方法があります。これらは今でも有効ですが、外出先から自宅の状況を確認する手段がないことや、異常が起きても気付けないといった限界があります。
こうした弱点を補えるのが「スマート家電を活用した防犯対策」です。導入のメリットは大きく3つあります。
1.「見える化」による安心感
セキュリティカメラやセンサーをスマホアプリと連携させることで、離れた場所からでも自宅の状態をリアルタイムに把握できます。「今、家は大丈夫だろうか」という漠然とした不安を、映像や数値データで解消できるのは大きなメリットです。
2.異常時の即時対応
敷地内への不審者の侵入、ドアの不正な開閉といった異常が発生した場合、すぐにスマートフォンにプッシュ通知が届きます。現地にいなくても初動を早められるため、警察への通報や近隣への連絡といった対応を迅速に行なうことができます。
3.導入ハードルの低さ
スマート防犯機器の多くは、大がかりな工事を必要としません。既存の玄関錠に後付けできるスマートロック、両面テープで貼るだけの開閉センサーなど、賃貸住宅でも導入しやすい製品が増えています。Wi-Fi環境さえあれば、届いたその日から使い始められるものがほとんどです。
スマート防犯機器は数多くありますが、あれもこれもと手を広げると、導入も管理も煩雑になりがちです。そこで本記事では、手軽に導入でき、かつ防犯効果の高いアイテムを4つに厳選して紹介します。
スマートロックで鍵の閉め忘れをゼロに!
スマートロックは、玄関ドアの内側にあるサムターン(鍵のつまみ)に後付けで取り付ける電子錠です。スマートフォンのアプリから施錠/解錠の状態をいつでも確認でき、遠隔操作での鍵の開け閉めも可能です。
オートロック機能を有効にしておけば、ドアを閉めたときに自動で施錠されるため、鍵の閉め忘れ防止になります。一戸建てでも集合住宅でも、既存のドア錠をそのまま活かして導入できるのが利点です。
警察庁のデータでは、侵入窃盗の侵入手段として「無締まり(鍵の閉め忘れ)」が常に上位を占めています。スマートロックのオートロック機能は、この最大のリスクを根本から減らせます。
合鍵で解錠した場合や、無理にこじ開けられた場合には、スマートフォンへ通知されるため、侵入の初期段階で異常に気付くことができます。長期不在中でも「鍵は確実にかかっている」とアプリ上で確認できる安心感は大きいでしょう。
おすすめの製品は、SwitchBotの「SwitchBot ロックUltra 顔認証セット」です。
SwitchBotの最上位スマートロック「ロックUltra」と、顔認証パッド「Vision」がセットになった製品。ロックUltra本体は既存のサムターンに被せるように取り付ける後付け式で、工事は不要です。
アプリからの遠隔操作はもちろん、オートロックや施錠状態のリアルタイム確認に対応します。セットのVisionは、0.3秒の高速顔認証による解錠に加え、指紋認証やパスコード入力にも対応しており、帰宅時の解錠手段が豊富です。万が一の電池切れに備え、緊急給電ポートも備えています。
あとで紹介する「SwitchBot ハブ2」などのハブ製品を追加することで、外出先からでもインターネット経由で鍵の状態確認や施錠/解錠の操作が可能になります。長期不在時には、出発直後にアプリで施錠を最終確認し、その後は解錠履歴を確認するといった使い方ができます。
ソーラーパネル搭載セキュリティカメラで家の外をしっかり監視
屋外用のセキュリティカメラは、スマートフォンからリアルタイムの映像確認や録画再生が可能な製品です。動体検知機能により、カメラの視野内で動きがあった際に自動録画を開始し、スマートフォンへ通知を送ることができます。マイクとスピーカーを内蔵した双方向通話機能を備えるモデルなら、不審者に対して遠隔から声で警告することも可能です。
近年はAIによる人物検知・自動追尾機能を搭載した製品も増えており、風で揺れる木の葉や通過する車両といった不要な検知を減らし、人の動きだけを的確にとらえる精度が向上しています。
ソーラーパネル搭載モデルであれば、屋外に電源コンセントがなくても設置でき、配線工事が不要なため導入のハードルが下がります。どちらかというと一戸建て住宅向きですが、1階や2階でベランダや専用庭がある物件であれば集合住宅でも活用可能です。
そんなセキュリティカメラでおすすめしたいのが、TP-Linkの「Tapo TC90 KIT」です。
TP-Linkの屋外用セキュリティカメラ「Tapo TC90」とソーラーパネルのセットです。2K QHD(400万画素)の高解像度で、昼夜を問わず鮮明な映像を記録できます。
AIによって人物/車両/ペットを識別でき、検知対象を絞り込むことで不要な通知を抑制可能。パン(水平回転)とチルト(垂直首振り)に対応し、検知した対象を自動追尾する機能も備えています。
カメラ本体はバッテリー駆動ですが、付属のソーラーパネルで充電するため電源配線は不要です。IP66の防水防塵性能により、雨ざらしの環境でも問題なく使用できます。
映像はmicroSDカードへのローカル保存に加え、TP-Linkのクラウドサービス「TapoCare」(月額400円/年額4,000円~)への保存にも対応。1万円台前半で本格的な屋外監視環境を構築できるコストパフォーマンスの高さが魅力です。
屋外に設置されたカメラは、その存在自体が強力な威嚇効果を発揮します。空き巣は「証拠を残すリスク」を極端に嫌うため、カメラが見える位置にあるだけでターゲットから外れる可能性が高まります。
万が一侵入が発生した場合でも、動体検知による自動録画が決定的な証拠として機能します。クラウドに映像が保存されるタイプであれば、カメラ本体を破壊されても記録が失われません。長期不在中にスマートフォンへ動体検知の通知が届いた際は、リアルタイム映像で状況を確認し、必要に応じて即座に110番通報するといった対応が可能です。
照明を遠隔操作することで「在宅感」を演出
スマートリモコンは、赤外線リモコンで操作する家電をスマートフォンアプリから遠隔操作できるようにする機器です。リビングの照明やエアコン、テレビなど、赤外線リモコンに対応した家電であればメーカーを問わず一括管理できます。
防犯の観点で特に注目すべきは、照明の制御機能です。アプリからの手動操作に加え、スケジュール設定による自動点灯/消灯が可能で、曜日ごとに点灯時刻と消灯時刻を変えてスケジュール設定すれば、より「在宅感」を演出できます。物理的な防壁ではありませんが、空き巣の心理に対する抑止力として、非常に有効な対策ではないでしょうか。
例えば、SwitchBotの「SwitchBot ハブ2」は手軽に導入できるスマートリモコンの一つです。SwitchBotのスマートホーム機器のほとんどはBluetooth接続に対応しており、単体ではWi-Fi接続に対応していませんが、こうしたハブ製品を導入することで遠隔操作や状態確認が可能になります。
スケジュール機能では、曜日や時刻を指定した自動制御を行なうことができ、長期不在時に照明を決まった時間に点灯/消灯させるといった運用も簡単です。さらに温湿度センサーと照度センサーを内蔵しており、室内環境のモニタリングにも対応します。
SwitchBotの他製品(ロックUltra、開閉センサーなど)との連携ハブとしても機能するため、例えば「窓が開いたら照明を全灯させる」といった自動化も可能です。
カメラの死角を補い、侵入を即時検知する開閉センサー
開閉センサーは、ドアや窓に両面テープで貼り付けるだけで設置できる小型センサーです。マグネットの離反を検知する仕組みで、ドアや窓が開いた瞬間にスマートフォンへ通知。製品によっては、明るさの変化や人の動きを検知するモーションセンサー機能を備えるものもあります。
本体は手のひらに収まるほど小さく、窓枠やドア枠の目立たない位置に設置できるため、外部から存在を気付かれにくい点も特徴です。電池駆動で配線も不要、取り付けは数分で完了します。
セキュリティカメラは強力な防犯ツールですが、建物のすべての開口部をカメラだけでカバーするのは現実的ではありません。勝手口、浴室やトイレの小窓、2階のベランダに面した掃き出し窓など、カメラの死角になりやすい場所は意外と多くあります。
開閉センサーは、まさにこうした弱点を補完する存在。長期不在中の自宅では、本来、窓やドアの開閉は一切発生しないはずです。センサーからの通知があれば、即座に異常と判断できるため、誤報との切り分けが非常にシンプルになります。
SwitchBotの開閉センサーは、ドアや窓枠に貼り付けるだけで簡単に設置できる、配線不要の電池式センサーです。開閉状況に加えて、内蔵の動体センサーで人の動きも検知できます。
先ほど紹介した「ハブ2」などと連携させることで、長期不在時に窓が開けられたり不審な動きを検知した際、スマートフォンへ即座に通知が届きます。さらに、異常検知時に連携したスマート照明を自動点灯させるなど、防犯効果をより高める設定も手軽に行なえます。
スマート防犯対策によって外出時の不安解消につながる
長期不在時の防犯対策は、「やることが多くて大変そう」という印象があるかもしれません。しかし、今回紹介した4つのアイテムだけでも、実効性の高い防犯体制を構築できます。それぞれ単体でも効果はありますが、連携させることでより高い防犯効果を発揮します。
もう一つ、スマート防犯がもたらす大きな価値は、心理的ストレスの軽減です。旅行先や出張先で「家は大丈夫だろうか」、「鍵をちゃんとかけたかな?」などと不安を抱え続けるのは、せっかくの外出を台無しにしかねません。
スマホアプリを開けばいつでも、自宅の鍵の状態やカメラの映像、センサーの検知履歴を確認できます。「異常なし」という事実を目で見て確認できることが、離れている間の安心感につながるでしょう。
長期の外出をもっと安心して楽しむなら、まずは気になるアイテム一つからでもいいので、スマート防犯を始めてみてはいかがでしょうか。












