藤原千秋の使ってわかった! 便利家事アイテム

かがまず風呂掃除「バスボンくん」2年経っても全然使える

家事アイテムオタクなライター藤原千秋が、暮らしの不具合等々への現実的対処法とともに、忌憚ないアイテム使用感をご紹介していく連載記事です
新品のバスボンくん(写真奥)と2年間使ったバスボンくん(写真手前)

筆者が山崎産業「ユニットバスボンくん 抗菌 ロング N-AL」を初めて購入したのは2021年の初頭だった。それから1年使ってのレビューを2022年3月に書き、ここで1度めのヘッド交換。さらにそこから1年半使ってのレビューを2023年10月に書き、ここで2度目のヘッド交換。さらにそこから2年経ってのレビューが本稿(2025年10月)になる。

使い始めてからもう4年半強、最後にヘッド交換してからも、体感的には「あっ」という間に2年が経ってしまった。

しかし、こういった「なんとなく使い続けて数年」感覚というのは、カラカラに干からびた消臭ゼリー然り、朽ち始めた食器用スポンジ然り、家庭の生活雑貨の交換関係では存外「あるある」なものなのではないかと思う。

過去のレビューにも記載した通り、筆者宅ではこの「ユニットバスボンくん 抗菌 ロング N-AL」は主に子供のお手伝い、ないし筆者自身が丈の長い衣類を着た状態で風呂掃除をする際に使用する頻度だった。そのため、1年といっても365回使用していたわけではない。週に数回といったところだ。

そんなこの2年間で、さすがに1年半経ったころ2~3度水で薄めた次亜塩素酸ナトリウムで除菌することはしたが、基本的には特段の手入れはせず使い続けて、写真の通りのくたびれ具合となった。

2年使い続けたバスボンくんのヘッド部分。ふわふわはやや減ったが、機能的にはまだ健在

しかし、浴室用中性洗剤を併用し泡立てて掃除する我が家のやり方では、現状でも実のところ特に問題なく風呂洗いに使えており、このまま続行しても問題なさそうだ。

異臭も特にないし目立ったヌメリなども発生していない。モフモフ部分含め、きわめて頑丈なのに驚かされる。

よってこの4年半にわたる「使い続ける実験」結果としては、「ユニットバスボンくん 抗菌 ロング N-AL」は「2年間同じものを使い続けても特に問題はなかった」という結論に至った。至りはした。

ただまあ、個人的な体感としては長くて1年半くらいで交換するのが妥当かなあ……という心持ちではある。

そう、心持ちだ。

余談になるが筆者宅では愛用しているタオル、バスタオル類がどうも10年選手になりかけていることが先日、楽天の購入履歴により明らかになり軽くショックを受けた。タオル、バスタオルの臭いが出ない洗濯を実践しているのであまり気にしていなかったのだが、それがうっかり裏目に出た感じだ。

どうも経済的である(清潔に使えていて問題がない)のと、心持ちが豊かな感じ……というのは、必ずしも一致せず、難しい。これは感情の問題である。でも感情を蔑ろにはできない。人だから。

ともあれ足腰が痛い人、膝が曲げにくい人、これから冬に近づき、風呂洗いスポンジを持つと手が濡れて気持ち悪い人、ネイルやスカートがいつも長い人、などにとって「ユニットバスボンくん 抗菌 ロング N-AL」は非常に使い勝手の良い、心強い道具であることは間違いない。

でも「高いから、買いにくい」というのもわかる。でも藤原が2年持つと言っている。でもそもそも2日目にはきっと「買って良かった」と思う。

1日あたりに換算すればそのコストは「ほぼ無料」。無料であなたは快適を買えるのだ。

ユニットバスボンくん 抗菌 ロング N-AL
パッケージの裏面
藤原 千秋

主に住宅、家事、育児など住まい周りの記事を専門に執筆するライターとして20年以上活動。リアルな暮らしに根ざした、地に足のついたスタンスで活動。現在は商品開発アドバイザリー等にも携わる。大手住宅メーカー営業職出身、10~20代の三女の母。『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)、『ズボラ主婦・フニワラさんの家事力アップでゆるゆるハッピー‼』(オレンジページ)など著監修書、マスコミ出演多数。