藤原千秋の使ってわかった! 便利家事アイテム

長持ちすぎる風呂掃除ブラシ「バスボンくん」、1年半経っても全然へこたれない

家事アイテムオタクなライター藤原千秋が、暮らしの不具合等々への現実的対処法とともに、忌憚ないアイテム使用感をご紹介していく連載記事です
バスボンくんの替えブラシ

一昨年(2021年)2月に本稿でご紹介した、山崎産業「ユニットバスボンくん 抗菌 ロング N-AL」を使い続けて1年後の使用感を以前記した。本商品の特徴や使い勝手については各記事で触れている。

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今回は、昨年ヘッドを交換したものを使用して1年半が経過した、今その率直な状況を記しておきたいと思う。

最初に書いておく。前回は恐々1年使って交換したのだが、存外傷んでいなかった。そこで今回は実験的にさらに半年延ばして1年半使ってみたのだが、それでも問題はまるで無かった。つまりあの毛(?)が抜けたり、異臭を発したり、カビが生えたりということも特に無かった。無問題だった。

今回も週に3~4回という使用頻度は変わらず(筆者宅では他の掃除道具や洗剤を使うこともある)で、主に中学生になった末の子供がお手伝いで風呂洗いするのに使っていた。

頻繁に、というよりほとんど除菌乾燥したりということもなかった(大掃除の折りに一度だけ薄めた次亜塩素酸ナトリウム液に漬けることはあった。浴室の他のものと一緒に)。そんな使い方でも余裕で持った。

となると予想されるかもしれないが、次回はここからさらに2年後の交換を目指している……が、どうだろう。そこまで持つだろうか。ただ、筆者がこの商品を使い始めたころ、すでに愛用しているという人から「実は買ってから何年経っているか覚えていない、ヘッドを交換したことも一度もない」とコッソリ告白されていたので、もしかしたら、ものすごく持つのかな、という気はしていた。

もちろん本体価格はそれなりにするし、交換用ヘッドにおいてもそうなので、単純に普通の風呂掃除用スポンジ等とコスト感を比べることはできない。が、しかし、立ったままの姿勢で、屈まず、手を濡らすこともなく、浴槽の隅々やら浴室壁面やら天井やらまでの掃除をラクに行なうことのできるこの道具の特性と天秤にかけた時、単純に高い、安いと言えるかどうか。個々の価値観による判断が求められるだろう。

とか硬く言ってみたけど「1年半も持つのなら、めっちゃお買い得じゃん」というのが正直な気持ちではある。

バスボンくん ハンディ
パッケージ裏

「もの」が長く「持つ」か「持たない」か、ということを思うとき、いつも思い浮かべるのが知人や親族の家で2023年現在でも現役で使われている、家具調のエアコンやケース入りの掃除機などのことである。

これらはボチボチ五十路である筆者がおよそ子供の時から使われていただろうもので、それなのにこの今でも生きている。ただまあ使用電力のこととか衛生面でどうなのかとか、思わないこともない。

しかしそんなことは非常に余計なお世話な気もして実際に進言することはない。

この媒体でこういうことを言うのはどうなのかとも思わないこともないのだが、新商品や新製品が、ものを買い替え新調することが、いつも必ずしも良いことなのか、正しいことなのか。という問いは筆者に常にある。

それはずっと抱え続けていきたい問いなのである。

藤原 千秋

主に住宅、家事、育児など住まい周りの記事を専門に執筆するライターとして21年目。リアルな暮らしに根ざした、地に足のついたスタンスで活動。現在は商品開発アドバイザリー等にも携わる。大手住宅メーカー営業職出身、大1、中3、小5の三女の母。『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)、『ズボラ主婦・フニワラさんの家事力アップでゆるゆるハッピー‼』(オレンジページ)など著監修書、マスコミ出演多数。