藤原千秋の使ってわかった! 便利家事アイテム

マイベスト靴下「まるでこたつソックス」で足元ポカポカ!

家事アイテムオタクなライター藤原千秋が、暮らしの不具合等々への現実的対処法とともに、忌憚ないアイテム使用感をご紹介していく連載記事です
岡本の「靴下サプリ まるでこたつ レディース ソックス」

最初に謝っておかねばならない。この記事を書いている2022年12月末の時点で、今回紹介する岡本の「靴下サプリ まるでこたつ レディース ソックス」は公式オンラインショップでソールドアウトになっている。しくじった。もう少し早くレビューするべきだった。なので、これを読まれて興味を抱かれた方はぜひ来年、初動を早くお願いします。

【編集部注】Amazonでは1月17日時点で直販価格と同額で販売されているのを確認しました

そもそも筆者が今年の分のこの靴下を近所のドラッグストアで1足購入したのは2022年11月2日である。2021年に試しに1足購入してみたら、想像以上にとても良かったため買い足そうとしたら、すでに売り切れだったのだ。

がっかりして、 結局1年待って1足買い足したのだが、今となってはなぜ更にもう1~2足買い足しておかなかったのか……と後悔するばかりだ。1足2,000円近くするので、ちょっとは考える必要があったのだ。

はっきり言おう。この靴下は冬の筆者におけるマイベスト靴下であると。

冬のマイベスト靴下だ

筆者は更年期の中年女性であり、よくいる自律神経失調気味の末端冷え性である。日常的な散歩、鍼、ボクシングなどで体調改善を図っているが、あまり激しく身動きできない仕事での外出の際には念入りな冷え対策が求められる。

当連載でも「冷え」対策として、花王の「蒸気の温熱シート」を取り上げたことがあるが、冬の外出時にはこの温熱シートを下腹部に必ず装着している。また「花王の温熱シートを半分に切り、両足首のくるぶしあたりに貼って、靴下を上から履く」というライフハックもこの連載で紹介しているのだが、このときに履く靴下として近年、筆者的唯一無二にあるのが「まるでこたつ」なのである。

「まるでこたつ」単体でもじゅうぶんに温かいというのがその理由だ。温かいだけでなくきつくない。きつくないのに落ちてこない点がいい。そう、見た目は懐かしの「ルーズソックス」風なのでいかにもずり落ちてきそうなのだが、絶妙な編み技術により、落ちてこないのだ。だからふくらはぎまで、たっぷりと覆いつくす。だから温かい。

まさに、まるでこたつである。

安心の日本製であるし、広面積の生地と確かな編みが故に、価格は妥当であるが、靴下だと思えばやはり高い。しかし足元の快適度合いというのは「生きている今」のクオリティを、あからさまに左右する。心にも身体にも響き、あなどれない。

ボリュームがあるためファッションを制限する面はあるが、むしろこの靴下を履く前提で筆者は衣類を選定している。靴もこの厚みを考慮したサイズだ。ジャケットに合わせて靴を選ぶのではなく、靴下に合わせて靴を選び、ボトムを選び全体を選ぶ。

惜しむらくは、去年買った分はあまりに履きすぎてかかと部分が裂けた。つま先ではなくかかとが、というところに若干の構造の脆弱性を見ないではないが、他の部分は無事なので、単に筆者が穴を繕えばいいのだった。だって捨てられない。かかと部分が裂けたくらいで。この冬を越すために、この貴重な靴下を捨てられるはずがないのだ。

独自の編み方が特徴。履くとルーズソックスのような見た目になる
藤原 千秋

主に住宅、家事、育児など住まい周りの記事を専門に執筆するライターとして21年目。リアルな暮らしに根ざした、地に足のついたスタンスで活動。現在は商品開発アドバイザリー等にも携わる。大手住宅メーカー営業職出身、大1、中3、小5の三女の母。『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)、『ズボラ主婦・フニワラさんの家事力アップでゆるゆるハッピー‼』(オレンジページ)など著監修書、マスコミ出演多数。