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エレコムの半固体モバイルバッテリーなら、安心して持ち歩けた!

家電 Watchの書き手の皆さんと編集部が「よかった」と思えたものやサービスなどを、ゆるめに紹介するコーナーです。日々のちょっとした気づきなども共有します
エレコムの半固体電池モバイルバッテリー「DE-C86-10000」

スマートフォンやパソコン、デジタルカメラなど、様々な電子機器に内蔵され、モバイルバッテリーとしても日々持ち歩いている「リチウムイオン電池」。その発火件数が近年増えている。以前は、海外事例が多かった気がするが、昨今では国内ニュースとして報じられることも多くなった。

消防庁は、リチウムイオン電池等から出火した火災件数を発表している。2022年は601件だった火災件数は、翌'23年が739件、'24年が982件、そして昨年'25年は1〜6月だけで550件も、出火しているそうだ。

筆者は就寝時に、モバイルバッテリーでスマートフォンを充電しながら眠ることも多い。その際、枕元にモバイルバッテリーを置いていたが、最近では「もうちょっと離れてよ」と、できるだけ遠くへ押しのけている。

そんななか、エレコムから半固体電池を採用した容量10,000mAh(約37Wh)のモバイルバッテリー「DE-C86-10000」が発表されたので、早速使っている。実売価格は8,500円前後。ちなみに容量5,000mAhモデルも、今後発売される予定となっている。

実際に使ってみて、安全か? と問われたら、筆者自身が耐久テストを行なえないため、「分からない」としか答えられない。けれど、安心か? と問われたら「安心だ」と答えるだろう。この「安心」については、あくまで筆者の感覚値であり、「なんとなく」でしかないが「すごく安心」して使っている。

今後、航空機などに搭乗する機会があれば、筆者は迷わず同機を持ち込みたいと思う。

次買うモバイルバッテリーは、半固体電池の一択ではないか?

安心感以外にも、これまでの一般的な電解液を使ったリチウムイオン電池と比べて、同機の利点は多いと感じている。

価格は従来リチウムイオン電池モデルの2〜3倍とはいえ、半固体電池モデルのサイクル寿命が約4倍だとすれば、コストパフォーマンスも良いと言える。ざっくり言えば、従来の約4倍も長く使えるのに、価格はたった2〜3倍ということ。本当だとしたら、メーカーはどうやって儲けるのか? とも思うが、おそらく本当の話だろう。

サイクル寿命は、従来リチウムイオン電池モデルと比べて約4倍

また、従来リチウムイオン電池モデルと比べて、安定して使える温度の範囲が広いのもうれしい。具体的には、従来モデルの安定して使える温度帯が0〜40℃なのに対して、半固体電池モデルの同機は-15〜45℃だ。寒さにも暑さにも強くなっているのだ。

半固体電池モデルは、従来モデルよりも本体サイズが大きくなり、重くなるんじゃないかという心配も、杞憂だった。確かに、やや大きくなり少し重くなるものの、感覚的にはほとんど分からない微差の範囲内と言えるだろう。ちなみに同機の本体サイズは約70×19×114.6mm(幅×奥行き×高さ)で、重さは約220g。

搭載端子や出力などに、変わったところはない。入出力対応のUSB Type-C 2ポートと、出力専用のUSB Type-Aも備えている。最大出力は35Wなので、パソコンの充電にも使える。

全く問題なく持ち運べるサイズと重さ
入出力対応のUSB Type-C 2ポートと、出力専用のUSB Type-Aも備えている

デザインは、人により感じ方は異なるだろうが、筆者は、良いとも悪いとも思わない。言えるのは、とてもシンプルな箱型形状だということ。

パソコンの充電にも使える

このシンプルな形状であるため、簡単に、ポンッと置いて自立してくれる点は気に入っている。例えば、カフェなどの狭いテーブルで作業をしている際、パソコンの横に立たせておける。

従来の電解液を使ったリチウムイオン電池と比べて、目立ったデメリットは、導入コスト……価格についてだけ。その価格も、前述したサイクル寿命を考えれば、むしろ安いと言えるだろう。

もちろん、従来の電解液を使ったリチウムイオン電池採用のモバイルバッテリーが、一括りに危険とは言えない。メーカーやモデルによっては、十分な安全性を備えたものもあるだろう。使っているモバイルバッテリーが発火したなんて体験は、ほとんどの人がしていないはずだ。

問題は、筆者にはメーカーやモデルごとの、安全性の違いが分からないということ。また、絶対に発火しないとは言えず、いつ発火するかも分からないということ。そうであれば、より原理的に安全と思える素材や仕組みを採用したモデルの方を筆者は選びたい。

無理なく安心して持ち歩ける

Health Monitorは画期的機能ではないか?

エレコムの「DE-C86-10000」をおすすめする理由を、あと1つ挙げたい。モバイルバッテリーを選ぶ際に、考慮する人は少ないかもしれない「Health Monitor機能」が搭載されている点だ。同機能は、充放電の回数により、買い替え推奨時期をLEDの点灯によって知らせてくれるもの。

使い続け、買い替え推奨時期が近づくと、円形モニターの一部が光る

基本的に、モバイルバッテリーは新品の時よりも使い古されたものの方が発火リスクが高い。だが、充放電回数をカウントしている人は少ないはず。筆者もそうだが、購入時よりも明らかにバッテリーの減りが早くなってきても「まだ使えるしなぁ」と言って、使い続けてしまう。この状態、実は発火リスクが高まっているのだ。

そんな筆者のような貧乏性の人の背中を押して、安全な時期での買い替えと廃棄を促してくれそうなのが、この「Health Monitor機能」だ。

より安全な電池を採用したうえで、リスクが高まる前に買い替え時期が分かるエレコムの「DE-C86-10000」は、安心感が半端ない半固体モバイルバッテリーだ。

河原塚 英信