エレコム、世界初ナトリウムイオンのモバイルバッテリー　-35℃の寒さでも使える

ナトリウムイオンモバイルバッテリー DE-C55L-9000

エレコムは、ナトリウムイオン電池を使用した世界初の「ナトリウムイオンモバイルバッテリー DE-C55L-9000」を3月中旬に発売する。容量は9,000mAhで、USB Power Delivery規格およびPPS規格に対応する。直販価格は9,980円。

世界初のナトリウムイオンモバイルバッテリー

USB Type-CポートとType-Aポートを各1つ備え、最大45Wでの出力が可能。機器に応じて電圧や電流が変化するため、スマートフォンやタブレット、ノートパソコンまで充電できる。

-35～50℃の幅広い温度環境下で使用できるため、スキー場や雪山といった過酷な環境でも機器を充電可能だとする。

-35～50℃の温度環境下で使用可能

同社によれば、一般的なリチウムイオン電池は電池が損傷すると発火する可能性がある。それに対して、ナトリウムイオン電池は電池内の発熱があっても熱暴走が発生しにくく、発火しにくい安全性の高い電池だという。

また、電気用品安全法(PSE)の技術基準に適合するほか、製品温度の上昇を24時間監視・制御するThermal Protectionを搭載。過充電・過放電・過電流防止機能および短絡保護機能と温度検知機能の5つの保護機能を備えている。

そのほかサイクル寿命は約5,000回と、長寿命を実現。

同社による一般的なリチウムイオン電池との比較によれば、ナトリウムイオン電池は軽量性や携帯性で劣る一方で、環境負荷低減度やサイクル寿命、使用できる温度範囲ではナトリウムイオン電池に優位性がある。同じくリン酸鉄リチウムイオン電池と比べると、軽量性や携帯性、安全性は同等だが、サイクル寿命や温度範囲、環境負荷低減度ではナトリウムイオン電池が優れているとする。

本体サイズは約87mm✕31mm✕106mm(幅×奥行き×高さ)で、重さは約350g。充電時間は約2時間。本体カラーは、ブラックとライトグレーの2色。