今日のいいね!

歯みがきすると美顔に? ヤーマンのEMSハブラシ使ったら表情が速攻で変わった

家電 Watchの書き手の皆さんと編集部が「よかった」と思えたものやサービスなどを、ゆるめに紹介するコーナーです。日々のちょっとした気づきなども共有します
「オーラルリフト YOC-OL1」。価格は33,000円。今年6月にMakuakeにて先行販売され、9月1日から一般販売が開始された

結論から書きます。表情筋を鍛えられるEMS搭載の電動ハブラシと聞いて、「んー、自分には関係ないや」と無表情で思った男性諸氏にも興味を持ってほしい製品が、このYA-MAN(ヤーマン)「オーラルリフト」です。

一般的に、EMSの美顔器は顔の肌に当てて使用するものですが、オーラルリフトは口の中に入れ、歯のブラッシングや歯ぐきケアと同時に口腔内(頬裏)から表情筋にアプローチする仕組みになっています。最短距離で表情筋を刺激でき、口の中には水分があって電気を通しやすい環境、かつ角質層がなく電気抵抗が少ないことから、少ない電気でもより効率的なケアが可能だそうです。

これまで美顔器の類にはまったく興味がなかったのですが、歯みがきをしながらEMSを当てるってどんな感じなんだろうと思い、試してみることにしました。

「シリコン歯茎ケアヘッド」(写真左)と「クリーン歯ブラシヘッド」(写真右)の2種類のヘッドが付属
背面にはEMSの電極が備わる
充電にはUSBタイプの専用充電器を使用する。充電中は本体下部のランプが白色にゆっくりと点滅。充電時間は約6時間で、動作時間は約75分
歯みがきのための「SONICモード」は2段階、「EMSモード」は7段階に設定されている。長押しでそれぞれのモードをオン・オフ、ボタンを押すごとにレベルが切り替わり、点滅と点灯で段階が表示される

歯みがきのためのSONICモードとEMSモードを両方オンにして、歯みがきをしてみると、ピリピリ、チクチクといった感電しているような刺激があります。初回なのでEMSのレベルは1番弱いですが、それでも静電気や虫歯の治療で歯ぐきに注射される麻酔のような痛みです。まぁ、痛みの耐性は個人差があるでしょうが、耐えられないほどではありません。

しかし、慣れないうちは、EMSとブラッシングを同時に行なうと、ブラッシングがおろそかになりそうなので、まずはSONICモードのみで歯みがきを行ない、その後に歯ぐきケアヘッド&EMSと2段階で使うのが良いかもしれません。

EMSはピリピリ、チクチクした刺激。口内は水分が多い分、痛みもダイレクトに感じられる

さて、効果についてですが、明らかに顔の下半分が軽くなっています。力を込めなくても筋肉がスムーズに動き、自然な笑顔を作りやすい。口も大きく開けられるし、目もパッと自然に大きく開けることができます。自分は軽い顎関節症なのですが、なめらかに口が開けられることには驚きました。

頬の付近には、口角を外側に引き上げる頬筋(きょうきん)や笑筋(しょうきん)があり、そこに効いていると思われます。顔の表情は意識で作れるので、写真で証明するのは難しいですが、一度でも使ってもらえれば実感として分かるはずです。初めて整体に行って、体が軽くなったような感覚に近いですね。

表情を作る筋肉が無理をしなくてもスムーズに動く! 顔自体が軽くなった
無表情の状態でも、若干目が大きくなっている?

正直1〜2回使った程度では、普段の顔に大きな変化は感じられませんが、1カ月単位で継続的に使うことで筋肉が鍛えられ、表情が良くなるとのことです。とはいえ、思った以上に顔が軽くなる即効性は高く、写真撮影やオンラインミーティングの前などに使うと、かなり相手に与える印象も良くなるはずです。

美顔器というと、女性のためのアイテムのイメージが強いですが、自分の顔にあまり興味がなく、表情が普段どんよりしがちな男性にもおすすめできます。今回、出張時に持参したのですが、本体が非常にコンパクトで電動ハブラシとして使えるのも、男性でも抵抗なく使用できるポイントじゃないでしょうか。

小口 覺

ライター・コラムニスト。SNSなどで自慢される家電製品を「ドヤ家電」と命名し、日経MJ発表の「2016年上期ヒット商品番付」前頭に選定された。現在は「意識低い系マーケティング」を提唱。新著「ちょいバカ戦略 −意識低い系マーケティングのすすめ−」(新潮新書)<Amazon.co.jp>