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切れ味バツグン! ニッパー型の爪切りSUWADAに感動
2024年8月29日 08:05
2023年の暮れに「ある爪切り」を買って感動し、そのままずーっとその爪切りを使っています。何しろ切れ味がいい。すごーく切れ味がイイ!
その爪切りとは、SUWADA(諏訪田製作所)が製造している、通称「SUWADA爪切り」です。筆者が買ったのは「つめ切り CLASSIC(L)」。爪切りなのに、ナンと8,580円もします。
見ているだけでもキレイなニッパー型爪切りですが、このツールの真髄はその切れ味です。本当によく切れる。爪先の余分な部分をスムーズに切断・除去してくれます。
筆者がこの爪切りを買ったのは、爪ヤスリ(ネイルファイル)で爪を短くするのが面倒だから。なんで爪ヤスリを使っていたかというと「育爪(爪を育てること)」をしているから。
育爪の世界では「爪切りを使うとハイポニキウムを傷めがちなのでネイルファイルを使って爪のカタチを整えましょう」という常識があります。確かにそうすると、育ちやすい形状に爪を整えたり、爪に無理な力を与えずに済みます。ですが、メンドクサい。
フツーの爪切りを使うと、爪を短くはできますが、爪切りの切れ味が十分でないことが多いため、爪を切ったつもりで、爪先が割れたり引きちぎれたりするそうです。また爪に無理な力がかかるため、上記の育爪にもよくありません。
ちなみに、爪は下の図のように3層構造になっています。各層は赤矢印の方向に組織同士の強い結合があり、上層と中層は硬質で、下層は水分を吸収しやすく皮膚と爪を接合する役割があります。
よく切れる爪切りなら、この3層を一気に切断できるので、爪先が割れたりささくれだったりしないといいます。またよく切れる爪切りなら、爪先の全体を一気に切断するのではなく、少しずつ切断していけるので、爪に無理な力が加わりにくく育爪に好適です。
筆者の場合は「もしかしたら、このよく切れるというSUWADA爪切りを使えば、あのメンドクサイ爪ヤスリ作業をなくせるかも!」と思ってSUWADA爪切りを買ったんですが、まったく目論見通りでした!
って理屈ばかり書くのはここまで。実際の切れ味を、写真でできるだけお伝えしたいと思います。
ちなみにこの後、爪先の若干のガタつきを別の爪切りで整えます。爪切りというか、特殊な爪切り。松本金型の「切らないつめきり」こと「つめけずり」シリーズです。
てな感じで、育爪ハイポニキウム云々の別世界的な話が出てしまいましたが、それは置いておいても「なにこの切れ味っ!」と喜べる爪切りだと思います。SUWADA爪切りに出逢って以降、ほかのパチンと切る爪切りはまったく使わなくなりました。
がっ!!! しかしっ!!! SUWADA爪切りには難点もあります。
ひとつは「切った爪を一時的に保管する構造」がないので、切った爪が飛び放題です。うまくすれば、爪が飛ばない切り方もありますが……。でもまあ室内で使うなら、掃除機がけ前に使う必要があると思います。
もうひとつは、一般的な爪切りに比べると刃のコントロールが難しいこと。普通の爪切りならあまり爪先の奥まで入り込まないので、テキトーに切っていても(意識しなければ)深爪になりにくいと思います。しかしSUWADA爪切りの場合、テキトーに使ったりすると、凄い深爪になることもあると思います。ウッカリして爪先近くの皮膚や肉を挟んだりすると、そのまま皮膚や肉が切断されちゃうので注意深く使う必要があります。
そういう操作感? 使用感? があるので、慣れるまでは利き手でない手で使うのに苦労します。筆者の場合は右手が利き手なので、左の爪を切るのはわりと容易です。「すげー切れるこの爪切り!」と楽しみながら使えます。
ですが利き手でない左手で右の爪を切るとき、最初の頃は「切れる爪切りだけど……どう握ってどうコントロールすれば? ……ていうか左手だと使いにくーい!」と感じました。現在はもう慣れましたが。
そんな感じで、ヒッジョーによく切れるSUWADA爪切りですが、一種の使いにくさや扱いにくさみたいなのもありますよ、と。けっこう高いツールですので、購入を考える場合、そのあたりまで想像して吟味してください。