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ひとり飯はサンコーの2段式“どんぶり炊飯器”でもいいんじゃない?

家電 Watchの書き手の皆さんと編集部が「よかった」と思えたものやサービスなどを、ゆるめに紹介するコーナーです。日々のちょっとした気づきなども共有します
サンコー「2段式どんぶり型超高速炊飯器 炊き立て丼 DNBRRCSWH」

一人暮らしを始めるとき、購入するか悩むのが「炊飯器」ではないだろうか。炊飯器があれば自炊のコスパが上がるが、キッチンによっては炊飯器を置く場所がないことも多い。仕事や学校が忙しくて自炊できる日が少ないなら、炊飯器は買いにくい。

そんな人にもおすすめしたいのがサンコーの「2段式どんぶり型超高速炊飯器 炊き立て丼 DNBRRCSWH」だ。1人分でちょうどいい0.5合から1合のご飯が炊ける。直販価格は5,980円。

一般的な炊飯器とは違って、保温機能などはなく、炊き分け機能やタイマー機能もない。スイッチを押したらスタートし、約15~20分で炊けるシンプルな製品だ。本体は直径180mmのどんぶり型の炊飯なべと土台で構成する。

おかずも一緒に温められる!

この炊飯器にはいくつかのポイントがある。一つは見てわかる通り「どんぶり型」ということ。ごはんが炊き上がったら、器に移す必要はなくそのまま食べられる。洗い物が発生しないのがうれしい。

どんぶり型の器と中フタ、おかずトレイなどが付属。本体サイズはどんぶりが180×148mm(直径×高さ)、土台は180×60mm(同)。どんぶり部分の重さは約630g

そしてもう一つがおかずの同時調理ができることだ。中ブタの上に置けるおかずトレイが用意されており、そこにおかずを入れておけば、炊飯時の水蒸気を使って温められるという仕組みだ。

おかずトレイは最大300mlサイズなので、たっぷりのレトルトカレーも入れられる。つまり、ごはんを炊きながらおかずを温めて、そのままぶっかければどんぶり飯ができあがるというわけだ。

ご飯とおかずが最短15分で!

実際に使ってみたところ、いくつか注意点があったので説明したい。一つがどんぶりのなかでは研げないこと。別途ボウルなどでお米を研ぐ必要があった。省力化を考えるなら無洗米を使うのがよさそうだ。どんぶりの中には水量を示す目盛りがあるので使いやすい。

どんぶりの内側に水位線が示されている

炊飯できるのは0.5合と1合。1合炊いて半分は冷凍しておくといった使い方もありだ。0.5合なら約15分、1合だと約20分で炊ける。なお、スイッチを押すとすぐに加熱が始まるので、可能なら30分ぐらい吸水時間を取ってからスイッチを押すのがおすすめだ。ごはんが炊けたら、5~10分ほど蒸らして完成だ。

おかずトレイにカレーと卵を入れて炊飯をスタート

同時におかずを温める場合は、中ぶたをセットしておかずトレイにおかずを入れる。当然ながら焼いたり、煮たりはできず、蒸気で温めるだけなので生の食材はできるだけ避けたい。親子丼なども作れるが、鶏肉はできるだけ小さくして火が入りやすいようにしよう。火が通りきっていない場合は、別の容器に移して電子レンジ等で追加調理するとよい。

卵にもしっかり火が通って固まっていた

吸水時間にもよるが、炊き上がったごはんはやや水っぽさがある印象だった。硬めが好きな場合は水をやや少なめにしたい。ただし、浸水時間ゼロだとやや芯が残ることもある。個人的にはしっかり吸水して、水は少なめがよかった。

炊き上がって蒸らしまで終わったごはん。しっかり吸水させるとおいしく炊ける

また、炊き上がったごはんはよく混ぜて余分な水分を飛ばすのがおすすめだ。お米の銘柄や水の温度などで変化するのでベストな炊き方を探してみるといい。

食べるときは土台からどんぶりを外して、裏側に保護キャップをセットすると、底の加熱部に触れることもない。あとはおかずをぶっかけて、どんぶり飯を楽しむだけ。内側にヒーター部分があるため、段差のある形が最初は気になったが、日常使いに支障はなかった。

カレーどんぶりの完成。そのまま食べられるので1人飯として手軽

土台以外は丸洗いができるのもうれしい。食洗機にも対応している。一見すると面白さ優先のキワモノ家電にも見えるかもしれないが、実は使い勝手がいい製品だった。

コヤマタカヒロ

フリーランスライター。1973年生まれ。学生時代より雑誌ライターとして活動を開始。PC、IT関連から家電製品全般までに造詣が深く、製品やビジネスを専門的ではなく一般の方がわかるように解説するスタンスで執筆活動を展開している。近年は、デジタルとアナログ、IT機器と家電が交差、融合するエリアを中心に取材活動を行なっている。雑誌やWebに連載多数。企業のアドバイザー活動なども行なっている。 Twitter: @takh0120