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寝たまま照明を消したい! “指のかわり”に便利なスイッチ
2023年5月2日 08:05
「+Style スイッチ」は、自分の代わりに離れた場所のボタンを押してくれる「指みたいな家電」です。Wi-FiやBluetoothなどのワイヤレス技術の種類は関係なく、物理的に押してくれるので、ボタンを持つ家電や機器なら、どんなものでもだいたい使える、シンプルで分かりやすいスマート家電です。
私がこれをつかって試してみたかったのは「リビングの照明を点灯/消灯する壁のスイッチを、寝室などから押したい」ということでした。
ずいぶんズボラな使い方ですが、例えば「寝室で本を読んでいる時に、もう眠いからリビングへ行かずにそのまま寝たい」時があります。本当に眠いと、歩いて電気を消しに行く気になれず、そのままいつの間にか寝入ってしまう……となりがち。電気のムダは避けたいですが、立ち上がってスイッチの場所まで移動するのはけっこう面倒な時もあります。
このリビングの照明には赤外線リモコンも付いているのですが、少し古い方式で、ボタンを押す回数で全灯/非常灯/消灯と順に切り替わる仕組みのため、単純にオン/オフだけするには、壁のスイッチを使うのが一番手っ取り早いのです。この照明はデザインが好きで買ったので、すぐに買い替えたくはないと思っています。
そこで、ベッドに寝転がったままスマホや声で操作できたらいいのに……という面倒くさがりの声に応えてくれることに期待して、この+Style スイッチを使ってみました。
いったん設定を済ませば、快適な生活が手に入る!
ワイヤレスでつながって操作する機器は設定が難しいという意見を聞くこともありますが、+Style スイッチは、最初だけ説明書を見て設定すれば、あとはラクな生活が手に入るのがうれしいところ。
詳しくは省きますが、アプリを入れて+Style スイッチを登録し、あとはスマホをタップすればオン/オフができるようになります。スマホとの通信はBluetoothのため、Wi-Fi機器を置いていない家でも利用できます。
こうしたスマートスイッチとしては、既に有名なSwitchBot(スイッチボット)社による「SwitchBot ボット」があります。後発である+Style スイッチが便利だと思えたポイントは「ボタンを真下に、より深く押せる」ことと「押す深さを細かく調整できる」ことでした。
壁や家電のボタンは、種類によって押す深さや、押すときの力の強さにいろいろ違いがあります。また、スマートスイッチは壁や機器に両面テープで貼り付ける必要がありますが、貼るための周囲のスペースも、対象の機器などによってバラバラです。
「買ってみたけど押せなかった」となるのは残念すぎるので、使いたい機器に合わせてボタンを押す前/押した後のアームの長さを細かく調整できるのはうれしいポイントといえます。
今回、取り付けたのは壁の照明スイッチですが、両面テープを貼るための面積(周囲の枠の広さ)が少なかったため固定が弱く、最初に貼り付けた時はボタンを押すとその反動で本体が持ち上がってしまい、正しくスイッチが押せませんでした。
そこで付属するスペーサーを使って、壁の隙間を埋めながら貼り付けたところ、簡単に設置が完了。スマホで簡単にオン/オフできるようになりました。
それだけでも便利ですが、今回使ったのはこの+Style スイッチと連携できる「Wi-Fi接続ユニット」がセットになった製品。これと家のWi-Fiを使うとできることはさらに増えて、その一つが「AlexaやGoogle アシスタントと連携して声で操作」です。
+StyleアプリからGoogle アシスタントの設定を選び、Google Homeと+Styleアプリを連携。+Style スイッチの名前は「スイッチ」にしたので、例えば「ねえグーグル、スイッチを消して(つけて)」と言えばスイッチを押してくれます。消して/つけてのどちらでも押してくれました。ある時は、両手に荷物を持ったまま出かけようとして、リビングの照明を消し忘れていたのに気づいた場合も、声で消すことができて役立ちました。
Wi-Fi接続ユニットがあると、機器連携での音声操作だけでなく、家から離れた場所にいても操作ができるようになります。今回の目的とは違いましたが、例えば「家から200m離れた場所に(スマホを持って)行ったら押す」「家から300m以内に近づいたら押す」といった設定もできます。家電の消し忘れ防止にも活用できそうです。
+Styleにはセキュリティカメラやスマートロック、コーヒーメーカーまで様々なスマート家電があるので、Wi-Fi接続ユニットを使って細かく設定しようと思えば、他の家電との連携でやれることはたくさんあります。ただ、まず私がやりたかったのは「とにかく楽に電気を消すこと」だったので、+Style スイッチ単体でその目的は実現しました。似たようなズボラ派のみなさんも、きっと助かる製品です。